流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

妄想劇場・番外編(18禁)

妄想劇場・番外編(18禁)

信じれば真実、疑えば妄想……

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18歳未満禁止の内容が
含まれています
18歳未満の方は
ご遠慮下さい。

 
 
 
メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!


アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい。

 
母子家庭で、生真面目な人生を送ってきた
高校生の涼也。
ある日、母親から、東京で夜の仕事をしていた
25歳の従姉が家に来て、一緒に住むと告げられる。
涼也は、◎◎をふるう従姉が大嫌いだった。……

『アベレージ』 AV・7

早河奈々は夕飯に帰ってこなかった。
母の携帯には何の連絡も入っていない。
あんな奴のことなんてどうだっていい。
そう思ってはいるが、涼也は頭の片隅で気にしていた。

涼也がベッドに就いた頃にはちゃんと帰ってきた。
母が心配の言葉をかけ、
奈々は久しぶりに会った友人と遊んでいたと言っていた。

次の日から、奈々と涼也の会話が無くなった。
目を合わせれば奈々に一瞬だけ睨まれ、逸らされた。
涼也は、自慰行為ができなくなった。また、
そんな気になれなかった。
事の重さに耐え切れず、伊知郎に
ぶちまけようかと悩むが、話せずにいた。

打ち明けようとすると奈々の憎悪に満ちた顔が
目に浮かぶ。
涼也の首を絞め、睨む顔がちらついた。
涼也は、家に居るのが嫌になっていた。
学校から帰って玄関を開けるとき、
奈々が居るかどうかを真っ先に確認してしまう。
奈々は涼也と喋ろうとしなかったが、
母の前ではいつも通りでいた。

元々涼也が住んでいた家なのに、
二人が喋っているときは涼也自身が
違う家の人間に思えていた。
あの日から数日が経った平日、
涼也はいつものように奈々の存在を気に留めながら
帰宅した。

玄関に靴はある。居るのかと気を落としたが、
奥の居間に気配を感じられなかった。
確認したところ、奈々はそこに居ない。
服を着替えながら、家の中の気配を探ったが、
物音一つしない。
トイレかと思いそちらの方に気を配り、
着替えた後はベッドに腰掛け数十分様子を窺ったが、
動きを感じられなかった。

涼也自身、今の状況が嫌だった。
少しは会話を交わしておいたほうが楽な気がした。
相手はサディスティックな元AV女優。
その異端さは腫れ物のように思えたが、
勇気を振り絞って、自分も早く用を足したいという名目で
トイレの前に立った。

「ねえ、居るの?」 中の音に意識を向けるも、
何も聞こえない。戸をノックしてみたが、
返答は無かった。
思いきって開けてしまおうとしたが、止めた。
風呂場を確認してからにしようと思い立った。

脱衣所に移動いったら、
「くんな!」風呂場で声が響いた。
「風呂に入ってるの?」
「そうだよ」奈々は威圧的な口調だった。
なぜか、脱衣場に衣服は脱がれていない。
「ここに服が脱がれてないんだけど。
着替えもないよ? 
出てきたら全裸で居間に移動する気だったの?」
返答を待ったが、何も返してはこない。

「まあ元AVやってたヒトだから
そんなこともできるか」
なぜそんなことを言ってしまったのか。
きっと、根に持っていた憎しみを吐きたかったからだろう。
物凄い反論と罵倒が飛んでくるか身構えていたが、
何も言ってはこなかった。
だから、もっと攻撃してやろうと、涼也は口を開いた。

「自分でAVやってたクセしてムチャクチャだよね、
僕の首絞めて髪掴んでさあ。
アンタは昔からそうだったよな。
気に入らないからって五、六歳の子供を
平気で蹴り飛ばしたり殴ったりするし。
同じ人間じゃないって思ってたけど、
ビデオであんな汚い醜態晒せるなんて、
本当に人間じゃなかったんだな」

「うるせぇ!」浴室に強く声が響いた。
奈々の逆鱗に触れることができた。
それが恐ろしくもあり、同時に手ごたえのようなものが
感じられた。 今日はとことん戦ってやろう。
僕も男だ。僕が受けた痛みを、
ここで全て晴らしてやる 

中で、動く音が聞こえた。
風呂場の戸がスライドし、
裸体で出てくるのかと想像したが、
ちゃんと服を着ていた。
右手には、カッターナイフ。
そこに疑問を感じた瞬間、
涼也は胸倉を掴まれて刃を目に向けられた。

「もっぺん言ってみろ!」気丈な言葉とは相反して、
奈々の表情は歪んでいた。
頬に雫が伝っている。
涼也は一瞬、顔を洗ったのかと勘違いした。
そうではなく、彼女は洟をすすり、目を潤ませていた。

「ごめん……泣いてると思わなかった」
カッターに怯えながらも罪悪感が襲ってきた。
ふと奈々の腕が視界に入り、異変に気づく。
「血が出てる!」左の袖がまくれ上がっていて、
手首から血が滴っていた。
腕に無数の古傷もみえる。

「ああ、血が出てるよ? 
自分で切ったんだからなあ。
ちゃんと人間の赤い血が流れてるだろ? 
テメェも流してやろうかあ!」
そう言って更に涼也の顔の間近に刃を近づけられる。

「落ち着いてよ、おかしなこと言ってごめん」
胸倉を掴む手とカッターが震えていた。
手元が狂えば涼也の目に刺さりそうだった。
すると、急に力が抜けた。

早河奈々は涼也を離し、うなだれた。
「リョウの言うとおり……あたしは人間じゃないんだよ」
彼女は涼也に目を合わせた。
もう睨んでいない。悲しげな瞳だ。
目線が逸れると、カッターを床に落として、
涼也とすれ違って風呂場を出ていった。


つづく

Author :水谷広人
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お色気バージョン (※伊豆の佐太郎)




Tinko_2
人の為(ため)と
書いて
いつわり(偽)と
読むんだねぇ

 
 

誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば言い訳と、愚痴になるから……



時は絶えず流れ、
今、微笑む花も、明日には枯れる


P R
カビの生えない・きれいなお風呂

お風呂物語
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