流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

信じれば真実、疑えば妄想

メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!

信じれば真実、疑えば妄想……

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー

アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい.


Author:紀之沢直

kensin 韓信
紀元前二〇〇年代の中国大陸。
衰退した秦の末期という動乱の時代に
生を受けた韓信は、成長し、
やがて漢の大将軍となる。
そこから始まる彼の活躍…
国士無双」「背水の陣」「四面楚歌」
そんな彼を描いた小説。


漢の韓信-54

ときを同じくして、項羽は田栄を討つべく、
北方の斉を攻撃している。
それに先立って諸侯に参戦を促したが、
意外なことに黥布がこれに従わなかった。
このとき黥布は項羽から九江王の地位を授けられ、
生まれ故郷の六(りく)(地名)を居城にしていたが、
このころから項羽への非協力的な
態度が目立つようになる。

彼は項羽から督促の使者が来ても、
病と称して参戦を断り、
わずかに数千人の兵を差し出しただけだった。
新安の虐殺、並びに義帝の暗殺という
項羽に命ぜられた汚れ仕事に対する
悔恨が原因であった。

黥布に自立心が芽生えたとしたら
このときだったに違いない。
しかしまだ項羽を恐れる心は確かに存在し、
仮病は使っても反旗を翻すまでには至らなかった。
黥布の協力を得られなかった項羽は、
斉の討伐に際して、まず手始めに配下の一人の
将軍を派遣したが、
これが斉に敗れたために自ら
出征しなければならなくなった。
いや、したくなったのである。

他人に大事を任せきれない性格と、
生来の好戦的な性格がそうさせたのであった。
かくて項羽は首都の彭城をもぬけのからにして、
田栄と対峙すべく北方の斉へ向かって
進軍を開始した。

黥布が来なくても、斉を撃破する自信が
項羽にはあった。
麾下には名将と謳われる竜且(りゅうしょ)や、
鍾離眛がいる。
もし万が一彼らがいなくとも、
たったひとりでも斉を撃ち破るのは
たやすいことだと項羽は本気で考えていた。
やれば、できる。

他の者どもは気概が足りないのだ。
ひとりよがりな感は否めないが、
事実そうであったから仕方がない。
本気になった項羽に対抗できる人物は
この時代にはおらず、
韓信でさえも勇猛さにかけては数段劣る。

そして項羽を先頭に立てた楚軍は、
そうでないときと比べて士気が格段に上がる。
兵士たちは軍神をあがめるがごとく恍惚となり、
自らの命を意識することなく、
無数の殺人機械となったがごとく
敵陣に殺到するのであった。

項羽率いる楚軍の狂ったような襲撃を受けた
田栄はまったくこれに対抗できず、
命からがら斉国内の平原という城市に逃げ込んだ。
兵は散り散りになり、部下の大半を失った。

捲土重来は期せそうにもない。
ここまでか。いや……まだ
終わるわけにはいかぬ。
田栄は敗兵をまとめ、再起を図ろうとした。
「斉王はここに存命中である。
我々は敗れはしたが、今一度結束し、
憎き楚へ復讐せんとするものである。
志ある者は……」などと演説したが、
平原の住民がそれを許さなかった。

項羽の過去の行為をみると、
敵に味方した城市の住民は、
ことごとく穴埋めにされている。
住民は自分たちがそうなることを恐れた。
斉王と項王を天秤にかけた住民たちは、
結局項王を選び、斉王田栄は
平原の住民たちの手にかかって撲殺された。

項羽のこれまでの残虐な行為が
報われた結果となったのである。
しかしそれで納得するほど項羽
気の優しい男ではない。
ひとたび危うくなれば、自らの王も売る。

信用おけない住民どもではないか。
結局平原を始めとする斉の城市は、
項羽の進軍経路に沿って焼き払われ、
住民は虐殺された。

項羽にしてみれば、
信用おけない斉の住民などは、
ひとり残らず殺し尽くしてしまいたかった。が、
もちろん実際はそういうわけにはいかず、
少なからず叛逆分子を討ち漏らした。

生き残った住民や残兵たちは田栄の弟、
田横を中心に再集結し、
数万人集まったところで城陽において
項羽に逆襲したのである。
項羽は斉の厄介さに手を焼き、
彭城への帰還の予定が大幅に遅れた。


つづく

Author :紀之沢直
http://kinozawanaosi.com.


愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る


歌は心の走馬灯、 花に例えた旧い歌
今さら聞いても、歌っても、
何処に置いても、飾っても
歌も花も、枯れてゆく....
人生、絵模様、万華鏡...



恋路 ・ 石原裕次郎& 八代亜紀




人の為(ため)と書いて
いつわり(偽)と読むんだねぇ

誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……



時は絶えず流れ、
今、微笑む花も、明日には枯れる








furo
P R

きれいなお風呂・宣言 

お風呂物語