流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

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幸せがつづいても、不幸になるとは言えない
 不幸がつづいても、幸せが来るとは限らない


昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー、


無脳症って言うんだけど~
お母さんのお腹の中では生きられるけど、
脳がないから、産まれても生きられない。
唯一医者が中絶を勧める病気である。
今の段階での治療法は、何もない。…

二人目を妊娠したとある夫婦の日記。
「お腹の子は、無脳児でした。」
~葛藤と感動に包まれた5日間の記録~


夫の7月8日

もともと僕たち夫婦はいわゆる「授かり婚」だ。
ただ、妊娠発覚前から結婚式場に
見積もりを取っていたので、
「不意」な妊娠ではあったが、
「不本意」な授かり婚ではなかった。

08年1月に交際を開始。10か月後、
結婚。翌年5月に長男のそうたろうが誕生した。
今回のことは初産から5年と2か月後のことだった。
今日は産婦人科で「ご家族に病状の説明」を受ける日。

指定された正午に病院へ。
もちろん、はなちゃんは暗い。
自分は昨日帰宅するまでに受け入れる
整理ができていたので、
薄情なほど、落ち着いて見えるのかもしれない。
産婦人科では、待てど暮せど
呼ばれる気配がない。さすがにいらいらしてくる。
「サービス業なら潰れているな」と思った。

結局2時間。ようやく説明が始まる。
人柄は良いが不器用そうな院長が、
気を使いながら、まわりくどく説明してくれる。
正直頭に入ってこない。
次第に説明に収集がつかなくなり、
「んーーー。まー要は脳がないのよ。」と収束。
着陸前の飛行機が上空で旋回を続け、
あげく最後は直滑降で着陸。そんな感じだった。

次に助産師の加藤さんが登場。
院長を押しのけ「ゴッドハンド」と呼ばれる
カリスマ助産師。
頼りがいが溢れ出ているほど、言葉が強い。
「今回の事はもうほんとに仕方がない!」
目を見て、キッパリ言い切ってくれた。
たくさんの嬉し涙や悔し涙、
罪悪感の涙に触れた人だからこその
「厚み」だと感じた。
きっと、この言葉の強さも加藤さんの
「施術」なんだと思う。


妻の7月8日
「忘れものを取りに、お空に戻って行っちゃった」
さらに加藤さんは、こう言ってくれた。
「私はね、お母さんは映像として
残さなくていいと思ってる。
でもそのかわり、お父さんには
必ず赤ちゃんに会ってもらう。
それでいいと思う。
お母さんは、前に進まなければいけないの!
映像として残してしまうと、
いつまでも引きずって、次の妊娠に進めないから」
まだ恐怖心が強くて不安で、
赤ちゃんに会う勇気のない自分を
肯定してもらえて、涙が出た。

今回のことを、そうたろうに
何て伝えたらいいのかも相談をした。
「5歳の子なんて、ファンタジーの世界で生きてるんだから、
そのままファンタジーで返してあげればいいんだよ!
赤ちゃんお空に帰っちゃったよ。って。それでいいんだよ」
そんな単純な事も思いつかなかった。
危うく、「赤ちゃん死んじゃったよ。」と
伝えてしまうところだった。

つづく

引用元:「お腹の子は、無脳児でした。」
ご夫婦の日記



プールを歩いて渡った少女


誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから。 

時は絶えず流れ、
 今、微笑む花も、明日には枯れる





P R
きれいなお風呂・宣言 

 
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