流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

妄想劇場・特別編

妄想劇場・特別編

信じれば真実、疑えば妄想……

 

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昨日という日は
 歴史、 
 今日という日は
 プレゼント 
明日という日は
ミステリー
 

夢はでっかく、根はふかく。
花を支える枝 枝を支える幹 幹を支える根 
根はみえないんだなあ

 

この物語は(株)ユタカファーマシーが展開する、
ドラッグユタカでの、エピソードです。

『猫を探しています。 後編』


「あのう・・・もしよかったら・・・」
杏子は、ずっと考えていたことを園長婦人に提案した。
「うちの店にインフォメーションボードがあるんです。
お店のイベントとか安売りのチラシとかを
貼ってあるんですけど。それとは別にですね。
もう一つインフォメ-ションボードを作りますから、
迷い猫の案内を出されてはいかがでしょうか」

「あら、それはいいわ。ありがとうございます」
それは二つ返事で決まった。
杏子は、一番お客様の目に留まりやすい
自販機の隣の壁に、新しいボードを設置。
そこへ、園長婦人と子供たちの手作りの
案内を張り付けた。

「迷い猫を探しています」
そこには、幼稚園の女の子と猫の頬を寄せた
ツーショットの写真が貼られていた。
杏子は思った。ダメモトでいい。
そう簡単に見つかるはずもない。
でも、何かお役に立ちたい。
形だけでもいいから、地域の人に
頼られる店作りをしたい。
これは、そのきっかけなのだと。

ところが、ところが、である。
駅前の酒屋さんの奥さんから、
またまた頼まれごとを受けた。
今度は、子猫のもらい手を
探して欲しいというのだ。
何だか妙なことになってきた。
設置早々のインフォメ-ションボードは、
猫の話題ばかり。
それを見たお客様に「猫専用」だと
勘違いされてしまうのではないか。
そう思いつつ、その依頼も引き受けた。

翌日、酒屋さんの奥さんが、
パソコンで手作りしたポスターを持って
お店にやってきた。
5匹の生まれたての子猫の写真が
キレイに写っている。
「お上手ですね。レイアウトも上手いし、
『カワイイ子猫を飼いませんか?』の文字も
ステキ!」「あら、ありがとう」
「これならきっと、すぐに引き取り手が
見つかりますよ」そう言い、
奥さんをインフォメ-ションボードに案内し、
見やすいように張り付けた。

「え!?」その時だった。
奥さんが、ボードに釘付けになった。
幼稚園の「迷い猫を探しています」の
ポスターを指差し、「コレ、どういうことですか」
「え? どういうことって・・・」
「この猫、うちのレモンちゃんですもの」
「えええ!」「間違いありません。
黄色い首輪に鈴。
それより何より、右耳だけこんなふうに
茶色なんて珍しいでしょ」

杏子は、ケータイを手にして、
夢中で幼稚園のアドレスを探した。
すぐそばで、酒屋の奥さんが、
いったい何事なのかという顔をして
杏子を見つめていた。

5匹の子猫のもらい手はすぐに見つかった。
すべての話が決まるまでわずか3日。
杏子は、自分の発案ながら、
インフォメーシヨンボードの威力に驚いていた。
5匹のうち、右耳が茶色の子猫2匹は、
幼稚園で飼われることになった。
名前は、オレンジとアップル。
ミーちゃんの本当名前がレモンちゃんだと知った
子供たちが付けたのだった。

まだ、小さいので、幼稚園の建物から
外へは出さないようにしている。
プレイルームには、子猫たちのための
トイレも作った。
「あ! ミーちゃんが来た!」
「ちがうよ、レモンだよ」
「レモン、レモン」3時になると、
再び、ミーちゃん・・・いやレモンは
幼稚園に現れるようになった。

杏子は、思った。ドラッグユタカを、
お母さんの美容院のように
みんなが集まるお店にしようと。


《終わり》

Author :志賀内泰弘



歌は心の走馬灯、
 歌は世につれ、世は歌につれ、
  人生、絵模様、万華鏡…


古賀のメロディー日本人の心を辿る 
作曲・古賀政男、作詞・高橋掬太郎、
歌手・藤山一郎の出世作となった大ヒット曲。

酒は涙か溜息か 
かなしい恋の捨てどころ 
忘れた筈のかの人に 
のこる心をなんとしょう





届かぬ恋のつらさを表現する
高橋掬太郎から詞をもらった古賀政男
短い歌詞に驚き、はたして歌謡曲になるかと
心配したそうですが、さすがのちの大作曲家、
みごとに日本歌謡史に残る名曲に仕上げました。



人の為(ため)と書いて
いつわり(偽)と読むんだねぇ

誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……




時は絶えず流れ、
今、微笑む花も、明日には枯れる
 

 
 

 
 
P R 
きれいなお風呂・宣言  

furo

お風呂物語