流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

歴史・履歴への許可証

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歴史・履歴への許可証

昨日という日は歴史、
明日という日はミステリー、
今日という日はプレゼント(贈り物)


 

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明治になってまもないころ、
浅草(あさくさ)に、田宮義和(たみやよしかず)という
男がすんでいました。
この男はもともと侍(さむらい)だったそうで、
どこで手に入れたのか、『鬼のうで』という、
不思議な物を持っていました。
そのうでは田宮の言う事を何でもきき、
家のそうじやせんたく、
台所の仕事から身のまわりの世話まで、
田宮は全て、この鬼のうでにやらせていたのです。
銭湯へいくときなどは、このうでをつれていって
背中を流させたり、手足をあらわせたりしながら、
ほかの入浴客とのんきに話しをしていたそうです。
町の人が田宮の家へいくと、
田宮は鬼のうでに、肩やこしをもませているのです。
「このうでは女房みたいなものだ。
いや、人間の女房以上によく働くぞ。
それにめしも食わせんでよいし、
着物をねだられる心配もない」

ところが、冬のある日の事。
富山(とやま)の薬売りが、
毎年薬を買ってくれる田宮の家へやってきました。
「こんにちは、いつもの薬売りです」
薬売りがいくらよんでも、返事がありません。
そこで薬売りは家へあがって、
部屋の障子(しょうじ)をそうっと開けてみたところ、
「ギャーーッ!」薬売りはビックリ。
なんと部屋の中では田宮が目をむいて、
あおむけに倒れていたのです。
そして田宮ののどのところに、鬼のうでが立っていました。
知らせを聞いた役人が、田宮を調べていいました。
「うむ。田宮は鬼のうでに、
首をしめられて殺されたものにちがいない」
役人たちは鬼のうでを首からはなそうとしましたが、
指がしっかり首に食いこんでいて、
どうしてもはなす事が出来ません。
「しかたがない。そのままつれていけ」
田宮は首にうでをくっつけたままで、
土葬(どそう)、されました。
埋葬(まいそう)がすっかりおわったあと、
役人の一人が線香(せんこう)をあげながら言いました。
「どうも、このうでは女の鬼のものらしい」
すると、べつの役人が不思議そうにたずねました。
「どうして、そんな事がわかるのですか?」
「うむ、あの手は鬼のうでにしては、
細くてやさしい指をしておった。
だが、ずいぶんと田宮にこきつかわれたとみえて、
ひどい赤ぎれじゃ。かわいそうな事よ」
役人は線香をもう一本とると、
今度は鬼のうでのために手をあわせました。

おしまい

人魚が教えてくれた秘密
海の秘密




誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから。


時は絶えず流れ、
 今、微笑む花も、明日には枯れる





P R
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