流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

信じれば真実、疑えば妄想

メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!


信じれば真実、疑えば妄想……

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー、


アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい.

幸せな家庭生活が妻の病死により一転、
悲しみの毎日へと変わった。
幼子を抱えて生きてゆくには
多くの人々の支えがあった。
精一杯生きる中での様々な出会いと
悲しい別れを繰り返し、
不思議な出来事にも遭遇する。
そして、そこには新たな愛が存在していた。……

Author: 壇次郎

どんぐりからの手紙 (30話)
最終話 めぐり合い 1


最近の隆は、化石探しに熱中している為、
顔は日焼けして真っ黒です。
よく、仲間と共に、秩父方面に化石採集に出かけ、
たまには型の良い化石を拾ってきます。
それを丁寧に石の中から取り出し、
磨きを掛けると、立派な商品に変身し、
私の店の片隅に並んでいます。
将来は地質学者になって、
恐竜の化石を探して歩くのが夢だそうです。
そして、毎日、元気に地元の公立高校に通っています。

ウサギの白黒のクッキーはパンダの様に、
丸々と太っています。
名前を呼ぶとぴょんぴょんと寄って来ます。
今では、すっかり私の遊び相手になっています。
我が家には、亀も二匹増えました。
よく餌を食べるミドリ亀です。
ここでも餌やりは、すっかり私の役目となってしまいました。

風の便りによりますと、美紀ちゃん親子は、
美紀ちゃんのお母さん、美恵子さんの実家がある
岡崎市で親子元気に暮らしているそうです。
隆の同級生に届いた美紀ちゃんからの年賀状では、
将来、看護士になる為に猛勉強をしていると書いてあったそうです。

東小学校の関川先生は、転勤で少し遠くの小学校に赴任しました。
そこでも関川先生は、自分より年下の教頭や校長と、
絶えず意見の対立をして相手を悩ませているそうです。
そして、最近は、福祉事務所の人々とボランティア活動を通し、
子供たちの虐待防止を呼びかけているそうです。

大型連休も過ぎ、私は実家の農作業の
手伝いから帰って来ていました。
私が店で片付けものをしていると、
草野球仲間である焼鳥屋の大将が現れました。
大将「よう、剛ちゃん、戻って来たのかい? 
どうだい、農作業、一段落したのかい?」
剛 「ああ、どうにか区切りがついたから、
 後は親父とお袋に任せてきたよ。
 今年は野菜、少し多めに作っておいたよ」
大将 「悪いねぇ、なんせ、去年、剛ちゃんの作った野菜、
 評判が良かったからね。
 やっぱ、取立ての新鮮な野菜は違うからね。
 それにしても、どうやってあんな美味しい野菜が出来るんだい?」
剛 「それは、企業秘密ってとこかな・・・、
 ところで、皆、元気かい?」

大将 「ああ、変わり無いよ。そういえば、最近、
 雄二が俺の店によく来るよ。それも彼女連れてな!」
剛 「へー、あいつもとうとう彼女が出来たか!」
大将 「そうなんだよ。どこかで見たことのある
 女の子だなと思っていたら、よく、練習試合をしているチームに
 応援で来ていた子なんだよ。
 ほら、あのブラックタイガースさ・・・」
剛 「そっか、あのチームの応援団、
 けっこう女の子、多かったもんな。
 もしかして、あのチームのチアガールかい?」
大将 「ピンポン! その通り! 羨ましいねぇ・・・。
 雄二たちの楽しそうなところ見ていると、
 剛ちゃんたちのこと思い出すよ。
 それにしても、俺たちの付き合いも長くなったよなぁ・・・」   
雄二は、野球の試合中、相手チームの美女応援団から
はぐれ出た一人を捕まえることが出来た様です。
また、雄二は、旋盤工の職人大会に出場すると言って
張り切っているそうです。
斜め向かいに店を出す均ちゃんの八百屋さんが忙しくなっている頃、
少年野球でコーチをしていた工藤さんが、
仕事帰りに立ち寄ってくれました。

工藤 「森田さん、お帰りになったんですね。
 野球も始められますね」
剛 「そうですね、でも、顔を出す回数が少なくなりましたよ。
 工藤さんは、今でも少年野球、見てらっしゃるんですか?」
工藤 「いやぁ、息子が今年から中学生になったもので、
 私も少年野球から卒業しましたよ」
剛 「なんだ、それは寂しいですね。
 今度、我々の草野球チームに合流してみませんか? 
 主な練習日や試合の日は、土日祝日ですので、
工藤さんでも参加出来ますよ」
工藤 「それは有難うございます。
 お言葉に甘えて、今度、顔を出しますよ。
 ところで、うちの息子が言ってましたが、
 あの、大沼君と坂下君、中学の野球部では、
 かなり活躍しているそうなんですよ。
 ああいう子たちが、どんどん活躍していくってことは、
 嬉しいもんですね」
   
少年野球チームにいた大沼君と坂下君は、
同じ中学校に通っています。
元気の良い小柄な大沼君は、中学の野球部で
正捕手をしているそうです。
また、背の高い坂下君は、エースピチャーとなり、
大沼君とバッテリーを組んでいるそうです。
そんな二人の活躍で、彼らの通う中学は、
常に大会では上位に勝ち進んでいるとの事でした。
そして、二人は、高校野球の名門校からも誘いが来ていると、
仕事帰り、私の店に立ち寄った工藤さんが言っていました。


続く

Author: 夢庵壇次郎
http://www.newvel.jp/library/pso-1967.html


愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る

誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……



歌は心の走馬灯、
花に例えた古い歌
 今さら聞いても仕方がないが
 何処に置いても飾っても 、
  歌も花も、枯れてゆく……
  人生、絵模様、万華鏡…


北風哀歌 歌:小林旭  
曲:叶弦大 詞:星野哲郎





時は絶えず流れ、
    今、微笑む花も、明日には枯れる





P R
きれいなお風呂・宣言 

お風呂物語