流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

歴史・履歴への許可証

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歴史・履歴への許可証

昨日という日は歴史、
明日という日はミステリー、
今日という日はプレゼント(贈り物)




猫の恩返し
ホームレスに舞い降りた幸運(
交通事故にあった猫を治療してあげた)





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金沢(かなざわ)に、
お銀(おぎん)と小金(こきん)という
仲のよい姉妹がいました。
でも、その姉妹は腹ちがいで、
それぞれ産んでくれたお母さんがちがいます。
お銀の母親はお銀が小さい頃に死んでしまい、
小金の母親はお銀の父親と結婚してから、
小金を生んだのです。
だから母親は、お銀には冷たくあたります。
お銀が不幸になっても、
小金が幸せならいいと思っていました。
ある日の事、お銀の父親が仕事で
江戸(えど→東京都)にいくことになりました。
母親はいいチャンスだと思い、
お銀を山へつれていって殺してやろうと思ったのです。
そうとは知らない、お銀も小金も、
「わあ、きれいなお花だこと」と、いいながら、
どんどんどんどん山奥へ入って行きました。
母親はお銀に気づかれないように、
小金だけをつれて家へ帰ってしまいました。
お銀がふと気がつくと、小金も母親もみあたりません。
お銀は涙声で、「かあさま! 小金ちゃん!」と、
よびながら帰り道をさがしました。
家では小金が、お銀のことを心配しています。
「お銀ちゃん、無事で帰ってきてね」と、
いのるような気持で待っていました。
その日の夜遅く、泥だらけのお銀が帰ってきました。
小金は、とびつかんばかりに喜び、
「よかったわ、よかったわ」と、いいながら心の中で、
(ごめんね。こんなかあさまを許してやってね)と、
あやまるのでした。
ところが、母親はくやしそうな顔で、
「おやまあ、ずいぶんと遅かったねえ」と、いっただけで、
また次の方法を考えていました。
数日後のある日、母親はまたお銀を殺そうと、
下男(げなん)に犀川(さいがわ)の岸辺に
大きな穴をほらせました。
そして、いやがるお銀をひっぱっていって、
いきなり穴の中に突き落したのです。
「今度こそ、お前も終わりだよ!」
母親はそう言うと、さっさと帰ってしまいました。
この様子を見ていた小金は、その穴に近づいて、
「お銀ちゃん!」と、よびました。
すると、「小金ちゃん助けて! 水が入ってくるの。
どんどん深くなってくるの」と、お銀の声がします。
でも、子どもの小金にはどうすることもできません。
しばらくして、お銀の声はまったく
聞こえなくなってしまいました。
「お銀ちゃん! お銀ちゃん! 
かあさまを許してあげてね。
わたしもお銀ちゃんのそばへいくから」と、いうと、
深い穴の中に小金も身を沈めてしまいました。
今でも法年寺(ほうねんじ)には、
二人のお墓があるという事です

おしまい


誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから。


時は絶えず流れ、
 今、微笑む花も、明日には枯れる





P R
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