流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

妄想物語

信じれば真実、疑えば妄想

時は絶えず流れ、
 今、微笑む花も、明日には枯れる

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー


Mousou2 日本最大の組織
(山口組)
 
創設100周年を迎えた
山口組。 
その知名度とは裏腹に
内情はあまり
知られていない。 
 
 
 
その組織はいつどのように誕生し、
過去から現在までどのように膨張し、
巨大化してきたのか・・・
そしてなぜ今衰退傾向にあるのか・・・

今なお日本最大組織であり続ける
山口組とはどういう組織なのか。…


『山口組動乱‼』分裂の真相と山口組の内情
あの「大量処分」が始まりだった  (1)

2015年8月27日、それまで非公然だった「神戸山口組」が
初めて集会を持つことで六代目山口組の分裂が決定的になった。
しかし、神戸山口組が突発的に蜂起・分裂を決めたわけではない。
ここに来るまでには周到な準備があった。
なぜそう言えるのか。実は昨年つまり14年10月、
私は都内のホテルで山口組の直系組長の一人に会った。
彼は弘道会の支配が強まる山口組の情況を語った後、
「すでに考えを同じくする者たちが定期的に会合を持っている。
われわれが立ち上がる以上、絶対、弘道会側に
潰させるわけにはいかない。潰されないだけの準備を
しっかり固めて立ち上がります」と洩らした。

14年1月に亡くなった岸本才三総本部長も「このままでは山口組は
後数年しかもたない」と危機感を持っていたという。
話を聞きながら、私は半信半疑でいた。
仲間うちの会合を重ねながら、司忍組長や竹内照明若頭補佐
(共に弘道会の出身)に知られずに済むのか。

すでに高山清司若頭(弘道会出身、「高」は本来はいわゆる
「はしごだか」)は4000万円恐喝事件で判決が
懲役6年の有罪となっていた。一度は最高裁に上告したが、
この年(14年)5月に上告を取り下げ、大阪拘置所に拘置されていた
(その後東京・府中刑務所で服役)。

高山若頭の「社会不在」は蜂起勢にとってプラス材料だが、
ヤクザはさほど口が固いわけではない。
仲間うちのおしゃべりから事前に構想が漏れ、
弾圧されるのではないかと危ぶまれた。
思い出したのは、08年10月に発生した後藤組後藤忠政組長
(その後引退)のゴルフコンペ定例会欠席問題から始まった
直系組長たちの大量処分である。

直系組長らの連判状に書かれていたこと

後藤氏は同年9月、静岡県富士宮市で誕生日祝いの
ゴルフコンペとパーティーを開いた。
芸能人が多数参加したため、催しは週刊誌で報じられ、
執行部が知って問題化、後藤組長は除籍処分となった。
功績ある後藤氏に対して除籍は重すぎると、直後に
直系組長たち13人が執行部を批判する「連判状」を出した。
間もなくこのうち10人がそれぞれ絶縁、除籍、謹慎の処分を受けて
組から放り出され、残る3人についても後日、処分が下された。

この連判状には今回の分裂騒ぎに通じる問題が記されていた。
○直系組長たちが月々納めている会費は五代目時代と比べ
35万円も増えた。使途についての説明もない。
○その上に飲料水や雑貨の強制購入がある。
その収益はどうしているのか。○五代目時代、
山口組会館を建設するとして100人の直系組長から2000万円ずつ、
合計20億円が集められ、用地が買われた。
六代目になってからその土地は売却されたが、
そのカネはどうなったのか。

書類を提示した上、説明してもらいたい。
○五代目時代に貯蓄してきた約10億円はどうなっているのか。
すでに消失したという噂も聞くが、納得のいく説明を求める。
ここまで詰め寄りながら連判状グループはあっさり首を切られて、
グーの音も出なかった。

彼らは弘道会派に比べてあまりに戦い方が素朴で拙劣だった。
果たして蜂起計画を進める直系組長たちは
司組長相手に戦えるのか疑わしく思い、
熱を入れて聞く気にはなれなかったのだ。
当然のことながら、私は聞いたことを記事化しなかったし、
誰にも口外しなかった。

だいたい蜂起・分裂する計画があるなど、記事化できる
テーマでもない。またどちらに味方するわけではないが、
私のせいで彼らの計画が潰れたら、寝覚めが悪すぎる。
この直系組長のことはほぼ忘れた。
時々は思い出したが、蜂起・分裂計画は
「その後どうなりましたか」などと聞けるものではない。
それでは催促になってしまう。

今年、15年4月、私は情報会社をやっている友人から、
彼のもとに寄せられた匿名の手紙をたまたま見せられた。
すぐこれは直系組長が話していたことだと気づいた。
以下、手紙の要所をご紹介しよう。

誰が分裂劇の絵を描いたのか
そんな中で今の六代目体制に納得していない
人たちもいるわけです。その人たちが密かに集結し、
新しい山口組を作り直すために会合が行われているのです。

今回、弘道会の竹内(照明)氏が(山口組の)幹部になり、
いくらもたたないうちに(若)頭補佐に上がりました。
執行部入りです。このままでは七、八代目まで
名古屋(弘道会のこと)に主導権を握られてしまう。
誰の目にも明らかです。

ここはもう一度座布団を取り戻すしかないと
謀反の計画が進められているのです。
そのメンバーをリークします。
現在も週に1〜2回神戸を出た後に密かに集まり、
会議が行われています。
そのメンバーです。(メンバー名は略す)
この手紙に目を通して、私はインチキではないまでも、
山口組の直系組長ではない下位の組員が
書いたにちがいないと見た。

文中、蜂起側に立つとはとうてい思えない名前が3人も
含まれていたからだ。今だからいえることだが、
私の判断は二人については正しく、一人については
完全に間違っていた。間違ったその一人とは
〈この会の議長が宅見組の入江氏〉の部分である。

元の山口組総本部長・入江禎氏は司、高山両氏による
山口組の絶対支配を助けた協力者、
出身は弘道会ではないが、むしろ弘道会側に立つ人と私は見ていた。
そういう入江氏が蜂起側に加わるはずがないと思い込んでいた。
しかし今、神戸山口組側に話を聞くと、
山健組・井上邦雄組長を口説き落とし、蜂起に加わる腹を
最終的に固めさせたのは入江禎氏だったという。

「だから入江さん、なかなかやるなと、こっちでは評判がいい。
彼はわれわれの目論見を成功させるために絶対必要な人でした」
では、誰が入江氏や井上氏をリクルートしたのか。
蜂起・分裂劇で絵を描いたのは山口組舎弟だった
俠友会(淡路島)寺岡修会長だという説が流れた。
正木組・正木年男組長(六代目山口組で若頭補佐、
中部ブロック長、本家室長)という説もある。

戸山口組の命運を握るキーマン

しかし、山口組本部による厳しいカネ集めに一番苦しんできた
中堅的な直系組長たちが真の主役だったような気がする。
4月に私が見せられた手紙にはこの後、
〈私の知らないところでもっとメンバーがおるのでしょうが、
話を聞くかぎり、山口組の過半数に達したといっていたので〉という
一句もあった。

直系組長の数を72人とすれば、その半数は36人である。
今のところ神戸山口組は13人だから、明らかに
予定より人数が足りない。
従来の山口組側が神戸山口組の切り崩しに成功していると
見ていいのではないか。
六代目山口組は当初、神戸山口組に加わると見られた一派の
奪還や潰しに成功している。
たとえば神戸山口組に行くと見られた東生会・
須ノ内祥吾会長(大阪)には謹慎処分が下され、
組員は大同会(森尾卯太男会長、鳥取県米子市)の預かりになった。
また岸本組・清水武組長も当初、神戸山口組派と目されたが、
今は在来山口組に納まっている。

私は手紙の記述の信憑性を疑っていたので、
こうした情報をあまり重視しなかった。
そして4ヵ月後の8月、ほんとうに蜂起・分裂が日の目を見た。
直系組長たちは当初の計画通り粛々と準備を進めていたのだ。

では、彼らは「絶対、山口組執行部に潰されないために」
どういう措置を採ったのか。今、神戸山口組のメンバーに
連絡はついても「まだ外に向けて話せないことになってます。
近々われわれの考えについて各方面に分かってもらう
文書を作りますんで」と、はかばかしく答えてはくれない。
そのため推測するしかないのだが、一つの準備は
山健組・井上邦雄組長と宅見組・入江組長の
迎え入れに成功したことだろう。
山健組は大勢力であると同時に有名ブランドでもある。
参加しているかいないかは対外的イメージが大きく違う。
また入江組長は数字に明るいことで、神戸山口組の
秘密兵器になり得る。

戸山口組の「奥の手」

戸山口組が蜂起した主な理由は、今の六代目
山口組が行っているきびしいカネ集めにある。
直系組長たちは毎月115万円以上を月会費の名目で
本部に納めている。山口組本部には直系組長たちが差し出す会費
(警察はこれを上納金と呼ぶ)だけで、毎月約7000万円以上が集まっていた。

今回の分裂騒ぎで初めて出る数字だが、このうち約3000万円が
月々司組長に渡っていたとされる。年間にすれば3億6000万円。
その他、直系組長たちが拠出して中元や歳暮の時期、
また司組長の誕生日祝い(1月25日)などで各1億円近くを集め、
司組長には年6億円ぐらいが渡っていたらしい。

また司組長は友好団体のうち双愛会(千葉)、共政会(広島)、
福博会(福岡)、東亜会(東京)を後見し、
これら団体からも中元や歳暮で現金を贈られているようだ。
なんやかや年間10億円前後を集金していたのかもしれない。

では、こうした収入は正確に税務申告され、
納税されているのだろうか。
全額ではないまでも多少は申告されているはずだ。
有名ヤクザは税務署を恐れ、たいてい形式を調えるぐらいの
努力はしている。が、それで万全ということではないはずだ。

実は神戸山口組側の「奥の手」として、
警察や税務当局に対して証言の提供があるとされる
。数字がどれほどデータ的に裏付けできるのか疑問だが、
少なくとも司組長の収入を熟知する立場にいたのは
かつての山口組総本部長・入江氏である。
入江氏は今、司組長に遠慮する必要がない立場になった。

「脱税で逮捕」を狙う?

15年6月、福岡県警は北九州市を牛耳る工藤會・野村悟総裁を
所得税法違反容疑で逮捕した。
工藤會では月に約2000万円の会費が集められ、その4分の1、
約500万円が野村総裁側に渡されていたという(年額では6000万円)。
13年までの4年間に約2億2000万円が渡り、
おおよそ8800万円を脱税したとして、野村総裁は逮捕された。

脱税による暴力団トップの逮捕は警察にとっては大金星である。
警察庁は「福岡県警でやれたことがよそでやれないわけがない。
脱税で暴力団のトップを挙げろ」と全国の警察に号令を掛けている。

司組長の収入は野村悟総裁より一ケタ多い。
兵庫県警大阪府警、愛知県警が、
戸山口組側が提供する情報に飛びつき、
「司組長を所得税法違反で逮捕」を狙うと予測するのは
必ずしも妄想ではなかろう。
「しかし、われわれがこうした数字の裏付けを出すのは
最後の最後です。

ヤクザが警察においそれ協力するわけにいかない。
ただし向こうの出方によっては出さざるを得ない
。司さんだって70過ぎて刑務所には入るのは嫌でしょう。
われわれもむりやり入れようとは思ってません」
(神戸山口組のメンバー)話を聞くかぎり、
税務データはきわめて有効な牽制球のように見える。
かつての山口組の経理官僚は神戸山口組の方に厚いから、
この件に限っては神戸山口組が有利なはずだ。

さらに神戸山口組が用意した準備は友好団体への
根回し工作だろう。
総じて暴力団世界では組を割って出た側が
抗争に敗れるケースが多い。
「山口組・一和会抗争」では一和会が解散し、
山本広会長が引退することで抗争が終結した。
道仁会を出た九州誠道会も数年に渡る道仁会との
激しい抗争の果て、最後は九州誠道会が解散することで
抗争は終結した(が、その後「浪川睦会」という後身団体ができた)。
今回も山口組を割って出た神戸山口組の方が
不利といえる。

(次回2)つづく


Author :溝口敦:賢者の知恵



『恋のしずく 』





人の為(ため)と書いていつわり(偽)と読むんだねぇ
誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、言えば、……