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流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

歴史・履歴への許可証

歴史・履歴への許可証

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー


夢はでっかく、根はふかく。
花を支える枝 枝を支える幹 幹を支える根 
根はみえないんだなあ


Kobanasi_3


『ものを言うネコ』 京都府の民話

むかしむかし、山城の国(京都府の南部)に
清養院(せいよういん)と言う、お寺がありました。
ある夏の夜の事、お腹をこわした和尚(おしょう)さんが
便所に入っていると、庭の木戸(きど)から、
「これ、これこれ」と、呼ぶ者がいます。

(はて? 今頃、誰が訪ねて来たのか?)
不思議に思った和尚さんが窓から外を見てみると、
部屋の中から和尚さんの飼っているネコが
かけ出して来て、庭へと飛び降りました。
そしてネコは慌てて木戸のところへ行くと、カギをはずします。

すると、一匹の大きなネコが現れて、
「こんばんは」と、人間の言葉でしゃべったのです。
(ネコがしゃべるなんて!)
和尚さんがびっくりしていると、大ネコは
お寺のネコの案内で部屋に入っていきました。
和尚さんが便所の中でじっと耳をすましていると、
大ネコが言いました。

「今夜、町で踊りがあるから、一緒に行かないか?」
「うん、そいつは面白そうだ。・・・でも、
うちの和尚さんの具合が悪いので、今夜は行けないよ」
「うーん。そいつは残念だな。では、すまないが
手ぬぐいを一本貸してくれないか」
「ごめん。その手ぬぐいも、和尚さんがひまなく使っているので、
持ち出すわけにはいかないよ」
「そうか。・・・それじゃ、今夜はあきらめるとするか。
おじゃましたな」
「ごめんね。せっかく誘ってくれたのに」

お寺のネコは大ネコを庭の木戸まで送っていくと、
再び部屋に戻っていきました。
(わしの病気を心配して遊びにも行かないとは、
何てやさしいネコなんだ)
和尚さんはうれしくなって、便所を出ると
すぐに部屋へ戻りました。
ネコは和尚さんの布団の横で、じっとうずくまっています。
和尚さんは、ネコの頭をなでながら言いました。
「わしの事なら、もう大丈夫。気にしないで
お前も踊りに行って来い。この手ぬぐいをあげるから」

和尚さんは、手ぬぐいをネコの頭にのせてあげました。
するとネコは何も言わずに、外へ走っていきました。
そして二度と、戻っては来ませんでした。

ネコがいなくなって、和尚さんはがっかりです。
そして、この事を物知りな老人に話したら、
「それは、ネコがしゃべるのを和尚さんに
聞かれてしまったからですよ。

ネコはしゃべるようになると、飼い主を
噛み殺すと言いますからね。
でもそのネコは、よっぽど和尚さんを
大切に思っていたので、だまって
出ていったのですよ」と、教えてくれました。


おしまい


『ニワトリのおなら』日本昔




赤ちゃんの見分け方『大岡越前の名裁き』

「おんぎゃー!」「オンギャー!」
むかし、嫁と姑が同時に赤ん坊を産みました。
そして産婆さんが二人の赤ん坊を
産湯につからせている間に、
どっちが嫁の子どもで、どっちが姑の子どもか
分からなくなってしまったのです。

赤ん坊は男の子と女の子だったので、
嫁も姑も、「男の子が、自分の子よ」
「何をいう、わたしが産んだのは、男の子だ」と、
言ってゆずりません。

そこで名奉行と名高い大岡越前守のところへ
相談に行ったのですが、さすがの越前も
これはすぐに裁けません。
「うむ。・・・必ず裁きを付けてやるから、
三日待て」越前は時間稼ぎにそう言ったのですが、
一日過ぎても、二日過ぎても、まったく分かりません。

「うーむ。困ったわい。嫁と姑の子だから、
赤ん坊の顔も似ているし」
越前が頭を悩ませながら散歩していると、
ちょうど子どもたちが川辺で
大岡越前ごっこをしていました。
越前が聞き耳を立てていると、
子どもの一人が尋ねます。

「越前さま。ひとつ、ふたつ、みっつと、
数を数えてゆくと、とうだけ『つ』 がないのは、
どういう事でございましょうか?」
「ふむふむ、実は『とう』にも、
『つ』がついているのだ。
それも二つな。

とうの『う』の上の点は、
小さな『つ』が変化したのじゃ」
「ははーっ、さすがはお奉行さま、
名裁きでございます」
「うむ。これにて、一件落着!」

聞いていた越前は、子どものとんちに
感心しました。
(なるほど。物は考えようだな。覚えておこう)
そしてさらに、子どもたちの裁きは続きます。
「うむ。では次の者、訴えを申し述べよ」

「はい。この者たちは、嫁と姑でございます。
同じ日に、男女の赤子を生み落としましたが、
産婆の手違いでどちらがどちらの子か、
わからなくなってしまいました。
互いに男の子を我が子と言って、
ゆずりませぬ。どうか、お裁きを」

これを聞いた越前は、びっくりです。
そこで、ますます聞き耳を立てて聞いてみると、
「あいわかった。
なれば同じ形の椀を二つ用意し、
嫁姑ともどもこの椀に乳汁を絞り出すがよい。
これを秤り比べて、重い方を男の子の母とせよ。
何しろ男の子は、乳をよく飲む。
だから男の子を産んだ方が、
乳の出が良いのは当然であろう」

これを聞いた越前は、さっそく奉行所にもどると、
嫁姑を呼んで乳汁を計らせました。
すると姑の乳汁の方が、かなり多かったのです。
「うむ。姑の方が、乳の出が良いようだな。
赤ん坊というのは、女よりも
男の方がよく乳を飲む。
ということは、姑の赤ん坊が男の子であろう」

越前の声に、嫁が反論しました。
「しかし、お奉行さま。
わたしは、始めて子を産みました。
何人もの子を育ててきた姑より、
わたしの乳の出が悪いのは当然でございます。
男の子は、わたしの子でございます」

すると越前は、ちょっと気まずそうに答えました。
「うむ、ではもう一つの証拠を見せよう。
赤ん坊を調べた時、女の赤ん坊の
右胸にはあざがあった。
そして、不正が無いようにお前たちが
乳をしぼるところを見たが、
お主の右胸にも同じ様なあざがあったな。
親のあざが子どもにうつるという保証はないが、
これは偶然とは思えぬ。
赤ん坊は母親とのつながりが欲しくて、
母親と同じ様なあざを持って生まれたのかもしれぬぞ」

それを聞いた嫁は、大粒の涙をポロポロとこぼして
女の子の赤ちゃんを抱きしめました。
「はい。実はわたしの子は、この女の子でございます」
嫁は、実は自分の子どもが女の子であるのを
知っていたのですが、夫が強く男の子を希望していたので、
つい、嘘をついてしまった事を白状したのです。
「うむ。 その気持ちは分からぬでもないが、
お前はまだ若い。
これから、男の子を産むことも出来るだろう。

それにな、むかしから『一姫二太郎』と言って、
最初の子育ては女の子の方が良いと言うぞ。
今回は罪を問わぬゆえ、早く家に帰って
赤ん坊の面倒を見てやるといい」

「はい。ありがとうございました」
嫁も姑も、越前に深々と頭を下げました。
「うむ。これにて、一件落着!」
その一年後、嫁は二人目の赤ん坊に、
元気な男の子を産んだのでした


おしまい


『お月さまに化けたタヌキ 』東京都の民話




誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば、言い訳になるから……。 

 
 
Mituo 人の為 と
書いて、
いつわり(偽) と
読むんだねぇ 
 

 
 
時は絶えず流れ、 
  今、微笑む花も、明日には枯れる  

 

    P R
      カビの生えない・きれいなお風呂
      
      お風呂物語   

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ありがとうございました。