流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

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「敏君のこと」
雲南元気学校代表・大島健作さん
「今を変えれば未来も変る」より


敏君は、特別支援学級で担任した子です。
敏君の家は学校から四キロちょっとあるんです。
ですから車で送り迎えされていたんですけど、
私が三年生で担任させてもらい、
「お母さん、やっぱり人間って歩くことが基本ですから、
歩きましょう」って提案したら、
とってもいいご家族の皆さんで、
「先生がそう言ってくださるなら歩かせます」 ということで、
行きはお兄ちゃんが集団登校で一緒に歩き、
私が帰りに送っていくようになりました。

四キロっていったら、大人の足で一時間ですけども、
一緒に帰ると一時間半は最低かかります。
二時間以上かかったこともあります。
授業でも敏君と歩いて、
一年間に五百キロぐらい歩きました。
三年間担任して千五百キロ以上歩いたと思います。
敏君を送り家に着くと、
家にはおばあちゃんしかおられないんです。
ガラガラって玄関を開けると、
おばあちゃんが奥の居間におられて、
そこでテレビを観ておられて、
「おばあちゃん、帰りました」 と言うと、
「敏、お帰り。先生ありがとうございます」 と言われて、
こたつに入ったまま迎えられるんですね。

「先生ごめんなさい。私、足がちょっと悪いんで、
玄関までよう行きませんけど」
「分かりました。ご無理なさらないでください」と言って、
手を振って、私が玄関の戸を閉めて帰るんです。
こういうことがずっと続いていました。
ある時、いつもと同じように敏君を送っていったら、
おばあちゃんが玄関の土間のところまで
這うように来ておられて、
「今日はちょっとだけ出てきました」って
おっしゃるんです。
「無理なさらないでください、おばあちゃん」 と
言って帰りました。
それからしばらくすると、玄関から出て、
立っておられたんです。
「おばあちゃん大丈夫ですか?」 と尋ねると、
「大丈夫です…」とおっしゃいましたが、
痛そうでした。

そういうことが続き、敏君を担任して
三年目の事です、 ある時、
家の外の橋の所まで歩いて来ておられるんですよ。
しばらくすると、今度は公民館の所まで来ておられ、
びっくりしました。
自宅からかなり離れているのですから。
歩き方はヨチヨチとした歩き方です、
足が痛いですからね。
それでお母さんに聞いたんです。
「お母さん、おばあちゃん大丈夫ですか。  
足がお悪いのに、公民館の所まで歩いてこられて・・・」
そしたら、お母さんがこう言われました。
「あれだけ歩かなかった敏がこれだけ歩くようになった。  
それを見とって、私が歩かずに、
こたつの中におるわけにはいかん。  
敏もがんばっとるから、私もがんばらにゃあ。
敏には負けとられへん。  
だから、一生懸命歩くんだ」
こうおばあちゃんが話されたと言われるのです。
がんばっている敏君を見ながら、
ちょっとずつ、 ちょっとずつ歩かれる距離を
増やしていかれたおばあちゃん。
敏君は何にも言わないですよ、
「おばあちゃん頑張れ。」とか。
まとまった言葉が、あまり出ないお子さんですから。
ですけど、その敏君の言葉を越えた一生懸命な姿に、
おばあちゃんの心の中の種が発芽したんですね。
ああ、敏君の姿も「一灯照隅」であるのだなと
思いました。……
一燈照隅 万燈照国
(いっとうしょうぐう ばんとうしょうこう)


旦那へ~・ありがとう。


誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだ…よ、
言えば愚痴になるから。



時は絶えず流れ、
 今、微笑む花も、明日には枯れる





P R
きれいなお風呂・宣言 

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