流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

歴史・履歴への許可証

歴史・履歴への許可証

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー


夢はでっかく、根はふかく。
花を支える枝 枝を支える幹 幹を支える根 
根はみえないんだなあ


Kobanasi_3


八百比丘尼
若狭国(福井)に暮らしていた漁師の娘は、
不老不死になれるという人魚の肉を食したが、
不老不死ゆえに家族友人に先立たれ、
永遠にその最期を見なければならない運命を背負う。
その後、彼女は出家して「八百比丘尼」と呼ばれる
僧侶となり、全国を行脚したと言われており、
日本各地にそれにまつわる伝説が残されている。




『サルの恩返し』

むかしむかし、一休さん(いっきゅうさん)と言う、
とんちで評判の小僧さんがいました。
その一休さんが、大人になってからのお話です。

ある年の春、ある村人が、捕まえた一匹のサルを
殴りつけていました。
「これこれ、どうしてサルを殴るのだ?」
一休さんがたずねると、村の男は
なおもサルを殴りながら、
「このサルが、うちの畑を荒らしたのです」
と、言います。

「なるほど。
しかしサルも、じゅうぶんに反省したはず。
荒らされた畑の作物はわたしが買い取るから、
そのサルを許してはもらえないだろうか」
「はあ。お坊さんが、そう言うのなら」
一休さんは男にお金を渡すと、
サルを逃がしてもらいました。
サルにも助けられた事がわかるのか、
サルは山へ逃げる前、一休さん
何度も頭を下げました。
「うむ。元気でな」

それから何日かしたある日の夕方、
一休さんがお寺の縁側(えんがわ)から
夕焼けにそまる山々の景色をながめていると
一匹のサルがやって来て、葉っぱに包んだ物を
差し出しました。
そのサルは、この前に一休さん
助けたサルです。

「おや、これをわしにくれるというのか? 
ありがとう」
サルの手から葉っぱの包みを受け取った一休さん
包みを開けてみると、中にはまっ赤にうれた
野イチゴが入っていました。
「ああ、これはおいしそうだ。・・・
ちょっと、お待ちなさい」
一休さんは布袋にいり豆を入れてやると、
サルはそれを受け取ってお寺の裏山へと
消えていきました。

次の日、サルは昨日の布袋を一休さんのところへ
返しに来ました。
「わざわざ持って来るとは、かしこいサルじゃ」
一休さんがサルから布袋を受け取ると、
布袋の中に何かが入っていました。
一休さんが取り出してみると、中にはおいしそうな
クリの実が入っています。

再び裏山へ帰って行くサルに、一休さん
満面の笑みを浮かべました。
「恩と言う物を、よく知ったサルじゃ。
人間には恩知らずな者もいるが、
その様な人間はサルにもおとるといえるなあ」

それからのち、一休さんは若いお坊さんたちに
このサルの話しを通じて、恩という物の
大切さを語ったという言います。

おしまい


『オオカミとイヌの戦争』




『白いおうぎと黒いおうぎ 』沖縄県の民話

むかしむかし、あるところに、二人の姉妹がいました。
お姉さんの方は色白できれいな顔をしているのに
妹の方は色黒でちっともきれいではありません。
だからお母さんは、色白できれいな顔の
お姉さんばかりを可愛がっていました。

ある日の事、二人が一緒に道を歩いていると、
向こうから馬に乗った男の人がやって来て尋ねました。
「この村のお宮へ行きたいのですが、どっちへ行けば
いいのでしょうか?」

この男の人はひげだらけの顔をしていて、
汚れた着物を着ていました。
(なんて汚いんでしょう。こんな人とは、口をきくのもいやだわ)
そう思ったお姉さんは、聞こえないふりをしました。
でも、親切な妹は、
「それでは、わたしが案内してあげましょう」と、
村はずれにあるお宮さんまで、男の人を
連れて行ってあげたのです。

二人がお宮の前まで来ると、男の人はふところから
白いおうぎを出して言いました。
「わたしは人間の姿をしているが、本当は山の神じゃ。
お前はまことに親切な娘。お礼にこのおうぎであおいでやろう」

山の神さまが、白いおうぎで娘をあおぐとどうでしょう。
色黒だった娘の顔が、みるみる色白で
きれいになったのです。
「よい顔じゃ。お前のうつくしい心には、
その顔が似合っておる。

・・・それにしても、お前の姉さんはひどい娘じゃ。
わしの汚いかっこうを見て、口をきこうともしなかった。
いくら色白できれいな顔をしておっても、
心はまっ黒だな」
そう言って、山の神さまはお宮の中へ
消えて行きました。

さて、妹が戻ってくると、お姉さんは目を丸くして
驚きました。
色が黒くてみっともない顔の妹が、見ちがえるほど
きれいになっていたのです。
「どうして、そんなにきれいになったの?」
美しさで負けたお姉さんは、くやしくてたまりません。

そこで妹からわけを聞き出すと、すぐにお宮さんへ
飛んで行きました。
「山の神さま、お願いです。どうかわたしも、
おうぎであおいでください」
するとお宮の中から、山の神さまが出てきて言いました。
「そんなにあおいでほしけりゃ、のぞみ通りにあおいでやろう」

山の神さまはふところから黒いおうぎを取り出すと、
お姉さんの顔をあおぎました。
すると色白で美しかったお姉さんの顔は
みるみる黒くなり、とてもひどい顔になったのです。
でも、それを知らないお姉さんは、大喜びで
妹のところへもどってきました。
「どう、わたし、すごくきれいになったでしょう?」
「・・・・・・」
妹は何も言えなくて、首を横にふりました。

「えっ?」
お姉さんはあわてて近くにある池に行くと、
水面に自分の顔をうつしてみました。
するとそこにうつっているのは、色黒のみにくい
顔だったのです。
「どうしよう、どうしよう」

お姉さんはすぐにお宮へ行って、元の顔に
もどしてくれるように頼みました。
でもどこへ消えたのか、山の神さまは
二度と姿を現しませんでした。

さて、妹はそれからもますますきれいになって、
その国のお殿さまの奥方になり、いつまでも
幸せに暮らしました。
しかしお姉さんの方は、一生、色黒で
みにくい顔だったそうです。

おしまい


誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば、言い訳になるから……。




Mituo

人の為 と
書いて、
いつわり(偽) と
読むんだねぇ





時は絶えず流れ、 
  今、微笑む花も、明日には枯れる  

     

      P R
        カビの生えない・きれいなお風呂
        
        お風呂物語
    
     
    
     ありがとうございました。