流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

妄想劇場・番外編(18禁)

妄想劇場・番外編(18禁)

信じれば真実、疑えば妄想……

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18歳未満禁止の内容が
含まれています
18歳未満の方は
ご遠慮下さい。

 
 
 
メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!

アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい。


母子家庭で、生真面目な人生を送ってきた
高校生の涼也。
ある日、母親から、東京で夜の仕事をしていた
25歳の従姉が家に来て、一緒に住むと告げられる。
涼也は、◎◎をふるう従姉が大嫌いだった。……

『アベレージ』 AV9

しかし、いざやってみると、初めは泣くほど後悔した。
知らない人の前で裸になり
◎的なサービスをするということは、
キャバ以上に身を削ることなんだと思い知った。
更に、◎◎嬢になった動機は父親の
借金返済のためだという事実を意識すると、
自己嫌悪の深淵(しんえん)に突き落とされるようだった。
ヘルスの仕事が心から慣れることはなかったが、
辞めることなく流れのままに続けていった。
常に嫌だったというわけではない。
父親のような年代の中にも、
父より断然優しい客がいたので、
そういった人に裸で甘えられるのは心地好かった。

だが次第に、虚しさが募るようになる。
自分が何のために生きているのかわからなくなっていた。
何もしない時間ができてしまうと、
言い知れぬ恐怖に襲われる。
ただ漠然と、今の自分の状態にぞっとしてしまい、
とにかく男と会った。
時間を満たす存在なら、もはや誰でもよくなっていた。
肌を重ねた男の人数をカウントすることもなくなる。
そうしていざ、孤独に戻ると、
余計に心は鬱しているだけだった。
気づけば、もうすぐ二十三歳。

奈々は以前AVにスカウトされたことを思い出した。
あのときもし、引き受けていたらどうだっただろう? 
今とは違う人生を送れていただろうか。
もしかしたら有名になっているかもしれない。
いっそ、AVに出演するのもいいかと思った。
世間にバレようが心痛める人物などいない。
憎い父親は消えた。母親には弟が居る。
母にとって自分は弟の面倒を見るヒトだった。
何をしたって、とっくの昔に失うものなんてない。
むしろ得るものがあるかもしれない。
それに、早く借金を返せる。
奈々はAV女優になる決意をした。

スカウトではなく、求人誌から応募をした。
胸は大きい方だし、キャバ嬢時代も
「エロそうで美人だね」などと鼻の下を伸ばした客から
言われていたので、そんな奈々は当然合格し、
「愛川なるみ」という名で事務所のモデルとなった。
最初は慣れないかと身構えていたが、
ヘルスで抵抗がついたからか、思いのほか
すぐにAV女優としての自分が出来上がった。
深く考えずに撮影をこなしていける。
やってみればこんなものかというのが、
最初の撮影を終えた感想だった。

それからは様々なAVに出演し、
順調に本数を重ねていった。
だが、撮影を終えるごとに段々と、
正体のわからぬ不安が胸に広がっていた。
AV女優としてお金を得るたび、
自分が失っていくものに対して
知らない振りをしている気がした。
監督に求められる人になりきれないことがある。
大勢の男優たちと絡む最中、
余計な葛藤が生まれたこともあった。

どうしてだろう。ヘルスのときはこんな感情、
生まれなかった。
自分のセックスをカメラに撮られているからだろうか。
出演を繰り返すごとに、漠然と、
自分が本当に欲するものは二度と
手に入らなくなるんじゃないだろうかという
思いが強くなった。
失うものなんてないと理解していたのに、
大事な何かを失くしている気がした。

テレビの中で浮かれるアイドルや
恋愛ドラマを目にすると、いつもうざったくなる。
鳥肌が立ち、吐き気がこみあげる。
心が、荒んでいく。あるとき、
家に居ることが耐え切れなくてとにかく街へ出た。
目的を持たず、ゆっくりとした歩度で街路を行く。
そうしていると、不意に恐怖心があらわれた。
まだそれほど有名ではないにしろ、
自分が出演するビデオの売れ行きは好調らしい。
AV女優と指を差されるかもしれない。
ああ、そうか……。リアルに感じると、
この仕事をしているリスクの強大さを、
痛いほど知った。

男が二人、立ち止まって喋っている。
目が合うと、自分のことを言ってるような気がした。
すれ違う人の心の声を想像してしまう。
冷静に考えれば数あるAVの中で愛川なるみを
ピンポイントで知っている人なんて居ないだろうに、
それでも悪いほうに考え出すと、
ネガティブな感情に歯止めが利かなくなっていた。

つづく

Author :水谷広人
http://syosetu.net/pc/



(※映画『若未亡人』予告編)



Tinko_2 人の為(ため)と
書いて
いつわり(偽)と
読むんだねぇ




誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば言い訳と、愚痴になるから……



時は絶えず流れ、
今、微笑む花も、明日には枯れる


P R
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