流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

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幸せがつづいても、不幸になるとは言えない
 不幸がつづいても、幸せが来るとは限らない



Mousou
 

 
 
 
 
 
 
 
昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー


『じいちゃんとばあちゃん

じいちゃんとばあちゃんが2人で暮らしていました。
ばあちゃんはボケが進んでた。
じいちゃんが介護してた。いろいろ大変だったけど、
会話はできているようで、人が思うほど
大変じゃないよって言ってた。

ばあちゃんの家に行くと、いろんな事が紙に書かれていた。
「冷蔵庫は閉めましょう」「電気は消しましょう」
「トイレは←」「ふく、くつした↓」とか、
いろんな字がじいちゃんの手で半紙に筆で書かれていた。
書いてあれば守ってくれるんだって。

じいちゃんはいつも一緒にいてあげたけど、
どうしても区役所とか病院に
薬をもらいにとか出かける事があった。
心配だけど「外には出ないこと」と玄関に
書いておけば、大人しく待っていてくれたんだって。

ある日、じいちゃんが出かけた。
もちろん玄関には「外には出ないこと」と書いておいた。
それなのに、じいちゃんが戻ってきたら、
ばあちゃんは家のすぐ前で車に轢かれて、
救急車で運ばれた。
じいちゃんが駆けつけると、待っていたかのように、
じいちゃんの手を強く握って天国へ行った。

じいちゃんはとても悔やんだ。悔しかった。
今まで書いてあることは必ず守ってたのに、
なぜ家を出たんだろう。
家族同然の付き合いをしていた隣の
おばちゃんが話をしてくれた。

事故の直前、急に雨が降ってきて、
おばちゃんは布団を取り込みに庭に出た。
すると、ばあちゃんが傘を持って慌てて
道路に出てったそうだ。
その時に事故にあった。

じいちゃんが勤めていた頃、ばあちゃんは
雨が降ると必ず駅までじいちゃんを
迎えに行ってたそうだ。
ちょっとでも雨が降ると必ず迎えに行ってたんだって。
雨を見て、じいちゃんが家に居なくて、
傘を持っていこうとしたのだろう。

それだけ、じいちゃんが好きだった。
じいちゃんもばあちゃんが好きだった。
じいちゃんもしばらくして病気で天国へ行った。
ばあちゃんが持っていた傘と一緒にお墓に眠っている。
じいちゃん、ばあちゃんは天国でも
幸せになってね。……



『本当に優しい人



『爺さんと婆さんのラーメン屋

お爺「婆さん、そろそろ引き上げようか?」
お婆「早く帰ったって、子供や孫の顔が見られる訳じゃなし。
  ねえ、爺さん、一緒になって四十年以上、
  もう子供は駄目かねえ」
お爺「おい、婆さん、お前、その歳で子供生むつもりかい?」
  そこへ一人の客。
「おい、ラーメン、作ってくれ」
お爺「へい、いらっしゃいまし、少しお待ちくださいよ
  ・・・へいお待ちどう様。
お婆「(小声で)この人、二十二、三くらいかね。
  鼻が上を向いている所なんざ、爺さんそっくりだねえ」

ところが、このお客。ラーメン三杯食べたあげく、
金がないから、無銭飲食で交番へ
突きだしてくれ、と言いだした。

「物心がついた時にゃ、他人に育てられて、
 親もねえ、家のねえ身。真面目に働くのもいやになってな。
 今夜は寝る所もない、ブタ箱で一晩すごせば、
 朝飯だけは食わせてくれるから」
お爺「じゃ屋台を終いますから、ちょっと待ってください。
 片付けますんで。あら、ヨイショっと。
 おい、婆さん、しっかり押しなよ、
 重いな、ぶらさがってんじゃないのかい?」

「お爺さん、俺が引いてやろう。
 爺さんとこの家族は大勢なのかい?」
お爺「いやあ、婆ぁさんと二人っきりですよ。
 息子も嫁もいません。ああ、すいません、 
 この横丁を入ってください。
 おい、婆さん、茶でも入れな。」

「でも、交番へ行かなきゃ。」
お婆「爺さん、あそこから家まで屋台を引いてもらった
 労働賃金はどうしましょう?
 真夜中に屋台をひいてもらったら、
 ラーメンの三つくらいトントンじゃないですか。」
お爺「そうだな、それじゃ、今夜はここでお休みなさい。
 きたない家だが、ブタ箱よりはましだ。
 先ほども話しましたが、四十何年の夫婦でありながら、
 うちは一人の子供もいない淋しい爺ぃ婆ぁなんですよ。
 百円差し上げます。たった一言でいいから、”
 お父っつぁん”と言ってくれませんか?」

「ええっ?じゃあ、目をつぶって言わしてもらうよ。
 お父っつぁん!」
お爺(泣きながら)ああ、ありがとう、良い気持ちだ。
お婆「じゃ、私は二百円出しますから、
 少し小声で甘えるようにさ、”おっ母さん”って
 呼んでくださいな」
「そんな、呼んだこともねえ言葉だし、難しいなぁ。
 こうかい? おっ母さん・・・」

お婆「(泣きながら)なんだい?(かみしめて喜ぶ)」
お爺「あなた名前は何てんですか? 
 えっ安夫さんってのかい?じゃ、今度は三百円で、
 私が呼び捨てにしますから、
 ”何だい、お父っつぁん”、って言ってください。
 良い ですか。
 『安夫!』」
「何だい、お父っつぁん。」
お爺「うーん、三百円じゃ安い(泣く)。」

お婆「はい、今度は私が五百円出しますから、
 あなたがいたずらをしたということで
 『安夫!』って叱るように言いますから、
 『おっ母さん、ご免ね』と言ってくださいな。
 じゃ、やりますよ、
 『どこへ行ってたのさ今頃まで、
 お前が帰って来ないからおっ母さん、
 ご飯ものどを通らないで・・・』」
お爺「婆ぁ、長げぇなぁ!」
お婆「五百円なんだから、少しは楽しませてくださいよ。
 『どこへ行くかと、行き先ぐらい言って
 いったらどうなの! 安夫!』」

「おっ母さん・(見つめて涙が出る)、
 おっ母さん、ご免ね。」
お婆「ありがとう、ありがとう(顔を押さえる)。」
お爺「じゃあ今度は私が七百円で、
 あなたが先に『お父っつぁん、僕が働くから、
 ラーメン屋なんかよしてくれよ。』と言ってください。
 後は私の方で勝手にやりますから、
 はい、どうぞ。」

「(泣きながら)お父っつぁん、俺が働くから、
 ラーメン屋なんかよしてくれよ。
 安心して俺にまかせてくれよ(号泣)。」
お爺「そう言ってくれるのはありがたいが、
 いくらかでも小金を貯めておかないと、
 おまえが嫁をもらって子供でも出来れば、
 孫におもちゃのひとつも買ってやりてぇじゃあねぇか(泣く)。
 ああ、楽しかった。婆さん、今夜は楽しかったなぁ。」

「・・・今までもらったお金は全部返します。
 返しますから、私の頼みも聞いてください。」
お爺「あなたの頼みって?」
「(泣きながら)せがれ、と呼んでください・・・」

このあと、この三人は
本当の家族になったのだろうか。……



『いのちをいただく』




『乳母捨て山の話』


「乳母捨て山」の話聞いたことありますか?
年老いた親を、子どもが背負って
山に捨てるというやつです。
昔、貧しさから本当にその風習があったそうです。

背負われている間、親は山の木の枝を
折って落としましました。
やせこけた腕を一生懸命のばして、
一本一本、折り続けました。
山奥に着き、自分を捨てて去っていく我が子に、
親は言いました。
「目印に木の枝を折ったから迷わずに下るんだよ」
親ってこういうものです。……


人の為(ため)と書いて
いつわり(偽)と読むんだねぇ

誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……



時は絶えず流れ、
 今、微笑む花も、明日には枯れる





P R

カビの生えない・きれいなお風呂


お風呂物語

furo