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流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

歴史・履歴への許可証

歴史・履歴への許可証

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー


夢はでっかく、根はふかく。
花を支える枝 枝を支える幹 
幹を支える根 根はみえないんだなあ


Kobanasi_3


『真冬のイチゴ福井県の民話』

むかしむかし、あるところに、お千代とお花という
姉妹がいました。
お母さんは、どういう訳か姉のお千代が大嫌いで、
いつも妹のお花ばかりを可愛がっていたのです。
ある冬の寒い日の事、お花がこんな事を言いました。
「お母さん。お花、イチゴが食べたい」
するとお母さんは、お千代に言いつけました。
「お千代、お花の為に、いますぐイチゴを摘んでおいで」
でもイチゴは夏の果物なので、
こんな寒い冬にあるはずがありません。

そこで、お千代は、「しかし、お母さま、
冬にイチゴなんて」と、言ったのですが、
「つべこべ言うんじゃないよ! 
可愛いお花がイチゴが食べたいと言うんだから、
お前はイチゴを摘んでくればいいんだよ! 
ほれ、弁当におにぎりをやるから、はやく行くんだよ!」と、
お母さんはお千代を家から追い出してしまいました。

さて、お千代は仕方なく雪の降る山へと行ったのですが、
どこにもイチゴなんてありません。
「どうしよう。でも、このままでは帰れないし・・・」
困ったお千代が雪の上で途方に暮れていると、
近くの山小屋に住むおじいさんが、
お千代を自分の山小屋に招いて言いました。

「どうした。こんな雪の山に、たった一人で
何をしにきたんじゃ?」
「はい、お母さまに、イチゴを摘んでこいと言われたので」
「そうか。イチゴをのう。それより、寒いだろう。
遠慮せずに火にあたれ」
「はい。ありがとうございます」

お千代は火にあたりながら、おじいさんに尋ねました。
「おじいさん、お弁当を食べてもいい?」
「ああ、いいとも、いいとも」
お千代が弁当の包みを広げると、
そこには米が一粒も入っていない、小さなヒエのおにぎりが
一つ入っていただけです。
それを見たおじいさんは、お千代に尋ねました。
「すまんが、わしにも、ちょっと分けてはくれんか?」
「うん。これでよかったら、みんなあげる」
「そうか。お前はいい子だな。・・・そうそう、
イチゴを摘みに来たのなら、小屋の前の
雪の消えたところへ探してみるといいぞ」
そこでお千代が小屋を出てみると、
雪の消えたところにまっ赤なイチゴが
たくさんあったのです。
喜んだお千代は、カゴいっぱいにイチゴを摘んで
家へ帰りました。
すると、イチゴを摘んでこいと言ったお母さんが
びっくりして、お千代に尋ねました。
「お千代、お前、この寒い冬のどこに
イチゴがあったんだい?」
そこでお千代は、お母さんとお花に、
山小屋での出来事を話してきかせました。
するとお花が、「明日は、お花がイチゴを摘みに行く」と、
言い出したのです。
そして次の日、お花は、お母さんが用意してくれた
お弁当とカゴを持って、お千代に教えてもらった
山小屋のおじいさんのところへ行きました。

「おじいさん。わたし、イチゴを摘みに来ました」
「そうか、イチゴをのう。それより、寒いだろう。
遠慮せずに火にあたれ」
お花は火のそばに行くと、何も言わずに
弁当を広げました。
お弁当は、お千代の時と違って、
美味しそうな白米のおにぎりが二つ入っていました。

それを見たおじいさんは、お花に尋ねました。
「すまんが、わしにも、ちょっと分けてはくれんか?」
しかしお花は、「いやや、これはお花のだから、
おじいさんにはやれん」と、おじいさんの目の前で、
二つのおにぎりを美味しそうに食べてしまったのです。

がっかりしたおじいさんは、お花に言いました。
「お前、イチゴを摘みにきたのなら、
小屋の前の雪の消えたところへ行ってみな」
そこでお花が小屋を出てみると、雪の消えたところに
まっ赤なイチゴがたくさんあったのです。
お花はそのイチゴをかごいっぱいに摘むと、
喜んで家へ帰りました。

「お母さん、ただいま。イチゴをたくさん
摘んできたよ。ほら」
お花がそう言ってカゴを開けてみると、
中にはイチゴではなくて、ヘビやカエルやムカデが
いっぱい入っていたそうです。

おしまい



(けちんぼう )





『いも正月・栃木県の民話』

むかしむかし、茂作(しげさく)いう若者が、
お母さんと二人で暮らしていました。
茂作は働くのが大きらいで、いつもブラブラと遊んでは、
お酒ばかり飲んでいます。そのために二人はとても貧乏で、
その日の食べ物にも困る暮らしでした。

ある日、茂作がお母さんに言いました。
「おれ、よその土地へ行って働いてくる。
どっさりと金をかせいで来るから、待っていてくれ」
お母さんはうれし涙を流すと、家を出て行く茂作に
こつこつとためていたお金を全部渡して、
茂作を見送りました。

茂作が村を出てから、三年の月日が過ぎました。
茂作からは、手紙一つありません。
でもお母さんは、いつか立派になった茂作が
帰って来るのを待ち続けました。
やがて、大みそかがやって来ました。
ほかの家ではお米をたいてお正月の準備をしますが、
貧しいお母さんの家にはお米がありません。
あるのは、少しばかりのいもだけです。
「いもでも、ないよりはましだわ。
今夜もいもを煮て、お正月の準備をしましょう」
お母さんが川でいもを洗っていると、
旅人が声をかけてきました。
「すみません。旅の途中でお金を落としてしまい、
昨日から何も食べていません。なにか食べ物を、
わけてもらえませんか?」
「はい」お母さんはやさしくうなずくと旅人を家に連れて行き、
夕飯のために煮ておいたいもを出してやりました。
旅人はよほどお腹が空いていたのか、両手でいもをつかむと
ものすごい早さで食べてしまいました。
「・・・あの、申しわけないのですが、
もう少しいただけないでしょうか?」
「はい」
お母さんはニッコリ笑うと、かまどに火をつけて、
お正月用のいもを煮てあげることにしました。
そしていもが煮えるまでの間、旅人に
心配している茂作の事を話しました。
「うちの息子の茂作が、よそで働いて
お金をかせいで来るんですよ。
お金なんていりませんが、立派に働いて
一人前になった茂作の姿を見るのが、
わたしのゆいつの楽しみなのです」

その話を、外で聞いている者がありました。
それは三年前に村を出て行った、茂作です。
茂作は三年の間、働きもせずにぶらぶらと遊んでいました。
そしてお母さんにもらったお金を全部使い果たしたので
、しかたなく家に帰ってきたのでした。
(おふくろ・・・)お母さんの話を聞いているうちに
茂作は自分が恥ずかしくなって、そのまま
家を離れようとしました。

するとその時、旅人がお母さんに言いました。
「あの、山に荷物を置いているから、ちょっと行ってきますね」
それを聞いた茂作は見つかってはまずいと、
あわてて物置きのかげにかくれました。
旅人は家を出ると、山の方へ歩いて行きました。

そして間もなく、山の方から旅人の大きな声が
聞こえて来ました。
「いもは、煮えましたかー」
お母さんも、大きな声で答えました。
「いいえ、まだですー」
しばらくすると、また旅人の大きな声がしました。
「いもは、煮えましたかー」
「いいえ、もう少しですー」
旅人は山の上の方へ行ったらしく、
声がだんだん遠くなっていきます。

「いもは、煮えましたかー」
「はーい、いもが煮えましたよー」
お母さんが答えると、山の上から旅人が言いました。
「それじゃあー、戸を開けて待っていてくださーい」
お母さんが言われた通りに家の戸を開けると、
突然山から強い風が吹いてきて、
隠れていた茂作の体を木の葉のように舞い上げました。
そして茂作は風に運ばれて、ドスンと
家の中に落とされました。

「しっ、茂作!」お母さんが驚きの声を上げると、
続いて風に乗って、ドスン! ドスン! ドスン! と、
たくさんの荷物が茂作の後ろに落ちてきました。
茂作がふり返ると、後ろにはお金やお米や布が
山のように積んであります。
「茂作、これはいったい?」
「いや、おれにも何がなんだか」

飛んで来た荷物の中に、一通の手紙がありました。
二人が手紙を開いてみると、そこには
こう書かれてありました。
《おいしいいもでした。二人とも、お幸せに。旅人より》

お母さんは思わず、旅人が消えていった山に
手を合わせました。
「さっきの旅人は、神さまにちがいないわ」
茂作も、お母さんと一緒に手を合わせました。
「ああ、きっとそうにちげえねえ」
それからの茂作は本当によく働くようになり、
お母さんを大事にして幸せに暮らしました。

おしまい



誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば、言い訳になるから……。



Mituo 
人の為 と
書いて、
いつわり(偽) と
読むんだねぇ 

 
 
 
時は絶えず流れ、 
  今、微笑む花も、明日には枯れる  



鬼が餅つきゃ、閻魔が捏ねる、
  そばで地蔵が食べたがる

     



      P R
        カビの生えない・きれいなお風呂
        
        お風呂物語