流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

信じれば真実、疑えば妄想……

メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!


信じれば真実、疑えば妄想……

昨日という日は歴史、
明日という日はミステリー、
今日という日はプレゼント
(贈り物)


アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい.

幸せな家庭生活が妻の病死により一転、
悲しみの毎日へと変わった。
幼子を抱えて生きてゆくには多くの人々の支えがあった。
精一杯生きる中での様々な出会いと
悲しい別れを繰り返し、
不思議な出来事にも遭遇する。
そして、そこには新たな愛が存在していた。……


Author: 壇次郎


どんぐりからの手紙 (第1話 咲子)
私は長野県の出身で、実家はレタス、人参、
大根などを作る野菜農家です。
両親の他、兄弟は9歳年上の姉が一人いるだけで、
私は幼少の頃から家業を継ぐ様に言われ育ちました。
姉は電子部品工場に勤務する男性と結婚し、
夫の東京本社への転勤により、
現在は東京で専業主婦となっています。
田舎が嫌で都会暮らしに憧れていた私は、
今からおよそ25年前、工業高校の電気科を卒業後、
学校の先生の勧めで、東京郊外にある
小さな家電部品製造工場に就職しました。
当時の両親は、世間を知らないまま私を
田舎に置いてしまうよりも、一度、
よその暮らしを経験させ、
将来、戻って来て家業を継いでくれたらいいと
願っていました。
就職で東京に出て来た私は、
姉、由美の家の近くにアパートを借り、
生まれて初めての独り暮らしを始めました。
会社には自転車で通えるほどの距離で、
当時は毎日、アパートと会社の往復だけの
日々が続きました。
私が通っていた会社では、テレビの部品を造っていました。
その会社の工場にある製造ラインでも、
毎日、毎日、同じ作業ばかりが繰り返されていました。
仕事を覚えるまでは自分の手がけた製品が、
世の中に出て行くことを想像し、
一生懸命に働いたものです。しかし、半年もすると、
製造ラインの単調さに物足りなさを感じ、
早く一日が終わらないかと思いながら
作業に従事すると言った無気力な生活に入って行きました。
特に将来の夢と言ったものが無いままに
東京に出て来た私でしたが、
当時の私にとって唯一の楽しみは、
仕事が終わった後にする草野球チームの練習でした。
私は小学生から高校卒業まで、野球をしていました。
甲子園に行くのが夢でもありました。
しかし、高校自体がそんなレベルではなく、
夢叶わぬまま卒業をしました。

それはある夏の日の夕暮れの出来事でした。
当時の私は、夕方5時に工場での仕事が終わると、
残業もする事無く家路についていました。
早く帰ったからと言っても別にすることもなく、
仕事でも私生活でもつまらない毎日を送っていました。
その日私は仕事帰りに、
たまたま通りがかったグランドで
野球をしている人たちを見ていました。
皆、決して上手いとは言えないレベルでしたが、
誰もが大きな声を掛け合い、
とっても楽しそうに見えていました。
そんな時、外野レフトの後方で見ていた私の足元に、
守備練習で取れそこなったボールが
コロコロと転がって来ました。
私はそのボールを拾い上げると、
高校時代の野球部での練習を思い出しました。
野球を辞めて一年も経たない私の身体は、
まだボールの感覚を覚えています。私は思わず、
「ヘィ、キャッキャー」と叫び、
力いっぱいバックホームをしてしまいました。
その時の私の球筋に衰えはありません。
バックホームはワンバウンドの好返球になりました。
そこで野球の練習をしていたチームのメンバーは、
皆、私と同じ様に殆どが工場勤務の人々でした。
彼らは、作業服姿の私を見て、
すぐ、自分たちの仲間だと感じたのでしょう。
私は一言二言、彼らと言葉を交わしただけで、
すぐさま、そのチームに溶け込んで行きました。

相変わらず、単調な仕事と、
草野球で明け暮れていた私は、
22歳の年になっていました。もうすぐ、
大型連休が来る、四月の半ばを過ぎた頃でした。
短大を卒業したばかりの一人の女性が
経理の職場に入社してきました。
男ばかりの工場の中で、
女と言えば五十歳を過ぎたであろう元気過ぎる程の
パートのおばちゃんたちぐらいでしたので、
その若い女性は皆の注目の的となりました。


続く

Author: 夢庵壇次郎
http://www.newvel.jp/library/pso-1967.html


愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る


歌は心の走馬灯、
 歌は世につれ、世は歌につれ、
  人生、絵模様、万華鏡…




恋人よ/ 美空ひばりカバー曲



誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから。



時は絶えず流れ、
    今、微笑む花も、明日には枯れる






P R
きれいなお風呂・宣言 

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カビ汚れの無い、お風呂
バスタブ・タイル目地の黒カビ !!
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