読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

歴史・履歴への許可証

歴史・履歴への許可証

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー


夢はでっかく、根はふかく。
花を支える枝 枝を支える幹 幹を支える根 
根はみえないんだなあ


Kobanasi_3


『花散る下の墓・大阪府の民話』

むかしむかし、大阪の町に、
河内屋惣兵衛(かわちやそうべえ)という人がいました。
惣兵衛(そうべえ)の屋敷には、年を取った
一匹のぶちネコがいます。
このネコを一人娘のお千代(ちよ)は、
まだ子どもの頃から大変可愛がっていました。
お千代のそばにはいつもネコがいるので、
町の人は、「お千代の婿さんは、ネコだよ」と、
陰口を言っていました。

それを耳にした惣兵衛は、「こんな事では、
娘がお嫁に行けない。何とかしないと」と、
いつも考えていました。
さて、春も浅い、ある晩の事。
家の者が集まって、ひそひそ話をしています。
「ネコは捨てても、必ず帰ってくるというからのう」
「かわいそうじゃが、殺すしかほかあるまい」

この話を聞いていたのか、その日から、
ぶちネコはどこかへ行ってしまいました。
ところが、いく日かたったある晩の事。
惣兵衛がふと、まくらもとを見ると、ぶちネコがいます。

「おお、ぶちか。なんでお前は、姿を隠しおった」と、
たずねると、ぶちネコは悲しそうに言いました。
「はい。わたくしがおりましては、
お嬢さまの為にならないと申されましたので、
このまま姿を消そうと思いました。
ですが、そのようなわけにもまいりません。
と、いうのも」ここまで言うと、
ネコはきちんと前足をそろえて、
真剣な顔で惣兵衛に言いました。
「この屋敷には、年をへた化けネズミが一匹、
住みついております。
そいつがお嬢さまに見いって、
おそばに近づこうといたしますので、
わたしがお守りしておりました」

「おお、そうか。それはすまぬ事をした。
だが、お前はネコでありながら、
なぜネズミが取れぬのじゃ?」
「はい、だんなさま。ネズミを取るのが
ネコの役目なれど。この化けネズミだけは、
とうてい、わたしの力ではかないませぬ。

そこでお願いがございます。
島の内の市兵衛(いちべえ)さまの家に
とらネコが一匹おります。
とらとわたしとが力を合せれば、
必ずその化けネズミを退治する事が出来ましょう」

そう言ったかと思うと、ネコの姿はかき消す様に
消えてしまいました。
「ああ、夢であったか」
あくる朝、惣兵衛が夢の事を妻に話すと、
妻は、「まあ。さようでしたか。
実は私も、同じ夢を見ました」と、言うので、
さっそく惣兵衛は、島の内の市兵衛さんのところへ
出かけて行って話しをしますと、
市兵衛はすぐにとらを貸してくれたのです。

とらを抱いて家へ着くと、ぶちネコが
玄関に座って出迎えました。
二匹は仲良くご飯を貪べると、庭へ出て、
今が盛りの桜の下で舞い落ちる花びらに
じゃれあって楽しく遊んでいました。
夜になるとネコは夫婦の夢に現れて、
二人に語りかけます。
「いよいよ、明日の夜は化けネズミを退治します。
日が暮れましたら、わたしたちを二階にあげてください」

そして次の日、夫婦は二匹のネコを
日が暮れると言われた通り二階にあげました。
家の者は、心配そうに夜のふけるのを待ちました。

すると突然、二階で物音がしたかと思うと、
『ドシン!』、『バタン!』と物を落すような音や、
走りまわる音がします。フギャー!チューチュー!

長い長い時が過ぎて、やっと二階の物音が止むと、
あたりはしーんと静まりかえりました。
「それっ」惣兵衛が灯りを持って二階ヘかけあがると、
なんとネコよりも大きなネズミが倒れていたのです。
大ネズミは、ぶちネコにのど首をかまれたまま
死んでいます。
そしてそのぶちネコも、大ネズミに頭をかまれて
死んでいました。
島の内のとらはと見れぱ、大ネズミの腹に
かみついたまま虫の息です。
さっそく手厚い治療をすると、とらは命を
取り留める事が出来ました。
惣兵衛はとらネコを抱いて市兵衛宅へ出かけると、
あつくお礼をのべて帰ってきました。
死んだぶちネコは桜の木の根元に、
千代が墓を立ててほうむったという事です。

おしまい


新『仇討ち』




『ネコの仇討ち・佐賀県の民話』

むかしむかし、世の中が豊臣から徳川に移ると、
佐賀の殿さまも、
竜造寺築前守から鍋島直茂に代わり、
裏舞台では両家の激しい権力争いが
火花を散らしていました。
三代目、鍋島家茂が城主の頃、
ご城下に竜造寺家の跡継ぎである
又一郎という目の見えない若侍が、
母親のおまさとひっそり暮らしていると、
お城から殿さまの碁(ご)の相手に来るようにとの
お達しがありました。

目が見えないながらも碁の達人であった又一郎は、
長年の恨みをせめて碁ではらそうと心に決めて、
城へ出かけていきました。
ところが又一郎は、そのまま行方不明に
なってしまいました。

心配のあまり夜も眠れないおまさは、
家族同様に可愛がっていたコマという名の黒猫に、
又一郎を探してくれるように頼みました。
「ニャー」コマは身をひるがえして、
城へと走り出しました。

それから何日かが過ぎた雨の降りしきる夜ふけに、
ずぶぬれになったコマが又一郎の生首を
くわえて帰ってきたのです。
「・・!」そのくやしそうな我が子の顔を見るなり、
母は碁の相手というのは表向きの理由で、
本当は又一郎を亡き者にするのが目的だった事を
知ったのです。

泣いて泣いて、泣きつかれたおまさは
、思いつめた声でコマを呼ぶと、
いきなり自分ののどもとに小刀を突き立て、
「コマよ、このしたたる血を吸って、
母の恨みをはらしておくれ」
そう言い残して、死んでしまいました。

さて、桜の花が美しく咲きそろった春、
お城の中庭では花見が開かれていました。
殿さまは大のお気に入りのおとよをそばにしたがえて、
ご機嫌の様子です。
その時、突然に冷たい風が吹きすぎたと思うと、
城中の灯がいっせいに消えて、
女たちの悲鳴がおこりました。

家来の一人が急いでかけつけると、
腰元(こしもと)の一人がのどを引き裂かれて、
血まみれになって死んでいたのです。
この日から、怪我人や死人が毎日の様に
出るようになりました。

そしてついに殿さままでが原因不明の
病いに倒れると、
城中でいろんなうわさが飛び交う様になりました。
殿さまと又一郎の碁の話は、
家老(かろう)の小森半左衛門が仕組んだもの。
碁に負けた腹いせに殿さまが又一郎を切り殺すと、
小森半左衛門が腹心に命じて、
その死体を人気のない森に埋めた。
そしてその仕返しに、竜造寺家の黒猫が
城に忍び込んでいる。と、言うのです。

このうわさを耳にして一番恐れたのは、
もちろん家老の小森半左衛門です。
そこですぐさま、小森半左衛門は
槍の名人の坂本兵衛門を殿の見張り役に命じて、
自分はどこかへ姿をくらましてしまいました。
兵衛門は、この役目についてまもなく、
奇妙な事に気付きました。

いつも夜中になると決まって眠気をもよおし、
翌朝になると殿の病状が悪化しているのです。
そこで次の夜、兵衛門が眠気覚ましの薬草を
口に含んで眠ったふりをしていると、
どこからか現われたおとよが、
殿の居間に入って行きました。
そしてそのすぐ後、殿の苦しむ声が聞こえてきました。

「何と、おとよの方こそが、
曲者(くせもの)であったか」
兵衛門は、おとよが居間から出てきたところを、
ブスリ!と、槍で胸を突き刺しました。
「フギャーーー!」おとよは猫の様な悲鳴を上げると、
ものすごい形相で兵衛門をにらみつけて、
胸に槍を突き刺したままどこかへ
消えてしまいました。

この騒動に驚いて集まってきた家来たちが、
ふと庭の池を見ると、家老の小森半左衛門の
裸の死体が浮かんでいたのです。
そしてその頃、城下にある竜造寺家の
墓の前でも、兵衛門の長い槍が突き刺さった
黒猫が死んでいたそうです。


おしまい


Mituo 人の為 と
書いて、
いつわり(偽) と
読むんだねぇ 

 
 
 
誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば、言い訳になるから……。


時は絶えず流れ、
  今、微笑む花も、明日には枯れる  


P R
カビの生えない・きれいなお風呂

お風呂物語 
Furo1111_2
九月末まで、キャンペーン