言葉の魔術師・言葉の達人
言葉の魔術師・言葉の達人
達人たちは1曲の詞を書くために、
言葉を巧みに操り、
その時代を象徴する言葉を探した。
その言葉は多くの老若男女の心を掴んで離さず、
その歌は大ヒットした。
「孤独がつらく感じるとき」
「愛することがよくわからなくなったとき」
いつも、勇気と力を与えてくれた…、
作詞家は言葉の魔術師である。
そんなプロの「作詞家」の皆さんを紹介します。
今回は竹島宏さんを世に送り出し、「男と女のお話」
日吉ミミ、などの作詞でお馴染みの
「久仁京介」さんです。
代表作
「男と女のお話」 / 日吉ミミ
「津軽恋女」 / 新沼謙治
「狼」 / 北島三郎
「ひとすじ」 / 北島三郎
「札幌えれじぃ」 / 竹島 宏
など多数あり
歌は心の走馬灯、
歌は世につれ、世は歌につれ、
人生、絵模様、万華鏡…
作詞:久仁京介:作曲:水島正和
恋人にふられたの
よくある 話じゃないか
世の中 かわっているんだよ
人の心も かわるのさ
淋しいなら この僕が
つきあって あげてもいいよ
涙なんかを みせるなよ
恋はおしゃれな ゲームだよ
『男と女のお話 日吉ミミ 』
作詞論
過去から現在に至り、いまも物心両面に
満たされないものを沢山抱えている。
ここが原点でプロ作詞家としての歌書きが始まり、
継続している。
つまり「ないものねだり」、
そして「内面からの叫び」です。
歌の世界では叶わぬことも叶えてやれる、
そこに人生観が伴った時の満足感が嬉しい。
作詞家になったきっかけは?
下手の横好きからかな?
プロ、初作品について
「東京ロマン」 / 黒沢明とロスプリモス
作詞家をめざし3年目に発売されたあの感動を忘れない。
作品を提供したいアーティスト
やはり歌(詩)世界を理解し、歌手の表現で
色づけ、肉付けし、
世界観を豊かにしてくれる歌手すべて
あまり売れなかったが、私の好きなこの歌
「狼」 / 北島三郎
勿論、メーカーのヒット賞には輝きました。
しかし、久仁京介の人生、
それが如何なものかは別として、
久仁京介らしいと自負する作品として。
なぜ「詩を書くことを選んだか」
選択肢はたくさんあったでしょう。
下手の横好きから、好きこそものの上手に転化したい、ねぇ。
プロの作詞家になりたい人へのアドバイス
形はフレーズの組み立て、センテンス
(文章)にならないこと。
書き手の喜怒哀楽を確かに表したい。
情と景による心象を忘れない。
一口メモ
スターとしての北島三郎さんは、スターであるが故の
我慢は多く、心奥で騒ぐ狼を飼いならしていると聞いた。
久仁京介の在り方とは違うが、前述のように
人生そのものが、いまだ狼の哀しさを拭えない。
私の好きなあのフレーズ
「曲がっちゃいても 真っすぐ生きた…」
プロフィール
久仁京介Kyosuke kuni
筆 名 :久仁京介・川奈右京
出身地 :新潟市
役 職 :社団法人日本作詩家協会 理事
役 職 :日本音楽著作家連合常務 理事
役 職 :社団法人日本音楽著作権協会 評議員
・1967年、黒沢明とロスプリモス「東京ロマン」で
作詞家デビュー。
・現在放送中の歌謡演歌テレビ番組「歌謡サロン・
演歌がええじゃん」で、企画・制作等を担当し、
番組内で行われている「プロ歌手が唄う作詩募集」では、
審査員として活躍中。
・竹島宏をスカウトし、2002年にデビューさせた。
時は絶えず流れ、
今、微笑む花も、明日には枯れる
P R
カビの生えない・きれいなお風呂
お風呂物語