流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

歴史・履歴への許可証

歴史・履歴への許可証

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー


夢はでっかく、根はふかく。
花を支える枝 枝を支える幹 
幹を支える根 根はみえないんだなあ


Kobanasi_3



『サルの恩返し』

むかしむかし、九州のお大名の家来で、
勘助(かんすけ)という男がおりました。
勘助の仕事は、手紙をかついで届ける、
飛脚(ひきゃく)でした。

そのころ地方の大名たちは、めずらしい刀や
名刀が手に入ると、これを飛脚にたくして
、江戸に運ばせたのです。
勘助もいま、将軍さまに献上(けんじょう)する
たいせつな刀をかかえて、東海道(とうかいどう)を
江戸にむかっているのでした。

さて、勘助が薩摩峠(さつまとうげ)という
大きな峠にむかう途中。小高いがけの上で、
サルのむれが、キーキーと鳴きさわいでいます。
勘助は、なにごとかと思って、
海べのところまでいってみました。

「こりゃあ、たまげた」なんとおどろいたことに、
一ぴきのサルが、ばけもののような大ダコに
さらわれようとしています。
「よし、いま助けてやる!」勘助は、
こしにさしていた刀をサッとぬいて、
波打ちぎわにかけつけました。

「えいっ、えいっ、えいっ!」勘助は大ダコめがけて、
思いっきり何度も何度も刀をふりおろします。
ところが、この大ダコの体のかたいのなんの。
刀は、あっというまにボロボロになってしまいました。
「こりゃあ、とんでもないばけものダコじゃ。
たまったもんじゃないわい。
こんなのにつきあってはおれん」
勘助は、にげだそうとしましたが、
そのとき勘助は、将軍さまへとどける刀を
持っていることを思い出しました。

「そうじゃ、将軍さまにさしあげるこの刀なら、
あのばけものダコをやっつけられるかもしれんぞ。
将軍さま、ちょっくら、おかりしますだ」
サルはもう、大ダコに海の中にひきずりこまれています。
なかまのサルたちが海のほうを見て、
心配そうにギャーギャーと、さわいでいます。

勘助はすばやく帯をとき、裸になって
将軍さまの刀を口にくわえて、ザップンと
海にとびこみました。
勘助は、大ダコの足にかみついてサルを助け出すなり、
「えいっ!」と、将軍さまの刀で大ダコに切りかかりました。
ところが、大ダコの体にあたったとたん、
その刀が折れてしまったのです。
勘助は、サルを助けて海べにあがってきたものの、
その場にヘナヘナとすわりこんでしまいました
。「たいへんだあ。将軍さまにさしあげる刀が、
折れちまっただよ。おらは、どうすればいいんだ」

そのとき、なかまを助けてもらったお礼のつもりか、
サルたちかやってきて、勘助に一本の刀をさしだしました。
「なんじゃ? 刀じゃないか。なんでサルが
こんなもん、持っとるんじゃ」
勘助はふしぎに思いながら、刀をぬいてみました。
「おおっ! なんというすばらしい刀じゃ。
これなら将軍さまもよろこんでくださるぞ」
これはよいものを手に入れたと、
さっそく出かけようとすると、後ろからサルたちが、
ゾロゾロとついてきました。

サルの指さすほうを見ると、あのばけものダコが、
こちらにせまっています。サルたちは、この刀で
タコをやっつけてくれといっているのです。
「わかった、わかったよ」
こうして勘助は、また海の中ヘ。「てやあっ! とう! 
ややっ、すごい切れあじ。これなら勝てるぞ! 
さあ、どこからでもかかってこい」
その刀はするどく、あっというまにタコを退治したのでした。
勘助がサルからもらった刀は、刀づくりの名人、
五郎正宗(ごろうまさむね)の名刀だったそうです。
将軍さまは、この刀を「猿正宗」とよんで、
いつまでも家宝として大切にしたということです。


おしまい



『おいしいおかゆ』




『お坊さんの贈り物』三粒の米

むかしむかし、空海(くうかい)という名の、
旅をしながら村から村へと歩く、お坊さんがいました。
ある冬の日、宿)が見つからないうちに夜が来ました。
「どこかに、とめてくれる家はないかな?」
でも、きたないお坊さんの姿を見て、
泊めてくれる家はありませんでした。
とうとう、雪がふってきました。
村はずれまで来ると、一軒の貧しい家がありました。
「雪にふられて困っている。今夜、ひと晩とめてくだされ」

すると中から、おばあさんが出てきて。
「あれまあ、お気の毒に。こんなところでよかったら、
さあ、どうぞ」おばあさんは、お坊さんを
いろりのふちに座らせ、お椀にお湯を入れてあげました。
「食べる物もなくてのう。せめて、お湯でも飲んでください。
からだがあったまりますから」

お坊さんは、両手でお椀を抱えるようにして
お湯を飲みました。
冷えきったからだが、どんどん温かくなってきました。
「ありがとう。まるで、生き返ったようだ」
お坊さんが礼を言うと、
「あしたの朝は、きっとなにか作りますから」
おばあさんが、申しわけなさそうに頭をさげました。

するとお坊さんは、ふところから米を三粒ほど出して、
「すまんが、これでおかゆを煮てくれ」と、いいました。
「へええ、これでおかゆを・・・」
おばあさんはビックリしましたが、言われたように、
なべに三粒の米を落とし、それにたっぷりと
お湯を入れ、いろりの上にのせました。
すると、どうでしょう。
なべの中には、たちまち美味しおかゆがあふれ、
グツグツと煮えはじめたのです。
「さあ、おばあさんもいっしょに食ベなされ」
そのおかゆの美味しいこと。こんなに美味しい
おかゆを食べたのは、生まれてはじめてです
「はあ、ありがたや、ありがたや」
おばあさんは、涙を流して喜びました。

そして不思議なことに、おかゆはいくら食ベても、
ちっともなくなりません。
「ありがとうございました。きたないふとんですが、
ここでやすんでください」
おばあさんは、たった一組しかないふとんに
お坊さんをねかせて、自分はわらにもぐってねました。

つぎの朝。お坊さんは、おばあさんが
寝ているうちに起き出し、
また、ふところから米を三粒ほど出して、
からっぽの米びつの中ヘ落としました。
「親切なおばあさん、いつまでも元気でいておくれ」
そういって家を出ようとしたら、おばあさんが
あわてて起きてきて、
「お坊さん、待ってください。いも汁でもつくりますから」
「ありがとう。でも、わたしはもう出かけなくてはいけない。
あとで、米びつをあけるがよい」

お坊さんはそう言うと、おばあさんの家を
出ていきました。
「また、きてください」おばあさんは、雪の中の
お坊さんに向かって、そっと手を合わせました。
「そういえば、米びつをあけろと、言っていたが」
おばあさんが米びつをあけてみますと、なんと、
中には米がびっしりつまっているではありませんか。
そればかりか、不思議なことに、
毎日食べても米はなくなりません。
この米のおかげで、おばあさんは
いつまでも元気に暮らしたそうです。


おしまい


『ゾウの鼻はなぜ長い』




誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば、言い訳になるから……。



Mituo人の為 と
書いて、
いつわり(偽) と
読むんだねぇ 

 

 
 
 
時は絶えず流れ、 
  今、微笑む花も、明日には枯れる  



鬼が餅つきゃ、閻魔が捏ねる、
  そばで地蔵が食べたがる

     

      P R
        カビの生えない・きれいなお風呂
        
        お風呂物語
    
     
    
     ありがとうございました。