流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

妄想劇場・番外編

妄想劇場・番外編

信じれば真実、疑えば妄想……

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー、



落語の原型とも言われている江戸小咄は、
話の春画ともいうべきもので、
江戸時代の庶民の楽しみとして広く伝わって
おおらかに性を笑いに取り入れて
現代にまで至っています。




赤貝
えー、ご新造さんがお風呂へはいっていると、
かわいがっている猫のタマが、
ニャアニャアと大騒ぎをはじめましてナ。
「おナベや、タマはどうしたんだい?」
「ヘエ、もうバカなんでござえます。
さっき魚屋から赤貝を買ったんですが・・・」
「あア、そうだったねエ、それで?」
「タマが、それにチョッカイを出しましたもンだで、
赤貝が驚いてギュッとカラをを締めたんでごぜえます。
だもンだから前足ィはさまれて、へェ、大騒ぎで・・・」 

「まアま、かわいそうじゃないの、え、
面白がって見てちゃいけませんよ。
おまえ、ちょいとユカタ貸しとくれ。
それから、なンかコジあける物をネ。・・・
まアまア、タマや、バカだね、おまえ。今、とってあげるよ」

ご新造さん、裸身にユカタを一枚フワリと羽織りましてナ、
お手ずから、赤貝のカラをコジあけて、とってやる。
「ホラ、とれた、痛かったでしょう、タマや・・・」と
猫をフトコロヘ抱きあげると、湯上りの肌でございます。
猫がツーッとすべって、ご新造さんの下腹へ
落っこちて行きましたが、とたんに、毛を逆立てて、
「フーウッ!!・・・」
おあとはよろしいようで…



尼
道後の湯で源の敏(あたる)という好き者が湯に浸かっているとき、
一人の尼法師が入湯して来た。
上品でなまめかしい、抱きつきたいがそうはいかない。
そこでこっそり足を伸ばして、股ぐらとおぼしいあたりをコチョコチョ、
尼はびっくりして怒る。

敏はすかさず、「とても世を よそに古江(ふるえ)のあま小舟 
葦のさわりをなに厭いとうらん」と詠む。
つまり遠浅の海で、海草とりをしている(尼)の舟が、
入江の葦(足)に触れたからといって、
別に気にすることはありますまい、という図々しい歌だ。

尼さんもさすが歌よみ、半分オツな気分になったのか、
「さらば棹さし寄せよ世の海の、 海松布(食用の海草)を
なおもいとうあま舟」と返歌した。
つまり、あたしはもう男を絶った尼、 人の見る目(海松布)が大変だから、
誰も来ないうちに、棹を私の舟にさしてごらん、というのだから、
これはどっちもどっち。
おあとはよろしいようで…



歌は心の走馬灯、
花に例えた古い歌
 今さら聞いても仕方がないが
 何処に置いても飾っても
  歌も花も、枯れてゆく……
  人生、絵模様、万華鏡…


18禁 替え歌
「飾りじゃないのよ乳首は」



誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……



時は絶えず流れ、
    今、微笑む花も、明日には枯れる





P R
きれいなお風呂・宣言

お風呂物語