流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

信じれば真実、疑えば妄想……

メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!


信じれば真実、疑えば妄想……

昨日という日は歴史、
明日という日はミステリー、
今日という日はプレゼント
(贈り物)


アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい.

幸せな家庭生活が妻の病死により一転、
悲しみの毎日へと変わった。
幼子を抱えて生きてゆくには多くの人々の支えがあった。
精一杯生きる中での様々な出会いと
悲しい別れを繰り返し、
不思議な出来事にも遭遇する。
そして、そこには新たな愛が存在していた。……


Author: 壇次郎


どんぐりからの手紙 (第3話)

9月に入り、野球大会の日が来ました。
一回戦の相手は、大手家電メーカーの関連会社です。
私の勤務する会社のお得意さんですが、
相手側は誰も私の事など知っている人はいません。
応援には、メンバーの会社の同僚たちが大勢来てくれました。
しかし、私は自分の会社の人たちに、
試合の事など何も言っていませんでしたので、
私の会社からは、誰一人とも応援に来ていません。
毎年、試合が終わったら近くの河川敷で
バーベーキュー大会をします。今年もそれをする予定でした。
その日も例年通り、高田さんの奥さんが、
おにぎりを山の様に作って来てくれました。

さあ、試合開始です。先攻の我がチームは、
三者凡退でした。
一回の裏、我々は守りに入りました。
私は緊張と言うよりも、ワクワクした気持ちで
マウンドに向かいました。
主審の「プレイボール」の掛け声の後、
私は振りかぶって第一球、全力投球です。
「ストライク !」
審判の大きな声が、グランド中に響き渡りました。
チームメンバーをはじめ、我が応援席は、
お祭り騒ぎでした。
試合は、誰もの予想に反し、接戦でした。
5対4でリードのまま、九回まで来てしまいました。
私は続投をしていました。
九回裏の相手チームの攻撃です。
2アウト、ランナー二塁です。
あと一人、アウトを取れば、一回戦突破です。
しかし、我がチームは守備が問題でした。
もし、ボールがバットに当たりでもしたら、
どうなってしまうかわかりません。
私は是非とも三振で討ち取りたい気持ちで
いっぱいでした。
自分の気持ちを落ち着かせようと、
私はふと、相手チームの応援席に目が行きました。
なんと、そこには咲子がいたではありませんか。
私は今まで、咲子の存在に
全く気付いていませんでした。咲子は私を見つめ、
軽く会釈し、確かに「ガンバッテ」と言った
口の動きが判りました。
そして、微笑みながら両手を握り締めています。
「なんで、あの子がここにいるんだ」
「俺の事、見ているぞ。
いったい、どっちを応援してるんだ」
私の心は動揺したのでしょうか、
ストレートでフォアボールを出してしまいました。
更に、次のバッターにも、
ノースリーのカウントとなってしまいました。
さあ、2アウト、1、2塁です。
私は最後の力を振り絞って全力投球で
ボールを投げました。
その球は、ど真ん中のストレートです。
球は、胸の真ん中に構えたキャチャーの
ミット目がけて吸い込まれて行きます。
しかし、そんな絶好球をバッターは見逃しません。
打席で私をにらみつけていたバッターも、
こん身の力で球めがけ、バットを思いっきり振りました。
なんと、私が全力で投げた球は、
バットに当たりました。
しかし、その打球は、ボテボテのショートゴロでした。
「よし、やったぞ」と、誰もが思った瞬間、
なんと、ショートのトンネルです。
ボールは無情にもレフト方向に
コロコロと転がって行きます。
二塁ランナーは三塁を回りました。
このランナーがホームを踏めば同点です。
でも、すでにレフトがボールを拾う体制をしていたので、
その時点では、誰もが延長戦を期待していました。
しかし、あろうことか、今度はレフトのお手玉です。
それを見ていた一塁ランナーは、
すかさず三塁ベースを回りました。
そして、とうとう二人がホームを踏みました。
その年の我々の大会は、それで終わりとなりました。
チーム仲間も、応援してくれた人々も、
この試合をとても喜んでくれていました。
褒め称え、喜び合う人はいても、
プレーを非難する人は一人もいません。
チームがリードしたまま九回まで進んだのは、
皆にとって初めての経験でした。
試合に負けたとは言え、いつもの楽しい野球でした。
試合後に河川敷で開かれたバーベーキュー大会は、
野球以上に盛り上がり、とても楽しい一日でした。


続く

Author: 夢庵壇次郎
http://www.newvel.jp/library/pso-1967.html


愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る


歌は心の走馬灯、
 歌は世につれ、世は歌につれ、
  人生、絵模様、万華鏡…


さすらい夜曲:長保有紀
作詞:水木れいじ
作曲:西つよし


流れ流れて この町で
送るこの世の 春いくつ
酒よおまえに 聞かそうか
さすらい男の 旅唄を





誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから。



時は絶えず流れ、
    今、微笑む花も、明日には枯れる






P R
きれいなお風呂・宣言 

f:id:campbll:20150127195502j:plain 
カビ汚れの無い、お風呂
バスタブ・タイル目地の黒カビ !!
~今日でさようなら~
バスルームの、
簡単・カビ防止コート剤!! 


カビシャット