流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

歴史・履歴への許可証

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歴史・履歴への許可証

昨日という日は歴史、
明日という日はミステリー、
今日という日はプレゼント(贈り物)



オオカミの恩返しf:id:campbll:20150112132255j:plain


むかしむかし、ある山の中の一軒家(いっけんや)に、
お母さんと息子がくらしていました。
二人はひどい貧乏だったので、
お母さんも息子も、毎日毎日働きづくめです。
ある日のま夜中の事、お母さんが
急の病(やまい)にかかって苦しんでいました。
医者は、山の向こうの里にしかいません。
それに山にはたくさんのオオカミがいるので、
夜になると誰も外に出ようとはしません。
ですが息子は、お母さんの病気を治したい一心で
出かけました。
「お願いだ。オオカミよ、どうか出ないでくれ」
息子は神さまにいのりながら、山道を急ぎましたが、
やっぱりオオカミは出てきたのです。
一匹の大きなオオカミに、
まっ赤な目でにらまれた息子は、
「オオカミよ、今だけはおらを食うのをかんべんしてくれ。
おっ母さんが病気で苦しんでいるんだ。
お医者さまを連れて来ないと。
だからたのむ。見逃がしてくれ」と、言いましたが、
オオカミはこっちへ近づいてきます。
「たのむ。お医者さまを連れて来たら、
きっと食われに来るから」
息子は泣いてたのみましたが、
オオカミはどんどん近づいてきます。
オオカミの息が顔にかかったとき、息子は目をつぶって、
オオカミに食べられるのを覚悟しました。
ですが、オオカミはかみついてきません。
(もっ、もしかして、見逃してくれたのか?)
息子がゆっくりと目を開けると、
オオカミはやっぱり目の前にいます。
「ヒエーッ!」息子は再び目をつぶりましたが、
オオカミはその場にジッとしています。
(どうした? どうして、かみつかないんだ? 
なにか、言いたいことでもあるのか?)
不思議に思った息子がオオカミを見ていると、
どうもオオカミの様子がおかしいのです。
舌をベロンと出して、口を大きく開けたまま、
何度も頭を下げたり上げたりしています。

どうも、口にある何かをうったえている様子です。
息子がオオカミの口の中をのぞいてみると、
キラリと光る物がありました。
「おや、のどに骨が刺さっとるぞ」
息子はオオカミののどに手を入れて、
刺さっていた骨を抜いてやりました。
するとオオカミは何度も何度も頭を下げて、
そのまま立ち去っていきました。
息子は何とか無事に、
医者の家をたずねたのですが、
医者はオオカミを怖がって、外に出ようとはしません。
そこで息子は薬だけをもらって、
急いで山道を引き返していきました。
すると今度は、四、五十匹ものオオカミが
息子に寄って来て、するどいキバを息子に向けました。
(ああっ、今度こそだめだ。おっ母さん。すまん!)
息子が覚悟を決めたその時、
突然大きなオオカミが飛び込んで来て、
取り囲んでいるオオカミに向かってほえました。
すると息子を取り囲んでいたオオカミたちは、
一斉(いっせい)にどこかへ行ってしまいました。
この大きなオオカミは、
さっき息子が骨を抜いてやったオオカミで、
オオカミの大将だったのです。
息子はオオカミの大将に守られながら、
無事に家に帰ることが出来ました。
次の朝、息子が家を出ようとすると、
家の前にイノシシやウサギやキジなどの
獲物(えもの)が、山のようにつまれています。
息子はそれをふもとの里に売りに行き、
たくさんのお金を手にすることが出来ました。
また、お母さんの病気もすっかりよくなったので、
二人は幸せに暮らすことが出来ました。

おしまい


神様と三人の村人~(沖縄の昔話)



フクロウの染め物屋 f:id:campbll:20150112132411g:plain
 
むかしむかし、鳥のフクロウが
染め物屋(そめものや)の店を始めました。
「さあ、いらっしゃい、いらっしゃい。
フクロウの染め物屋は、何でも上手に染めますよ。
さあ、さあ、どなたでもいらっしゃい」
すると仲間の鳥たちが、珍しそうに集まって来ました。
「染め物屋さん、わたしを黄緑に染めてくださいな」
「わたしは、頭だけを赤く染めてね」
「はい、はい、かしこまりました」
ウグイスは黄緑に、おしゃれなツルは
頭の上を赤く染めてもらって上機嫌です。
そこへ、カラスがやって来て言いました。
「よし、ぼくも染めてもらおうかな」
「はい、カラスさん。お色は、何にいたしましょう?」
「そうだねえ・・・」
カラスは少し考えると、いばって言いました。
「ぼくは鳥の中で一番頭が良いから
、誰が見ても一目で分かる素晴らしい色がいいな」
「誰が見ても、一目で分かる色ですか。・・・
はい、承知しました。さあ、どうぞこちらへ」
フクロウは大きなつぼの中へ、染め粉をといて入れました。
「さあ、この中で行水(ぎょうすい)をしてください。
誰が見ても一目で分かる、素晴らしい色になりますよ」
そこでカラスは染め粉をといたつぼの中に入ると、
全ての羽が染まるように行水をしました。
「もう、染まったかい?」
「はい、見事に染まりました。いや、これは素晴らしい色だ」
フクロウがほめるので、カラスはわくわくしながら
自分の姿を小川にうつしてみました。
すると、どうでしよう。
カラスの体は、頭から尾の先まで全てまっ黒なのです。
「何だ、これは!」
カラスはカンカンに怒って、フクロウに文句を言いました。
「やいやい、これのどこが素晴らしい色なんだ!」
「えっ? ご注文通り、素晴らしい色ではありませんか。
これなら誰が見ても、一目であなたとわかりますよ」
「確かに一目で分かるけど、
まっ黒なんてひどいや! 何とかしろ!」
しかしカラスがいくら怒っても、
一度染めた色はどうにもなりません。
こうしてカラスの色は、まっ黒になったのです。
そしてフクロウはカラスから逃げるように
森の中に隠れて、夜にしか出てこなくなりました。

おしまい

沖縄民話ー花嫁と子牛



幸せがつづいても、不幸になるとは言えない
 不幸がつづいても、幸せが来るとは限らない

 

 





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