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流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

歴史・履歴への許可証

歴史・履歴への許可証

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー


夢はでっかく、根はふかく。
花を支える枝 枝を支える幹 
幹を支える根 根はみえないんだなあ


Kobanasi_3


『毒の粉 』日本昔話

むかしむかし、とても仲の悪いお姑さんとお嫁さんがいました。
このお姑さん、最初はお嫁さんと仲が良かったのですが、
お婿さんが病気で死んでから、お嫁さんを
いじめる様になったのです。
お嫁さんが掃除をした後、お姑さんは必ず文句を言います。

「なんだい、この掃除の仕方は!ここに、ほこりが
付いているじゃないか!ほらここも! ここも!
ああ、だらしない嫁だねえ!」
そしてお嫁さんがご飯を作れば、 「なんだい、この魚は!
尻尾が焦げているじゃないか!焦げは、体に毒なんだよ! 
あたしを殺すつもりかい!それにこの味噌汁、
辛すぎて飲めやしないよ! ぺっ、ぺっ!」 と、
文句を言って吐き出す真似をします。

近所で人に出会えば、お嫁さんに聞こえる様にわざと大声で、
「ねえ、聞いておくれよ。
家の嫁と来たら、掃除は出来ないわ、飯はまずいは・・・」 と、
お嫁さんの悪口を言うのでした。 こんな事が毎日毎日続くので、
お嫁さんはお姑さんが大嫌いでした。

そんなある日の事、ついに我慢が出来なくなったお嫁さんは、
お寺の和尚さんに相談をしました。
「わたし、これ以上は我慢できません! 
もう、死のうと思います。こんな毎日が続くよりは・・・」
「なるほど。だが、あんたが死ぬ事は無い。
話を聞く限り、死ぬのはむしろ、姑さんの方だろう」
「それはそうですが、でも、姑が死ぬまで待てません」

「・・・それなら」
和尚さんは白い粉の入った袋を持ってくると、
声をひそめて言いました。
「よいか、これは毒の粉じゃ。
この毒の粉を毎日、姑さんのご飯に混ぜるのじゃ。
すると姑さんはだんだん体が弱くなり、やがて
死んでしまうじゃろう。これで全ては解決じゃ。

しかし、毒を混ぜた事が知れるとまずい。
あんたは笑顔で姑さんの言う事を聞いて、できる限り
優しくしてやるのじゃ。
つらいじゃろうが、しばらくの辛抱だからな」
「はい。ありがとうございます!」
お嫁さんは何度も何度もお礼を言って、和尚さんから
毒の粉をもらって帰りました。

その日の夜、お嫁さんはお姑さんの夕飯に
そっと毒の粉を混ぜて出しました。
それを一口食べたお姑さんは、いつもの様に文句を言います。
「ああ、まずい! 何てまずい飯だろうね!
こんな物を食わせて、あたしを死なせる気かい!」
お嫁さんはカチンときましたが、でも、和尚さんに言われた様に
笑顔を作ると、手をついて謝りました。
「お母様、ごめんなさい。明日は、もっと上手に作る様に
頑張りますので」

次の日、お姑さんはお嫁さんが掃除をした場所を調べて、
いつもの様に怒鳴ります。
「汚いね、これでも掃除をしたつもりかい!
まだこんなにも、ほこりが付いているじゃないか!
ああ、掃除もろくに出来ないとは、だらしない嫁だねえ!」
お嫁さんはカチンときましたが、でもにっこり微笑むと
手をついて謝りました。
「お母様、ごめんなさい。すぐに掃除をやり直します」
お嫁さんは笑顔で掃除をやり直しながら、心の中で思いました。
(もう少し、もう少しの我慢だわ。もう少しすれば毒が効いて、
病気になって死んでしまうのだから)

ところが不思議な事に、お姑さんは病気になるどころか、
ますます元気になっていったのです。
(おかしいわね? 毒の量が足りないのかしら?)
お嫁さんは毒の粉を多く入れると、それを残さず
食べてもらえる様に、お姑さんに今まで以上の
笑顔で接する様になりました。

すると不思議な事に、お姑さんのお嫁さんに対する態度が
少しずつ変わってきて、近所の人に出会うと、
こう言うようになったのです。
「ねえ、聞いておくれよ。家の嫁は変わったよ。
いつも笑顔で、とても働き者なんじゃ。
家の嫁は、本当にいい嫁じゃ」

そして、お嫁さんが作ったご飯を食べると、
うれしそうに目を細めて言います。
「ああうまい、うまいねえ。あんたの作るご飯は、
本当にうまいねえ」
そればかりか、お嫁さんが掃除をしていると、
文句を言うどころかうれしそうにこう言うのです。
「どれ、あたしも手伝ってやるよ。二人でした方が
早く終わるからね。それで掃除が終わったら、
一緒にお茶にしようね」

お嫁さんは、どうしてお姑さんが優しくなったのか
全くわかりません。 でも褒められるとうれしくなって、
気がつくと心の底から笑顔で笑っている事が多くなりました。

そんなある日。今まで元気だったお姑さんの具合が
急に悪くなり、寝込んでしまったのです。
(毒のご飯が、ようやく効いてきたんだわ)
お嫁さんは、お姑さんの看病をしながら、
うれしいはずなのに涙がこぼれてくるのが不思議でなりません。
(どうして? あんなに大嫌いだったのに。
早く死んでくれればと、いつも思っていたのに・・・)

その涙を見て、お姑さんが言いました。
「ああ、泣くことはないよ。心配せんでええよ。
大丈夫、すぐに良くなるから。良くなったら、
また一緒に働こうね。
あたしはあんたと働くのが、大好きじゃ」
「・・・・・・」

その言葉を聞いたお嫁さんは、たまらなくなって
裸足のまま家を飛び出しました。 そして和尚さんの所へ行って、
泣きながら和尚さんに言いました。 「ごめんなさい!
和尚さま、私が間違っておりました。お母様は、いい人です。
本当に、いい人です。和尚さま、どうか、
お母様を助けてください。毒の粉が効いて、
もう死にそうなのです。お願いです。お願いです・・・」

すると和尚さんは、優しく笑って言いました。
「あはははは。心配せんでもええ、大丈夫。
実はな、あの粉は毒ではなく、ただのイモの粉じゃ。
いくら食べても、元気になる事はあっても病気になる事はない」
「でも、お母様は・・・」「なあに、姑さんが寝込んだのは、
急に働きすぎたせいじゃろう。しばらく休めば、すぐに良くなる」
「本当ですか!」「うむ。本当じゃ。

それにしても、姑さんもお前さんも、イモの粉で
意地悪病が治って良かったのう。
これからも笑顔で優しくしていれば、二人とも
二度と意地悪病にはかからんじゃろう」
お嫁さんは涙をふいて微笑むと、和尚さんに深く頭をさげました。
「和尚さま。ありがとうございます!」

その後、和尚さんの言葉通り、お姑さんの体はすぐに良くなり、
お姑さんとお嫁さんはいつまでも仲良く暮らしたということです。

おしまい


星の金貨




『不思議な和尚さん』日本昔話

むかしむかし、ある村に、偉い和尚(おしょう)さんの一行が
泊まる事になりました。
その為に村では前もって、こんなおふれがまわりました。
《和尚さまは犬が苦手だから、イヌは必ずしっかりと
つないでおくように。また、ご飯を食べるところと
お風呂に入るところは、決してのぞかないように》

さて、和尚さんの宿となった庄屋さんの家では、
大変な気の使いようです。
ご飯の時もお風呂の時も周りにびょうぶをめぐらせて、
誰にものぞかれないようにしました。
でも、後片付けをした人は、「あれまあ。
何て、お行儀の悪い和尚さんだろう」と、あきれました。
何しろ、ご飯があちこちに飛び散っているし、
お風呂もあちこちにお湯が飛び散っているのです。
まるでイヌやネコがご飯を食べたり、
お風呂に入ったりした後のようです。

その夜、庄屋さんが和尚さんに頼みました。
「和尚さま。どうかお泊まりいただいた記念に、
一筆、お願いいたします」すると和尚さんは筆を取って、
スラスラスラッと何やら難しい字を書いてくれました。
けれど上手すぎるのか下手すぎるのか、
その字は誰にも読めません。

次の朝、和尚さんがカゴに乗って出発しようとしたのですが、
どこからか二匹ののら犬が現れて、
あっという間に和尚さんを噛み殺してしまったのです。
さあ、大変です。すぐに村人が、和尚さんのお寺に
知らせに行きました。

すると不思議な事に、村へ行く予定だった和尚さんは
病気で寝ていると言うのです。そしてその和尚さんが言うには、
村へ行った和尚さんと言うのは、お寺のやぶに住んでいた
タヌキではないかと言うのです。
何でも、お寺の山門を直す為に和尚さんが寄付を集めに
出かけようとしたのですが、病気でそれが出来なくなり、
和尚さんに可愛がられていたタヌキが
病気の和尚さんの身代わりとなって寄付を集める旅に
出かけたのではないかと言うのです。

その話を聞いた庄屋さんと村人たちは、
「そう考えれば、奇妙なおふれも納得できる。
可愛がってもらった和尚さまに恩返しするとは、
タヌキとはいえ感心な心がけじゃ。
お寺へ運んで、供養してもらおう。」
「ゆうべ書いてもらった字は、家の家宝としよう」と、
涙を浮かべて言いました。

やがてこの話しが広まり、山門を直すための寄付が
たくさん集まったので、お寺には見事な山門が
出来たということです。

おしまい



誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば、言い訳になるから……。


Mituo 人の為 と
書いて、
いつわり(偽) と
読むんだねぇ 

 
 
 
 
 
時は絶えず流れ、 
  今、微笑む花も、明日には枯れる  



鬼が餅つきゃ、閻魔が捏ねる、
  そばで地蔵が食べたがる

     



      P R
        カビの生えない・きれいなお風呂
        
        お風呂物語