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流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

歴史・履歴への許可証

歴史・履歴への許可証

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー

夢はでっかく、根はふかく。
花を支える枝 枝を支える幹 幹を支える根 
根はみえないんだなあ



Kobanasi_3


吉四六(きっちょむ)さん』(1)

むかしむかし、吉四六(きっちょむ)さんと言う、
人がいました。
吉四六さんの村には、話しを聞くのが何よりも好きな、
お金持ちのおじいさんがいました。
人から色々と話しを聞くのですが、話しが面白くなると、
「まさか、そんな事はありゃんすめえ」と、
必ず言うのです。だから、この頃は
誰も相手にしてくれません。

「退屈だな。誰か話をしてくれんかな」
おじいさんがそう思っていると、
ちょうど吉四六さんが通りかかったので、
おじいさんが話しをしてくれとせがみました。
「まあ、しても良いですが、話しの途中で、
『まさか、そんな事はありゃんすめえ』と、
言わない約束をしてくれますか?」
吉四六さんが聞くと、「いいとも。もし言ったら、
米を一俵(いっぴょう)やろう」と、
おじいさんは約束しました。

「それでは、話しましょう」縁側に腰をかけると、
吉四六さんが話し始めました。
「むかし、ある国の殿さまが立派なカゴに乗って、
家来を連れて旅をしていた。
殿さまのカゴが山道にさしかかると、
どこからかトンビが一羽飛んで来て。
『ピーヒョロロロロ』と、カゴの周りを
グルグル舞い始めたのです」

「ふむ、なるほど」
『何と良い鳴き声じゃ。どこで鳴いておるのじゃ』と、
殿さまがカゴの戸を開けて体を乗り出すと、
トンビが鳴きながら殿さまの羽織のそでに、
『ポトン』と、フンを落とした」
「ふーむ、なるほど」
おじいさんは米を一俵も取られては大変と、
いつもの口ぐせを言わない様に気をつけています。

「殿さまは家来に言いつけて、
『はよう、羽織の代わりを持ってまいれ』と、命じて、
持って来た羽織に着替えた」
「なるほど、なるほど」
「羽織を着替えてしばらく行くと、また先程のトンビが、
『ピーヒョロロロ』と、鳴いたので、
殿さまがまたカゴの戸を開けて体を乗り出すと、
今度はトンビのフンが殿さまの刀にポトン」

「うーむ。まさか・・・」
おじいさんは言いかけて、危なく思い止まりました。
「殿さまは家来に言いつけて、
刀の代わりのを持って来させた。

しばらく行くと、またまたさっきのトンビが、
『ピーヒョロロロ』と、鳴いたんだ。
殿さまがカゴの戸を開けて、またまた体を乗り出すと、
今度はトンビのフンが殿さまの頭にポトン。

すると殿さまは、『はよう、首の代わりを持ってまいれ』と、
家来に命じて、自分の刀で首をチョンと切ってな。
家来の持って来た代わりの首とすげ代えて、
そのまま何事もなく旅を続けたそうじゃ」

おじいさんは、思わず、
「まさか、そんな事はありゃんすめえ!」と、
大声で言ってしまいました。
「へい。米を一俵ありがとうございます」
こうして吉四六さんは、おじいさんから約束の
米をもらうと、さっさと帰って行きました。


おしまい


吉四六(きっちょむ)さん』(2)
むかしむかし、話しを聞くのが
何よりも好きなお金持ちのおじいさんがいて、
「まさか、そんな事はありゃんすめえ」と
言わない約束に失敗して、きっちょむさんに
お米を一俵(いっぴょう)取られた事があります。

そのおじいさんが、またきっちょむさんに言いました。
「きっちょむさん、たいくつでたいくつで仕方ないんじゃ。
何か話をしてくれんかな」
「まあ、しても良いですが、今度もまた話しの途中で
『まさか、そんな事はありゃんすめえ』と、
言わない約束をしてくれますか?」
「いいとも、いいとも。もしも言ったら、
今度も米を一俵(いっぴょう)やろう」
「また、米ですか。前にもらった米にも
手をつけていないので、今度は米ではなく、
お金の方が」
「よし、それなら、こうしよう。ここに千両箱を置いて、
もしもわしがその言葉を言ったら、
その千両箱を持って帰ってもいいから」

おじいさんが本当に千両箱を用意したので、
きっちょむさんは話を始めました。
「これはむかしの話ですが、あるところに
クチナワというヘビがいました。
そのヘビは冬ごもりの準備に、どこからか
手に入れた餅(もち)を巣穴に持ち込みました」
「ふむ、なるほど」
「そして冬になって雪がつもり始めた頃、

ヘビは巣穴の中でその餅を食べようとしたんだが、
何と餅と思っていた物は、実は餅に似た白い石でした」
「ふーむ、なるほど」
「外はすでに大雪なので、今さら食べ物を
探しに行くことも出来ない。
こまったヘビは仕方なく、くるりと首を回して
自分の尻尾を一口かじった」
「なるほど、なるほど」

「それからもヘビはお腹が空くと
自分の尻尾をかじっていって、
冬が終わる頃には、残っているのは頭だけでした」
「うーむ。まさか・・・」
おじいさんは言いかけて、危なく思い止まりました。

「体がなくなっては、春になっても
動く事が出来ない。そこでヘビは仕方なく、
『おらの命も、いよいよこれまでか』と、言って、
最後に残った自分の頭を、
大きな口を開けてパクリと食べてしまったんじゃ。

こうしてヘビは、この世から消えてしまった」
これを聞いたおじいさんはすっかりあきれかえって、
思わず言ってしまいました。
「まさか、そんな事はありゃんすめえ!」
するときっちょむさんは、ニヤリと笑って、
「はい、千両箱をありがとうございます」と、
千両箱をかついで帰って行きました。


おしまい


『冒険したリス』



『おりゅう柳』 兵庫県の民話


むかしむかし、但馬の国(たじまのくに)の
高柳というところに、とても大きな柳の木がありました。
その高さは四十間(→約72メートル)、
幹のまわりは二丈三尺(→約6.9メートル)という大きさで、
五百年も前からそこにあるという事です。
秋になると、この柳の落葉は
遠く一里(約3.9キロメートル)も離れた
九鹿村(くろくむら)まで舞い下りて行くのです。
その九鹿村に、おりゅうという美しい娘がいました。
おりゅうは高柳の造り酒屋に女中として
奉公(ほうこう)しており、ひまを見つけては
柳の木の下で過ごしていました。
それを見た村人たちが、
「おりゅうは、柳の木の嫁さんだ」と、言うほどです。

また村人たちは、こんな歌も歌いました。
♪夕焼け小焼けの、紅かね(→お化粧)つけて
♪九鹿娘は、どこ行きやる
♪風もないのに、柳がゆれる 
♪娘恋しと、夕空に
♪柳の下には、殿ごがお待ち
♪おりゅう、いとしと、抱いてねた
♪娘ぬれてる、柳の露に
♪髪のほつれも、しっぽりと

やがておりゅうは、可愛らしい男の子を生みました。
すると誰もが、
「あの赤ん坊は、柳の木の精の子にちがいない」と、
思ったそうです。

その男の子が五歳になったある日、
京都で三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)の
お堂を建てるため、柳の大木を棟木(むなぎ)にするから
切り出す様にとの命令が下りました。

それを知ったおりゅうは、悲しくて毎日
泣いてばかりいました。
やがて柳の木に、木こりたちが
オノを入れる日がやって来ました。
カンコン、カンコン・・・。

次の日、木こりの棟梁(とうりょう)が柳の木を見ると、
昨日オノを入れたはずなのに切り口が
ふさがっているのです。
「あれ? おかしい? 昨日、オノを入れたはずだが」
棟梁は首をかしげながらも、木こりたちにもう一度
オノを入れる様に命じました。
カンコン、カンコン・・・。
木こりたちは昨日よりも深い切り口を入れて、
その日は帰りました。

ところが次の日になると、また切り口が
ふさがっているではありませんか。
「馬鹿な!」棟梁は、不思議でたまりません。

こんな事が何日も続いたある日、棟梁は夢を見ました。
棟梁のもとへヒョロヒョロとやせた
ヘクソカズラ (→アカネ科の蔓性多年草)がやって来て、
こう言うのです。「あの柳の木は、木の殿さまです。
だから夜中になると、家来のヒノキや松が集まって
切り口におがくずをつめているのです。
そうすると、おがくずは切り口の中で固まって、
元のようになるのです。

わたしも殿さまを助けようと、おがくず拾いに来たのですが、
ヒノキや松に、『お前は、木の仲間じゃない。帰れ!』と、
言われましてね。それがくやしくてくやしくて、
だから言いつけに来たのです」

次の日、棟梁は切り口からこぼれたおがくずを、
全部燃やして帰りました。
その次の日、切り口はふさがる事なく、
そのまま残っていました。
「よし、これで切り倒せるぞ」
棟梁は毎日おがくずを燃やして帰り、
ようやく柳の木を切り倒す事が出来たのです。

すると不思議な事に、突然、
おりゅうが死んでしまったのです。

そして、やっと柳の木を切り倒したのですが、
今度はどうしても柳の木が動きません。
馬に引かせても、力自慢の大人が何十人で引いても、
丸太になった柳の木はびくともしないのです。
「せっかく切り倒したのに、これではどうしようもない」
「何か、良い手はないか?」
「そうだ。おりゅうの子に頼もう」

棟梁の命令で、村人たちがおりゅうの子どもを
呼びに行きました。
おりゅうの子どもは母親を亡くしてしょんぼりしていましたが、
村人たちに頼まれるとすぐに来ました。
そして柳の木をなでながら、こうささやきました。
「ここには、もうお母さんはいないよ。
ぼくと一緒に、都へ行こう」
そのとたん、丸太になった柳の木が、
ゴロゴロと動き出したのです。

そして柳の木は、おりゅうの子どもと一緒に
京都まで行って、三十三間堂の棟木になりました。


おしまい


『あわれな悪魔 』



時は絶えず流れ、
  今、微笑む花も、明日には枯れる  




人の為(ため) と
書いて、
いつわり(偽) と
読むんだねぇ 

 
 
誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴と、言い訳になるから。






P R

カビの生えないお風呂

お風呂物語 

furo