流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

信じれば真実、疑えば妄想……

メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!


信じれば真実、疑えば妄想……

アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい.

創作、ドキュメンタリーです。
ストーカー行為から脅迫に至った
加害者を相手に、
刑事、民事と奮闘したあげく、
独りで裁判に持ち込みました。
このストーリーでは、
民事裁判の手法や解説を交え、
被害者が直面されるであろう
問題点についても訴えています。

Author: 壇次郎



独りっきりの裁判 28話 
(裁判:あっけない終息 )
 
裁判も終わり、私はこれ以上の対策を考えてはいませんでした。
このまま終息してくれたらいいと思うしかありませんでした。
8月31日のことです。やはりまた、中村から手紙が来ました。
私は、橋本さんの居る前で、封を切りました。
5枚に及ぶ便箋の内容は、裁判で何事も起こらず、
安心したとの事です。訴えの「取り下げ」となり、
安心した様子でした。やはり、中村は
裁判長の言っていた意味が解っていませんでした。
『二度とビルに行ったり、電話をしたり、
手紙を送ったりしてはいけない』という約束を
守れる人物ではありませんでした。
そして、相変わらず、神様がどうのこうのという内容です。
私への想いも綴られていました。
更に、再会を望んでいる様な文面も見られました。
やはり、中村には裁判まで起こされた意味が解っていません。
唯一、理解した事は、私には家庭があるという事でした。
私は、この手紙を持って、あの裁判長のところへ
飛んで行きたい気持ちでいっぱいでした。
私に訴えを取り下げさせた、
あの裁判長の感想を是非とも聞いてみたかったです。
私の心の中は、再び、気味の悪い気持ちで満ち溢れていました。
「また始まったのか」と、うんざりしました。   
今度は、どんなことを仕出かすのか、
自宅にまで押し寄せはしないか、
そして、隣近所にまで、私のことを誹謗中傷するのではないかと、
余計なことまで考えてしまいました。とりあえず、
人を傷つける様な凶暴性は無さそうですが、
しつっこい性格なのは間違いありません。
弁護士の言っていた通り、中村には
法律は通用しなかったのでした。
私はその手紙を、すぐさま、橋本さんに手渡しました。
全てを読み終えた橋本さんは、大笑いでした。
ちょうどその時、橋本さんを紹介してくれたお弁当屋さんの
細川さんが、我々の居た作業場に、
私のお弁当を届けに来てくれました。
細川さんは、私よりも2歳年上の主婦です。
美人で賢い女性ですが、少々、
気の強い頼りになるお母さんです。細川さんは、
「なに? また、来たの? 
家族に言った方がいいんじゃない?大丈夫よ。
今度来たら私と橋本さんでとっちめてやるから・・・」
この言葉を聞いて、私はもう、独りではないと気付きました。
心強い気持ちでいっぱいになりました。
私は、涙が出るほど嬉しかったです。
もう、中村には何を言っても無駄でしょう。
物事を理解することが出来ない人間なのですから・・・。
これからは、警察も、弁護士も、裁判所も、
どれも頼ることが出来ません。これ以上、
私には、対策が思い当たりませんでした。
とりあえず、携帯電話会社を変えて、
電話番号を変更しました。
中村がまた、頻繁に来る様になってから、
新たな対策を考える事にして、
私はしばらく様子を見る事にしました。
8月31日に届いた手紙の後は、
ぱったりと電話も手紙も来ることが無くなりました。
ビルの近くで中村を見たという話も聞かなくなりました。
私は携帯電話を変えていたので、
中村が私に電話をしていたのかどうかは分かりません。
何事も無く、年が明け、私は中村のことなど、
すっかり忘れていました。1月中旬のある日、
ビルで事務所のドアをノックする人がいました。
私がドアを開けたら、そこには、なんと、
中村が立っていたではありませんか。
私は中村に何の用かと尋ねたら、
「工事のお仕事をしていますよね。
お仕事の話をしたいので・・」と、言い出しました。
私は、冷たい言葉で、「私は貴方から仕事を貰うつもりも、
するつもりもありません。
他の会社に依頼して下さい」と言って、
すぐにドアを閉めました。その時、
私は、まだ、橋本さんの勤務時間であることに気付き、
急いで事務所から廊下に飛び出しました。
そして、ビルの中の橋本さんを探しました。
私は、玄関ホールのガラス扉を拭いていた橋本さんを見つけ、
「橋本さん、橋本さん、
あの『脅迫ババア』また来たよ」と、
階段の上から大声で言いました。
橋本さんは、全く動揺した様子も無く、
「ええ、今、作業場の入口で、突っ立ってたよ。
すぐ、例のあの女だと解りましたよ。
何をしているのかと聞いたら、
社長を探していると言ったので、
事務所に行けばいいじゃないかと言ったら、
独りでテクテク、階段を昇って行ったよ。
今度は、なんだって言うんだい? あの女。 
そして今、黙って帰って行ったけど・・・」と、
いつもの調子で元気良く答えました。
私は橋本さんが無事であったことに安心しました。
その日の中村は、何故か、誰に何かをする訳でもなく、
静かに帰って行きました。6
階の管理事務所にも立ち寄らず、黙って帰って行きました。


続く

Author: 夢庵壇次郎
http://www.newvel.jp/library/pso-1967.html


愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る

昨日という日は歴史、
明日という日はミステリー、
今日という日はプレゼント
(贈り物)



歌は心の走馬灯、
 歌は世につれ、世は歌につれ、
  人生、絵模様、万華鏡…


北の恋唄 三善英史
作詞:千家和也:作曲:彩木雅夫


北に咲く花 吹く風の
春は名ばかり まだ寒い
惚れた私の 気も知らぬ
悪いあなたに どこか似てる





時は絶えず流れ、
    今、微笑む花も、明日には枯れる



誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから。






P R
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