流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

妄想劇場・番外編(18禁)

妄想劇場・番外編(18禁)

信じれば真実、疑えば妄想……

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18歳未満禁止の内容が
含まれています
18歳未満の方は
ご遠慮下さい。 
 
 
 
メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!

アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい。

母子家庭で、生真面目な人生を送ってきた
高校生の涼也。
ある日、母親から、東京で夜の仕事をしていた
25歳の従姉が家に来て、一緒に住むと告げられる。
涼也は、◎◎をふるう従姉が大嫌いだった。……

『アベレージ』 AV15

「奈々の人生と僕の人生って、天と地の差だよね」
涼也がそう言うと、奈々は「うん……」と、
引っ掛かりのある返答をした。
「こんな女の子らしい人生を送りたかったなあ」 
ミュージシャンになることが女の子らしいのか疑問だが、
突然の重くリアルな言葉に、なんて言ったらいいのかと
涼也は戸惑った。

何か、元気づけるようなことを言わなければならない。
そう思い言葉を絞り出す。
「まだ、充分送れるよ。たった二十五年しか生きてないじゃん」
「たった十六年しか生きてないヤツに言われたくない……」
もっともなことを言われて涼也はふっと笑ったが、
やはりおかしい奈々の口調が気になった。
顔を盗み見ると、薄っすら涙を零しているようだった。
「泣いてるの?」
「え? ああ、欠伸して涙が出たんだよ」
そう言って目元を拭う。
本当なのか嘘なのか判然としない。
泣いたことを知られて動揺するでもないし……

泣いたわけじゃないのかな。
「面白かったよ」奈々はコントローラーを
ソファーに置いて立ち上がる。
「何か飲む?」
そんな気遣いは涼也にとって、
「ゲームしよう」という言葉以上に意外だった。
確かに喉が渇いている。

飲む、と答えると奈々は動き出し、
キッチンに入っていった。冷蔵庫が開く音。
二つのコップを持ってこちらに戻ってくると、
「はい」とテーブルの真ん前に置いてくれて、
涼也は「ありがとう」と礼を言った。

何のジュースかわからないが、
濃厚なグレープのような色合いだった。
コップを手に持ち、グッと飲む。
醤油の味がした。
「うッ!」「アハっ!」醤油の味がするっていうか、
醤油だ!
「んんん、うう、んんんん!」
「あはははっ、何言ってるのかわかんない」

クソっ、やられた、このアマめ!
急いで洗面台へ行き、吐き出した。
遠くの方で高笑いが聞こえる。
口を充分ゆすいで居間へ戻った。
「バっカじゃないの!?」
あははは、と奈々は笑い続ける。

「醤油も勿体ないし、あははじゃないよ、もお……」
「ごめん、ついやってみたくなってさあ」
奈々は腹を抱えて高笑いを続けながら、
涼也のコップを持っていく。
「この醤油は今日の晩御飯に使うからいいって。
あたしのジュース飲みなよ」

ふっと鼓動が高鳴った。
さっき、奈々は口をつけて飲んでいた。
あの人はそんなこと全く気にしないのだろうか……。
当惑するが、本人が気にしないのだから
自分も気にしてはいけない、と、そう思い
涼也は奈々のコップに手をつけ、一気に飲んだ。
ぶどうジュースだった。

「あー、間接キスしたー!」
奈々はキッチンから戻ってきてそんなことを言い、
涼也を指差してくる。
「奈々が飲んで良いって言ったんじゃん」
強めに反論すると、奈々はくすっと笑った。
そのまま微笑み続け、目を見つめられる。
涼也はたじろいでしまう。
奈々の方から視線を外した、

飲んでいる姿、喉の動き、
首筋の色気。それと、突き出すような胸。
煽情(せんじょう)的な要素をもろに意識してしまい、
涼也の目は泳いで、申し訳ない気持ちになった。
奈々はコップをテーブルに置き、
「よしっ」と掛け声をあげてソファーに座る。

「じゃあ、第二回戦、やろっか」
意外な言葉だった。が、先ほどの自分の姿を
消し去るようにして、すんなりと受け入れられた。
「いいよ?」涼也は挑発的に発して、
コントローラーを握る。「今度は僕が一位になる」
「今度もあたしが一位だよ」
笑みを浮かべながら、奈々もコントローラーを握った。
リセットして、二人はまた新しい人生を歩みだす。

つづく・次回エピローグ
Author :水谷広人


『砂の愛 前川清』-葉加瀬マイ




Tinko_2 人の為(ため)と
書いて
いつわり(偽)と
読むんだねぇ

 
 
子を持つも持たぬも人の宿命(さだめ)なり
日に日に努めて行かむ
あなたの人生なんだから好きなように
お行きなさい(生きなさい) 

 
 



P R
    カビの生えない・きれいなお風呂
    
    お風呂物語  
 

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ありがとうございました。