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流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

妄想劇場一考編

妄想劇場一考編

信じれば真実、疑えば妄想……

時は絶えず流れ、今、微笑む花も、明日には枯れる


Mituo
 
 
 
  
 
 
 
 
冥談「日常や社会に存在する話」

『尼崎連続変死事件の角田美代子』(その人物像)

犯人が捕まったにも関わらず、
未解決のまま忘れ去られそうになった事件が存在する。
尼崎連続変死事件がそれだ。
兵庫県尼崎市を中心に複数の家族が
長期間虐待、監禁、殺害され、死者・行方不明者は10名以上。
日本の犯罪史上、稀に見る大事件でありながら
2012年12月、主犯格である元被告・角田美代子が
兵庫県警の留置施設で自殺という衝撃の結末をもって
幕を下ろしてしまう。
全容を解明する機会は永久に失われた。
誰もがそう思っていたなか、尼崎事件に粘り強い取材で迫った
ノンフィクション『家族喰い 尼崎連続変死事件の真相』が
刊行されたのだ。著者の小野一光は角田美代子の住居近くである
阪神電鉄杭瀬駅周辺に何度も足を運び、
事件の内容だけでなく美代子の人となり、生い立ちにまで
深く踏み込んでいる。

事件は何故起きたのか。『家族喰い』における小野の調査から、
不気味な未解決事件の真実に迫ってみたい。
そもそも角田美代子とは一体どんな人物だったのか。
1948年、美代子は尼崎市に生まれる。
美代子が小学2年のときに両親は離婚し、
彼女は父方に引き取られた。左官の手配師をやっていた父は
気性が荒く、家に出入りする若い職人たちを力でねじ伏せ、
中学の時に美代子が問題を起こしても
「どっちみちうちの(美代子)が原因やろ。もうええわ」と
突き放したような言い方をする人間だったという。

10代の頃に実母に仕事を紹介され働き始めるも、
その仕事というのは売春。
幼いころから青春期に至るまで、美代子は
家族の絆や温もりといったものを知らずに育ったのである。
美代子は家族の愛情に飢えていた。
やがて彼女はその飢えを、どす黒い欲望へと転化させていく。

他人の家庭を分断・解体する「家族乗っ取り」を
美代子は始めるのだ。
最初に美代子のターゲットになったのは猪俣家。
母の兄の妻であった小春の葬儀に美代子は因縁をつけ、
猪俣家の人々を脅迫し西宮市の高層団地に軟禁状態にしたのち
給料を搾取、窃盗を強要するなどした。

さらに親族たちをわざと挑発して、歯向かってきたものは
自分の取り巻きを使って暴行を加え、周囲の人間に
恐怖心を植え付ける。
追い込まれた猪俣家は崩壊状態を迎えた。
ある者はマンションから飛び降り自殺、
あるものは心を病んで施設に入り名前を変えて
暮らさざるを得なくなる。

文字通り家族がバラバラになってしまったのだ。
こうして暴力と恫喝により、美代子は複数の家族を
破滅へといざなった。

角田美代子が何よりも卑劣だったのは、
乗っ取る家族のメンバーを互いに傷つけ合わせたことだ。
「手を下さなければ、自分がやられる」という
不安の種を埋め込み、子と親が、あるいは妹が姉に
暴力を振るうように美代子は仕向ける。
家族の絆がいとも容易く崩れてしまうことに、
この事件のやるせなさがある。

家族同士の傷つけ合いにはもうひとつ悲惨な面がある。
「民事不介入」の名のもとに、警察が腰を上げなかったことだ。
被害者が上手く美代子の目を盗んで警察に訴えようにも、
「家族間の争いで具体的な事件性がない限り動けない」と
言われてしまうのだ。

こうして事件は2011年に美代子が傷害罪で逮捕されるまで、
本格的な捜査がされることは無かったのである。
尼崎事件における角田美代子の姿を追ってみると、
まるで彼女が家族という存在を根絶やしにしようと
躍起になっているように思えてくる。

美代子は家族を破壊し、全力で否定しようとする。
もしそれが家庭という、自分が手に入れることが
できなかったものへの憧れの裏返しならば、
今まで怪物のように報道されてきた角田美代子が、
妙に人間臭く見えてくるのだ。
もちろん、それで美代子の犯した所業が
許されるわけはないのだが。

角田美代子の死後も、新たな犠牲者が存在する
可能性が出てきたり、あるいは事件に関与していると思われる
集団が検挙されていないなど、事件はまだまだ続いている。

著者は言う。「忘れられないようにするためには、
誰かがしつこくするほかない。」
真相を追う調査行に終わりはなさそうである。

Author :若林踏


【長野・高校生自殺事件の真実】

息子を自殺に追い込んだ母親は、いじめをでっち上げ、
校長を殺人罪で告訴した


『モンスターマザー』Author :福田ますみ
「いじめ自殺事件」教師たちの闘い』


自殺した高校生をめぐる、母親と教師たちの、実在した
壮絶な闘いの記録である。
しかしそこに、勝者はいない。
失われた尊い命が戻ることはないからだ。
それでも、本書の単行本化によって、事件の真相が再び
社会に示されたことが、せめてもの故人への
弔いとなることを願う当事者は多いだろう。

高山裕太君(当時16歳)がその命と引き換えに、
だれに、なにを訴えたかったのか、
その声無き悲痛な叫びを、裕太君の周辺にいた
友人や学校関係者たちはずっと思い続けてきたに
違いないからだ。

(各マスコミが一斉に報道した「いじめ自殺事件)
2005年12月6日、当時、長野県丸子実業高等学校
(現・長野県丸子修学館高等学校)の1年生で
バレーボール部員だった、裕太君が自宅で首をつり自殺した。
シングルマザーの母、高山さおり(本書表記の仮名)は、
「自殺はいじめが原因」と主張し学校側を糾弾。
新聞・テレビ・雑誌などのマスコミが一斉報道しただけでなく、
人権派弁護士も加わり援護体制を固めた。

マスコミや人権派弁護士にしてみれば、高校生の自殺に、
よもやいじめ以外の理由があるなどとは、
思いもよらなかったのだろう。そして
2006年1月、さおりは、校長を殺人罪などで刑事告訴し、
上級生とその両親を相手取り、損害賠償を求める
民事訴訟を起こす。

このいじめ被害者遺族と学校の法廷劇は、さらにその後、
校長などからさおりが名誉毀損で逆提訴されるという、
異様な展開を見せる。
裕太君の自殺から裁判にいたる「丸子実業高校バレーボール部員
自殺事件」の全貌と真実を明かした、
ドキュメンタリー作家・福田ますみ氏による渾身のルポルタージュである。

福田氏は、前著『でっちあげ―福岡「殺人教師」事件の真相』においても、
緻密な取材で事件の全貌を克明に再現させることで、
モンスターペアレントの嘘で塗り固められた訴えによって、
冤罪の汚名を着せられた教師の潔白を証明してみせた。
当事者たちの証言やさおりの言動の痕跡・証拠、さらには
さおりの家族や元夫などへの聞き取りで得た事実を丹念に拾い、
つなぎ合わせ、事件の全体像を見事に浮かび上がらせていく。

(再現ドラマのように克明に描写される事件の現場)

さおりの言動に異変が現れたのは、2005年8月に裕太君が
2度目の家出をしたときだった。
一度目の家出は入学早々の5月で、このときはその日のうちに
市内で発見された。
しかし、2度目の際は、様子が違った。

さおりと学校職員だけでなく、地元の消防団などにも応援を要請して
市内を捜索したが、裕太君は一向に見つからない。
焦りと苛立ちからか、捜索に協力する学校関係者に対して、
次第にさおりの口調は命令的、攻撃的なものに変貌する。
「先生、生徒、みんなで捜せ! 原因は学校にある!」などと、
さおりは激しく興奮して泣き叫んだという。

家出の原因はすべてさおりにあった。
2度目のときは「バレー部をやめるなら、学校もやめて死んで。
携帯電話は置いていけ!」と裕太君を追い詰めたことを、
さおりは学校関係者に告白していたのだ。
にもかかわらず、学校側を一方的にさおりは責め始めたのである。

結局、家出から6日後に警察から連絡があり、
裕太君は東京で保護された。
しかしこの家出事件を機に、さおりの攻撃的な言動は止むことなく、
さらにエスカレートする一方となっていく。
このさおりの言動や激情によって、学校関係者、
そして裕太君と友人など、が翻弄される。
当事者たちの緊張、恐怖や憔悴などが、まるで
再現ドラマを見ているかのように克明に再現されていく。

(姿を現したさおりの実像=モンスターマザー)

そこに浮かび上がるさおりという母親像、
それは決して、日ごろから裕太君に愛情を注ぐ母ではなかった。
わが子を幼少期より半ば育児放棄し、「死ね」と罵倒し続け、
自由と自尊心を奪うことで操り人形に仕立て上げようとした母。
その姿こそが、さおりの正体、「モンスターマザー」だったのである。

さおりには3度の離婚歴があり、裕太君は最初の夫との子供だ。
取材した2番目と3番目の夫の証言から、さおりの実像はより明確になる。
それは、完全に人格の分裂した、心の病に侵された
人間であるという事実だ。

元夫のひとりが相談した精神科医によれば、
さおりには「境界性人格障害の疑い」があった。
その特徴には、気分や感情がめまぐるしく変わり、
激しく怒り、自殺のそぶりを繰り返して周囲に動揺を与える、
などがある。

そんなモンスターが学校関係者に吐き出す、
罵詈雑言の数々を目にする。
電話、ファックス、メール、あらゆる手段で抗議し、
恫喝し、存在しないいじめの事実を作り上げようとする。
それは抱えた病の典型症状なのだが、学校関係者たちは
そのことを知る由もない。

さおりが病院での受診を拒否したため、その心に巣食う
モンスターの存在は、ごく一部の身内のみに秘められてきたのである。
かくして社会に放たれたモンスターマザーは、高校や夫との間だけでなく、
職場、所属したママさんバレーボールチームなど、
出現する先々でトラブルを起こしていたことも判明する。

「おかあさんが やだ から死にます」
さて、いじめはあったのか? 
その疑問には司法の場が答えている。
さおりはすべての裁判において敗訴した。
さらに、裕太君のポケットにあった遺書。
そこに「おかあさんが やだ から死にます」、
つまり母が“嫌だ”と記されていたのだ。

さおりはこれを「おかあさんが ねた から死にます」と細工して、
マスコミに公開した。
その徹底したモンスターぶりは、まさに
筆舌に尽くしがたいものがある。
また、さおりの実母や実兄 なども登場するが、親族でさえ、
常軌を逸して暴走するモンスターをどうすることもできない様が
記されている。

そして友人、教師や児童相談所などが、
裕太君が暗に救済を求めるサインを発信していることに
気づくくだりも登場する。
しかしモンスターは、不登校を強制するという手段で
学校と裕太君を分断する。
そして、その末に悲劇は起こってしまったのである。

なぜ、裕太君を自殺に追い込む前に、だれもモンスターの暴走を
止められなかったのか。
自殺した裕太君が搬送された病院で、実兄がさおりを平手打ちし
、「お前が殺したようなものだ」としかるのを目撃されるのだが、
時すでに遅し、ではないか。

もし、さおりの心に棲みついたモンスターに対して、
周囲のだれか、あるいは地域社会が勇気を持って、
福祉もしくは医療などの必要な措置をもっと早くに講じていたなら…。
モンスターマザーも本書も、この世に
現れることはなかったのかもしれない。……

Author :町田光




『世界の凄い映像集』




一目惚れしたのは、私が先よ、手を出ししたのは、あなたが先よ


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明日という日はミステリー

 

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