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流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

歴史・履歴への許可証

歴史・履歴への許可証

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー


夢はでっかく、根はふかく。
花を支える枝 枝を支える幹 
幹を支える根 根はみえないんだなあ


Kobanasi_3


『ネコのおけさ節 』新潟県の民話

むかしむかし、佐渡島(さどがしま)の海辺に、
ネコ好きのおばあさんがいました。
若い頃から一人暮らしですが、いつも十数匹の
ネコを飼っています。
ところが年を取るにつれて貯金もなくなり、
その日の食べる物にさえも不自由するようになりました。
その為に、たくさん飼っていたネコたちも次々と逃げ出して、
ついには古くからいた三毛ネコ一匹しか残りませんでした。

おばあさんはこの三毛ネコを今まで以上に可愛がり、
自分が食べない日はあっても、ネコの食べ物だけは
毎日用意しました。
しかし、いつしかその食べ物にも困るようになったので、
ある日おばあさんはネコに言いました。
「ごらんの通りの貧乏暮らしで、お前に
エサをやれんようになってしまった。
だからといって家出をしたり、よその家に行って
食べ物を欲しがったりしないでおくれ。
お前は、わたしのたった一つの生きがいなのだから」

ところが次の日、そのネコも姿を消してしまいました。
(ああ、何て事だろう。あれほど可愛がっていたネコに
見捨てられるなんて。貧乏すると人ばかりか、
ネコにまで嫌われてしまうのか)
おばあさんは、思わず涙をこぼしました。
誰もいない家の中でボンヤリと座っていたら、
突然、美しい娘が訪ねて来て言いました。

「おばあさん、わたしはおばあさんに可愛がってもらった
三毛ネコです。今まで、何のお役にも立ちませんでしたが、
どうぞ恩返しをさせて下さい」と、言うではありませんか。
おばあさんはビックリして娘を見ましたが、どこから見ても
人間の姿で、とてもネコが化けているとは思えません。
「お前、そんな姿になって、何をしようというのかい? 
わたしの事なら心配しなくても大丈夫だからね」
「いいえ、このままではおばあさんが可愛そうです。
何でも、江戸(えど)の方から芸者(げいしゃ)になる娘を
探しに来ているという噂を聞きました。
どうか、江戸の男にわたしを見せて下さい。
きっと、たくさんのお金で買ってくれるでしょう」

娘に化けたネコが、あまりにも熱心に言うので、
「そこまで、わたしの事を心配してくれるとは・・・」と、
おばあさんはネコの申し出を受ける事にしました。
やがて、おばあさんの村へ江戸の男がやって来て、
娘を見るなり、「なんてきれいな娘だ。こりゃ間違いなく、
江戸でも指折りの芸者になれるぞ」と、言って、
おばあさんにたくさんの金を渡して、娘を江戸へ
連れて行きました。

それから何ヶ月かあと、江戸の深川(ふかがわ)の料理屋に、
おけさと名乗る芸者が現れました。
そのあでやかな美しさは、まるで名人が描いた
絵から抜け出たようです。
しかも、おけさの歌う歌は江戸では珍しいもので、
人々からは『おけさ節』と呼ばれて、
たちまち町中の評判(ひょうばん)になりました。
そんなおけさを一目見たいという客が増えて、
おけさのいる料理屋は毎晩大変な賑わいとなりました。

ある晩の事、その料理屋へ船乗りたちを引き連れた
船頭(せんどう)がやって来て、「金ならいくらでも出すから、
おけさを呼んでくれ」と、言うのです。
「お呼びいただいて、ありがとうございます」
おけさが部屋に行くと、部屋はたちまち花が咲いた様に
華やかになり、とても賑やかな酒盛りが始まりました。

やがて三味線(しゃみせん)が鳴り、おけさの歌う
「おけさ節」が流れます。「よよっ、いいぞ、いいぞ」
おけさ節に合わせて船乗りたちが踊り、
踊っているうちに酒の酔いが回って、一人、また一人と酔い潰れ、
酒盛りが終わった時には、みんな大の字になっていました。
飲み過ぎた船頭は、はうようにして隣の部屋へ行き、
布団の中へ潜り込みました。

さて、夜中にふと目を覚ました船頭の耳に、
酒盛りをした部屋から、何かを噛み砕く様な音が
聞こえてきました。(はて、何の音だろう?)
不思議に思った船頭が、しょうじのすきまから
そっと中をのぞいてみると、何と芸者姿の大きなネコが
キバをむき、食べ残した魚の頭を
かじっているではありませんか。
その着物はどう見ても、おけさの着ていたものです。
ビックリした船頭は、あわてて床の中へ潜り込みました。
すると、それに気づいたおけさが船頭のそばへ来て、
「今見た事は、誰にも言わないで下さいね。
もし人にしゃべったら、ただではおきませんからね」と、
言ったのです。
「わ、わかった。誰にも言わない」
船頭は、ブルブルと震えながら答えました。

次の朝、船頭と船乗りたちは料理屋を出て
浜に向かいました。海は静かで空には雲一つなく、
船旅には絶好(ぜっこう)の日よりです。
「それっ!」船頭のかけ声とともに、船はゆっくりと
動き始めました。
やがて船乗りたちが、一か所に集まって
ゆうべの話を始めます。

「いやあ、ゆうべは楽しかったな。それにしても、
芸者のおけさのきれいな事」
「そうよ。さすがは江戸だ。おら、あんなにきれいで
歌のうまい芸者は見た事がない」
そこへ船頭もやって来て、つい口を滑らせたのです。
「お前たち、あの芸者の正体を知っているのか?」
「正体だって?」
「実はな、あの芸者はネコが化けたものだ」と、
ゆうべの出来事を、詳しく話して聞かせました。

「まさかそんな。とても信じられない」
「まだ、酒に酔っているのと違うか?」
船乗りたちが首をかしげていると、今まで晴れていた空に
突然黒雲がわき出し、見る見るうちに船へと近づいてきます。
「大変だ、嵐が来るぞ!」
船乗りたちがそれぞれの持ち場へ行こうとした時、
黒雲の上から大きなネコが現れて、
いきなり船頭を引きずり上げると、そのまま雲の中へ
消えてしまったのです。

同時に海は激しい嵐となり、船は木の葉のようにゆれて、
船乗りたちは生きた心地がしません。
「どうか、どうかお助けを。今の事は
決してしゃべりませんから!」
船乗りたちが船にしがみつきながら必死で叫ぶと、
やがて嵐が治まりました。
しかし船頭は空へ引きずりあげられたまま、
二度と戻っては来なかったそうです。

おしまい


「三郎の初夢」(日本昔話)




『キツネの恩返し』山形県の民話

むかしむかし、ある村に、一人の貧乏な若者がいました。
ある日の事、若者が町へ買い物に出かけようとすると、
途中の道で子どもたちがキツネをいじめていたのです。
「これこれ、可愛そうな事をするんじゃない」
若者はキツネを子どもたちから買い取って、
そのまま山へ逃がしてやりました。
「もう、子どもたちに捕まるんじゃないぞ」
そしてお金がなくなった若者は買い物をする事が出来ず、
そのまま家に引き返しました。

若者が家に帰るとすぐに、誰かが家の戸を叩きました。
「こんにちは。こんにちは」「おや? 誰だろう?」
若者が戸を開けると、そこには若くてきれいな
娘さんが立っていたのです。
娘は若者にぺこりと頭を下げると、こう言いました。
「先ほどは、ありがとうございました。
お礼に、恩返しに来ました」

「はて? お礼と言われても、おれは何もしていないぞ。
ほかの家と、間違えたのではないですか?」
「いいえ、わたしを助けてくれたのは、あなたです。
わたしは先ほど、あなたに助けていただいたキツネです」
「キツネ!?」そう言われると、娘さんの目元は
キツネにそっくりです。

「そうか、あの時のキツネか。しかし、お礼なんていいから、
誰にも捕まらないうちに早くお帰り」
「はい。お礼したら、すぐに帰ります。
わたしは今から馬に化けますから、わたしを
町の馬市に連れて行って、お金にしてください」
娘さんはそう言うと、くるりととんぼ返りをして
逞しい馬に化けました。
そしてキツネが化けた馬は、早く自分を
町へ売りに行けと若者をせかします。
若者は仕方なく、その馬を連れて町の馬市へと
向かいました。

馬市へ着くとさっそく、一人の馬買いがやって来て言いました。
「ほう、なかなか見事な馬だ。売るつもりなら、高く買ってやるよ」
こうして若者は馬を売ると、たくさんのお金をもらったのです。
そして、そのお金で無事に買い物をすませた若者が
家に帰ると、さっきのキツネが化けた娘さんが、
また家の戸を叩いたのです。

「あれ? お前は馬になって、馬買いと
一緒に行ったんじゃないのか?」
「すぐに、逃げてきました。あの馬買いは
馬をたくさん持っているので、一頭ぐらい逃げたってわかりません。
それより、もう一つ恩返しをさせて下さい」
「いや、もう恩返しはしてもらった。さっきので十分だよ」
「いいえ。キツネの決まりで、受けた恩は
二倍にして返さないといけないのです」

そしてキツネは、こんな話をしました。
「実は町の長者が病気なのですが、その長者が
まもなく死んでしまうのです。
わたしが今から『生き針』という、
死んだ者を生き返らせる針に化けますから、
あなたは針医者だと言って長者の家に行き、
わたしが化けた針で死んだ長者の足の裏を刺して下さい。
そうすれば、長者は生き返るでしょう」

そこで若者はキツネが化けた『生き針』を持って、
長者の屋敷へと向かいました。
すると長者はすでに死んでいて、家の者は悲しみながら
長者のお葬式の準備を始めていたのです。
「あの、すみません。おれは、旅の針医者です。
おれは死んだ者を生き返らせる、『生き針』を持っています」
すると家の者は、わらにもすがる思いで若者に頼みました。
「お願いします。どうか旦那さまを、生き返らせて下さい」

そこで若者は死んだ長者の所へ行くと、
キツネに言われたようにキツネの化けた『生き針』を
長者の足の裏にチクリと刺しました。
すると死んだはずの長者が、本当に生き返ったのです。
おまけに長者の病気も、すっかり治っていました。
その後、若者は長者からもらったお礼の千両箱で、
何不自由なく幸せに暮らす事が出来ました。

おしまい



誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば、言い訳になるから……。


Mituo 人の為 と
書いて、
いつわり(偽) と
読むんだねぇ 

 
 
 
 
 
時は絶えず流れ、 
  今、微笑む花も、明日には枯れる  



鬼が餅つきゃ、閻魔が捏ねる、
  そばで地蔵が食べたがる

     



      P R
        カビの生えない・きれいなお風呂
        
        お風呂物語