流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

妄想劇場・番外編(18禁)

妄想劇場・番外編(18禁)

信じれば真実、疑えば妄想……

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18歳未満の方は
ご遠慮下さい。

 
 
 
 
メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!

アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい。
 
母子家庭で、生真面目な人生を送ってきた
高校生の涼也。
ある日、母親から、東京で夜の仕事をしていた
25歳の従姉が家に来て、一緒に住むと告げられる。
涼也は、◎◎をふるう従姉が大嫌いだった。……

『アベレージ』 AV・8


 ……アレを認めてはいけない。そう思う反面、
流れていた血や涙が人間らしく見えた。
どうして血を流す? どうして、涙を流す? 
奈々がソファーに座る音が聞こえた。
涼也は動き出して、居間へ移動する。
奈々は仰向けになって右腕をおでこに当てていた。
左腕の血がソファーに付着しそうだ。
涼也はティッシュ箱を取り、差し出す。
奈々は涼也に目を合わせ、少し間を置いて
一枚、二枚とティッシュを取った。
「痛くないの?」
「痛くない」
痛そうに見えるけれど。涼也がじっと見ていると、
奈々もティッシュで腕を押さえながらじっと
涼也を見つめ返した。

……こんなとき、どうしたらいいのかがわからない。
放っておいたほうがいいのかな。
「ねえ、アンタもあたしとヤりたいって思うの?」
いきなりの問いかけに驚いた。
相手が早河奈々なので、そこまで考えたことはなかった。
でも、そう言われると涼也の本能は反応して、
ムラムラとした欲情が生まれてしまう。
例え、相手が憎い女でも。

「相手があんただし、今まで考えたことなかった」
無難にそう言っておいた。
早河奈々は微かに笑う。
「アンタにとったらあたしは最低の女だもんね。
抱くのもキモイか。……でも、どうしてかな。
あたしはそんなアンタの気持ちが嬉しくも感じるよ」

「なんで?」
早河奈々は視線を俯かせた。
「あたしを性的な対象でみないから」
「ビデオでは……しようとしたよ」 
あはは、と彼女は笑う。
「映像でヌけても実物じゃアレも起たないでしょ」
涼也は口を噤んだ。
「確かに人間じゃないよ。
お金で誰とでもセックスするんだもん。
醜態もたくさん晒した。
あたしは◎乱な◎欲処理機です、って。
そうなると、もう誰もあたしの心を見てくれない。
ヤれる女にしか見られないんだよ」

自虐的な奈々に対して、
涼也は何か言葉を発したいと思ったけれど、
何も言えない。
「今日ね、街に行ったらね、
愛川なるみだーって、男があたしを指差したの。
逃げようと思ったけどすぐに追ってきて、
AV女優、って指差した男が
一緒に居た二人に言ってさあ。囲まれて、
AVの話されて、一発ヤらせてくれって……
しつこく言われてさあ」……

……非道い話だ。本当にそんな人が居るんだな。
「道端なのに気安く身体に触ってきて、
それであたしはキレたの。
うるせえ、もうAV女優じゃない、どっかいけって。
そしたらさあ、ひどいことたくさん言われた。
カメラの前で股を開いてたのに、って。
汚いクソじじいとも喜んで◎◎してたクセにって言われた」
本人を目の前に平気でそんなこと言えるんだな……。

「悔しかった。家に着いたらすぐに涙が流れた。
でもちょっとしか流れなかったから、血を流した」
それがよくわからない。
「人間だと思いたかったから?」
「そうだよ」……この人を、認めては
いけないはずだった。でも、こんなふうに
胸を痛めていることが不気味で、
それでいて妙に人間らしく見えてしまう。
ただ、そうなると一つ疑問に思う。
「だったらどうしてAV女優なんてやったの?」

奈々は鼻で笑った。「訊きたい?」
「言ってくれるなら……」
「そっか。じゃあ、話してあげるよ」
ちゃんとした姿勢で聞いたほうがいい気がして、
涼也は床の座布団に腰を下ろした。
彼女は語りだす。

早河奈々は早河家の長女として生まれた。
弟と両親の四人家族で、親は共働きだった。
父は運送業。母はパートの仕事で
夜遅くまで働いていた。

奈々は父と母が家で仲良くしているところを
見たことがない。
父が仕事ではない時は家で酒をよく飲み、
母が仕事ではない時は、勉強しろと
二人にうるさく言っていた。
時が経つにつれ、両親の心が荒んでいくのが
奈々にはわかった。

何が原因かはよくわからない。
時折、母と父が口喧嘩をしていた。
奈々が中学生になる頃、父は仕事をクビになった。
それから急激に父は変わっていく。
よりアルコールを摂取するようになり、
ギャンブルにも手を出した。
そんな父を母がヒステリックに怒鳴ると、
更に怒号を返して時には母をぶった。
その様子を眺めていた奈々も弟も、
同じようにぶたれた。

奈々は、学校では良い成績を収めていた。
やることをやって結果を出していれば、
母は何も言わない。だから自主的に、
勉強する努力を続けた。
ただ、母はいつの間にか弟には甘くなっていた。
うるさく言うこともあるけれど、
弟に対しては大目に見ていた。
努力もしないのに良い扱いをされる弟が、
羨ましくて憎かった。

母は、兄の妻と親しかった。
時々は奈々と弟を連れて兄の家に遊びに行った。
そんなとき、奈々は弟と母の兄の息子、
涼也の世話をさせられた。
涼也が活発に動けるようになると五人でよく出かけた。
母は弟と涼也を兄弟のように見て可愛がる。
一緒に居る奈々は疎外感を覚えていた。
そんななか、涼也の母親は、
すごく優しかった。まるで娘のようにも扱ってくれる。
奈々は「母親はこっちがいいな」と思うこともあった。

涼也が言葉を覚えると、奈々に対して
生意気な口を叩くことがあった。
奈々にも原因があったのかもしれないが、
中学生の彼女には配慮などできるはずもなく、
憎しみに駆られてよく涼也を泣かせてしまう。
それが発覚すると、母は奈々を強く叱って
何度もひっぱたいた。
そうして、いつしか兄の家を訪ねなくなった。

高校二年の終わり頃になると、
初めて好きな人ができた。
相手は、バイトをして持てるようになった携帯の
サイトで知り合った二十六歳の男性。
写真交換もし、顔は悪くないと思った。
会いたい想いはお互い募り、奈々の方から
彼が住んでいる東京まで会いに行った。
当日、そこまでする気はなかったのだが、
奈々は彼に迫られて肉体を捧げた。
二人は東京で同棲する約束を交わす。
奈々が高校を出たら二人で暮らし、
幸せになろうと甘い理想をお互いに描いた。

つづく

Author :水谷広人
http://syosetu.net/pc/



(※濡れ場)安達祐実 



Tinko_2
人の為(ため)と
書いて
いつわり(偽)と
読むんだねぇ




誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば言い訳と、愚痴になるから……



時は絶えず流れ、
今、微笑む花も、明日には枯れる

 
 

P R
カビの生えない・きれいなお風呂

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