妄想劇場・番外編
妄想劇場・番外編
信じれば真実、疑えば妄想……
昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー、
落語の原型とも言われている江戸小咄は、
話の春画ともいうべきもので、
江戸時代の庶民の楽しみとして広く伝わって
現代にまで至っています。
え~、落語のほうで、居候ともうしますと、
道楽がすぎて親父さんから勘当、
てぇのが通り相場でございますが、
ここで、お話に出て来る居候は、いたって、ウブでございまして、
女のこたア、なンにも知らない。
行くとこなくなって、知り合いの夫婦もンの所へころがりこんで、
小さくなって、三日目でございます。
夫婦もンのほうも、他人がはいって来ましたから、
二晩ぐらいは辛抱しておりましたが、三日目になると我慢ができない。
亭主「おい、隣室の居候はねたかナ」
女房「シッ、大きな声だしちゃだめです」
亭主「そうか。じゃ、静かにナ、もっと、そばに寄んねえ……」
隣の部屋の居候、ハッと聞き耳たてまして、
あア、そばへ寄れと言っている。
夜なかに、なんの内緒話だろうと思っていると、
そのうちにタンスの金具が、カタカタと鳴ります。
あれはタンスの金具の音……夜なかに、タンスをあけて、
どうするのだろう
そのうちちに、ご夫婦のほうは、もう、こらえきれなくなりまして、
女房「あア、おまえさん、あたしゃもう行くよ……」
亭主「ちょいと待ってくんね、おれもいいっしょに行く行くえ……」
居候、ガバッと布団の上に起きまして、腕ェ組みまして
居候「はて、困った。困った、おいらァ、
明日ッから、どこへ行こう……」
おあとはよろしいようで…
甲 「えッ、おう、見てみろイ、
ここァ伊勢屋の妾の寮だぜ、
今度新築しやがった……」
乙 「フーン豪勢な家ィたてやがったナ、
なんでえ、この壁ァ……。
え、真っ白な白壁じゃァねえか。
シャクにさわるなア、まったく……」
甲 「どうでえ、ひとつイヤがらせに
落書きでもしてやろうじゃァねえか……」ッてんで、
職人が二人、矢立てを出して
墨黒々と落書きをしてまいります。
女中 「あッ、ご寮さん、ちょっとごらん遊ばせ。
壁に、こんな、松茸の落書きがしてありますわ……」
妾 「ま、やだねえ。今日は旦那が来るはずだから、
これを見られたら、どんなにごきげんを
損ずるかも知れない。
急いで左官の熊さんを呼んで、
上塗りをしてもらっておくれ」
上から塗り消しておきますと、翌朝、
甲 「おい、もう、塗り直してけッかる」
乙 「フーン、生意気なやろうだ。
もっぺん、書いたれ、書いたれェ……」
女中 「……あら、ご寮さんご寮さん、
また、書いて行きましたよ、
昨日より、もっと大きな松茸を……」
妾 「ほんとにしょうがないわねえ。
旦那は昨日来るといって来なかったから、
今日はきっと来るに違いない。
早く早く、熊さんを呼んで来とくれ……」
そのまた翌朝……。
甲 「見やがれ、また、壁を塗り替えやがったぜ……」
乙 「よオし、こうなりゃこっちも男だ、
ひっこんでたまるか。壁いっぱいに書いたれ!」
てんで、壁いっぱいに大きな松茸を書いて行く。
女中 「まーア、ご寮さん、今度は、
壁いっぱいに大きく書いて行きましたヨ。
左官の熊さんを呼びましょうか?」
妾 「もう、やめにおし」
女中 「あら、どうしてですの?」
妾 「考えてごらん、松茸は、
サワればサワるほど、大きくなるんだよ……」
おあとはよろしいようで…
歌は心の走馬灯、
花に例えた古い歌
今さら聞いても仕方がないが
何処に置いても飾っても
歌も花も、枯れてゆく……
人生、絵模様、万華鏡…
私もいろいろありました 小林旭
『私もいろいろありました』 小林旭 銀座旋風児より
作曲作詞:野村浩二 編曲:安形和巳
歌詞は誤りがあるかも知れません。…
誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……
時は絶えず流れ、
今、微笑む花も、明日には枯れる
P R
きれいなお風呂・宣言
お風呂物語