流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

信じれば真実、疑えば妄想


メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!

信じれば真実、疑えば妄想……

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー

アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい.


Author:紀之沢直

kensin 韓信
紀元前二〇〇年代の中国大陸。
衰退した秦の末期という動乱の時代に
生を受けた韓信は、成長し、
やがて漢の大将軍となる。
そこから始まる彼の活躍…
国士無双」「背水の陣」「四面楚歌」
そんな彼を描いた小説。 

 
漢の韓信-47 章邯を討て!
韓信が大将軍に任じられた経緯は、
かなり突飛なものであった。
それまで目立った功績をあげたことのない人物に
そのような責任ある地位が与えられたという事実は、
人類の歴史を通じて、あまり例がない。
このことを意外に思わない人物がいたとしたら、
おそらくそれは推挙した蕭何と、
韓信本人だけであっただろう。
任命した劉邦でさえも自分の決断に
自身が持てなかったに違いない。
しかし、韓信は与えられた責務を過不足なくこなした。
長く頭の中で練り上げた戦術を実行に移した彼は、
ついに歴史にその名を刻むこととなる。

「死ぬとは思っていませんでした。
どうしてああも簡単に自害することができるのか、
不思議でなりません」
韓信は蕭何に胸の内を明かした。
これに対して蕭何は次のように答えた。
「死ななければ、お前に殺されると思ったのだろう。
それだけの話だ。……
ところで、かの者が刺客であるという確証を
お前はどうやって得たのか?」
韓信は苦笑いして答えた。
どこか、自嘲的な笑いである。

「確証という確証は何も……。
かの者が范増老人の麾下にいたことは事実です。
それにほかの兵たちの中には、
かの者がどこの部隊で誰の配下に
属すのかを知る者が誰もおりませんでした。
怪しいと思ったので、あの場で問いつめれば
なにか白状する、と思ったのですが……
死ぬとは思いませんでした」

「お前の勘が正しかった、ということだろう。
素晴らしいことだ」蕭何は賞賛したが、
韓信は素直に喜べない。
「よしんば、かの者が真の刺客だったとしても、
私はあの場で漢に帰順させるつもりでいました。
だいたい想像はつくのです。
かの者が范増老人に家族を人質に取られて、
意に添わぬ命令をされた、ということは……。
范増とはそういう人です」

蕭何は穏やかな笑みを浮かべ、
失意の韓信をなだめるように言った。
「それはもう今となっては誰にもわからん。
とにかく、見事な働きぶりだった」
韓信は桟道を焼くことによって、
兵の逃亡をとめ、軍糧の流出を阻止し、
刺客を始末することによって、
離れかけた兵たちの心を繋ぎ止めることに成功した。
そして、桟道の焼失が将来の
戦略的意味を持つのはこれからである。
あるいはこの男なら、やれるのではないか。
蕭何は韓信を評してそう思い、
劉邦に推挙しようと考えた。

思慮の深さ、味方を欺くかのような突飛な戦略、
そして不思議な勘の鋭さ……。
どれも素晴らしいものではあったが、
能力うんぬんより蕭何は韓信を気に入った、
と言ったほうがいい。
賞賛されるべき功績を上げておきながら、
本人は反省ばかりしている。
この時代に闊歩する、武勇を鼻にかけてばかりいる
豪傑どもに見せてやりたい態度であった。

そう思った蕭何は漢軍一行が
南鄭についに到着したのを機に、
劉邦韓信を推挙した。
しかし良い結果は出なかった。
それは劉邦自身が都落ちに気落ちしていて、
新しいことを始める気力がなく、
新たな人事を執り行う必要性も
感じなかったことによる。
「落ちぶれた軍に、必要なのは安息の地のみよ。
わしはこの先巴蜀で寝て暮らすぞ」と
うそぶいた劉邦は、蕭何が来ても面倒くさがって、
ろくに相手もしなかったのである。
これを知った韓信はひそかに軍を離れた。
南鄭に至れば東の諸国と往来が
可能になることをいいことに、
兵の逃亡を抑えるべき自分自身が逃亡したのである。


つづく

Author :紀之沢直
http://kinozawanaosi.com.


愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る


歌は心の走馬灯、 花に例えた旧い歌
今さら聞いても、歌っても、
何処に置いても、飾っても
歌も花も、枯れてゆく....
人生、絵模様、万華鏡...



昭和流れうた_ 大川栄策




人の為(ため)と書いて
いつわり(偽)と読むんだねぇ

誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……



時は絶えず流れ、
今、微笑む花も、明日には枯れる









furo
P R

きれいなお風呂・宣言 


お風呂物語