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流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

歴史・履歴への許可証

歴史・履歴への許可証

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー

夢はでっかく、根はふかく。
花を支える枝 枝を支える幹 幹を支える根 
根はみえないんだなあ


Kobanasi_3


『百物語の幽霊』

むかしむかし、ある村で、お葬式がありました。
昼間に大勢集まった、おとむらいの人たちも
夕方には少なくなって、七、八人の若者が
残っただけになりました。
「せっかく集まったんだ。寺のお堂を借りて、
『百物語(ひゃくものがたり)』をやってみねえか?」
一人が言い出すと、
「いや、おとむらいの後で『百物語』をすると、
本当のお化けが出るって言うぞ。やめておこう」と、
一人が尻込みしました。

この『百物語』と言うのは、夜遅くに
みんなで集まって百本のローソクに火をつけ、
お化けの話しをする事です。
話しが終わるたびに、ひとつ、またひとつと、
ローソクの火を消していき、
最後のローソクが消えると本当のお化けが
出るという事ですが、
若者たちは、まだ試した事がありません。

「ははーん、いくじなしめ。
本当にお化けが出るかどうか、
やってみなくちゃわかるまい」
「そうだ、そうだ」
「そうだな。よし、やってみるか」と、いう事になり、
若者たちは寺のお堂で『百物語』を始めました。

「これは、じいさんから聞いた話だが・・・」
「隣村の、おかよが死んだ日にな・・・」と、
みんなで代わる代わる、お化けの話しをしていって、
ローソクの火をひとつひとつ消していきます。

夜もしだいにふけて、ローソクの火も、
とうとう後ひとつになりました。
始めのうちこそ、面白半分でいた若者たちも、
しだいに怖くなってきました。
「いいか、この最後のローソクが消えたら、
本当のお化けが出るかもしれん。
だが、どんなお化けが出ようと、
お互いに逃げっこなしにしよう」
「いいとも。どんなお化けが出るか、
この目で、しっかり見てやろう」

若者たちは口々に言いましたが、
『百物語』の百番目の話しが終わって
最後のローソクの火が消されると、
まっ暗なお堂から、ひとり逃げ、ふたり逃げして、
残ったのは、たったひとりでした。

「ふん。だらしねえ奴らだ。・・・
それにしても、はやく出ねえのか、
お化けの奴は」残った若者が度胸をすえて、
暗闇のお堂に座っていると、
ヒュー、ドロドロドロドロー。
目の前に、白い着物の幽霊が現れたのです。
「う、・・・うらめしやー」
「ひぇーーっ!」若者は思わず
逃げ出しそうになりましたが、よく見ると
ほれぼれするような美人の幽霊です。

「ほう、これは、かなりのべっぴんさんだ」
相手が幽霊でも、若くてきれいな美人幽霊だと、
少しも怖くありません。
若者は座り直すと、幽霊に尋ねました。
「なあ、さっき、うらめしいと言ったが
、一体、何がうらめしいのだ? 
『うらめしやー』と言われただけでは、
何の事かわからん。これも何かの縁だ。
わけを聞かせてくれないか」

すると幽霊が、しおらしく答えました。
「はい、よくぞ尋ねて下さいました。
わたくしは、山向こうの村からこちらの
村の庄屋(しょうや)さまのところにやとわれた者ですが、
ふとした病で命を落としました。
けれど、庄屋さまはお金をおしんで、
とむらいを出してくれないのです。
それで今だに、あの世へ行けないでいるのです」

「なるほど、そいつは気の毒だ」
「今夜、皆さま方が『百物語』を
してくださったおかげで、ようやくお堂に
出る事が出来ました。
どうか、お寺の和尚(おしょう)さんにお願いして、
お経をあげてください。
そうすれば、あの世へ行く事が出来るのです」
女の幽霊は、若者に手を合わせました。

「わかった。確かに引き受けた」
若者が答えると、女の幽霊は、
スーッと消えていきました。
次の朝、若者は和尚さんにわけを話して、
昨日の幽霊の為にお経をあげてもらいました。
さて、それからというもの若者は幸運続きで、
やがて長者(ちょうじゃ)になったという事です。

おしまい


小泉八雲の怪談「耳なし芳一




『子育て幽霊』

むかしむかし、ある村に、一軒のアメ屋がありました。
ある年の夏の事、夜も遅くなったので、
アメ屋さんがそろそろ店を閉めようかと思っていると、
トントントントンと、戸を叩く音がしました。
「はて、こんな遅くに誰だろう?」と、
アメ屋さんが戸を開けてみますと、
一人の女の人が立っていました。

「あの、アメをくださいな」
「あっ、はい。少々お待ちを」
アメ屋さんは、女の人が持ってきたうつわに、
つぼから水アメをすくって入れました。
「へい。一文(いちもん→30円ほど)いただきます」
「ありがとう」女の人はお金を払うと、
消えるように行ってしまいました。

その次の日。今日もアメ屋さんが
戸締まりをしようと思っていると、
また戸を叩く音がします。
「あの、アメをくださいな」
やはり、あの女の人でした。
女の人は昨日と同じようにアメを買うと、
スーッと、どこかへ帰って行きます。

それから毎晩、女の人は夜ふけになると
アメを買いに来ました。
次の日も、その次の日も、
決まって夜ふけに現れては、アメを買って行くのです。

さて、ある雨の夜。
この日は隣村のアメ屋さんが訪ねて来て、
色々と話し込んでいたのですが。
「あの、アメをくださいな」と、
いつものように現れた女の人を見て、
隣村のアメ屋さんはガタガタ震え出したのです。
「あ、あ、あの女は、ひと月ほど前に死んだ、
松吉(まつきち)のかかあにちげえねえ」
「えっ!」二人は、顔を見合わせました。
死んだはずの女の人が、夜な夜なアメを
買いに来るはずはありません。
しかし隣村のアメ屋は、間違いないと言います。

そこで二人は、女の後をつけてみることにしました。
アメを買った女の人は林を抜け、
隣村へと歩いていきます。
その場所は、「はっ、墓だ!」
女の人は墓場の中に入っていくと、
スーッと煙のように消えてしまったのです。

「お、お化けだー!」 二人はお寺に駆け込むと、
和尚(おしょう)さんにこれまでの事を話しました。
しかし和尚さんは、「そんな馬鹿な事があるものか。
きっと、何かの見間違いじゃろう」と、言いましたが、
二人があまりにも真剣なので、
仕方なく二人と一緒に墓場へ行ってみる事にしました。

すると、オンギャー、オンギャーと、
かすかに赤ん坊の泣き声が聞こえてきます。
声のする方へ行ってみると、
「あっ、人間の赤ん坊じゃないか! 
どうしてこんなところに?!」
和尚さんがちょうちんの明かりをてらしてみると、
そばに手紙がそえられています。

それによると、赤ん坊は捨て子でした。
「手紙によると、捨てられたのは数日前。
それから何日もたつのに、
どうして生きられたんじゃ?」
ふと見ると、あの女の人が
毎晩アメを買っていったうつわが、
赤ん坊の横に転がっていたのです。
そして、赤ん坊が捨てられたそばの墓を見ると。
「おお、これはこの前に死んだ、松吉の女房の墓じゃ!」
何と幽霊が、人間の子どもを育てていたのです。
「なるほど、それでアメを買いに来たんだな。
それも自分の村では顔を知られているので、
わざわざ隣村まで」
きっと、自分の墓のそばに捨てられた赤ん坊を、
見るに見かねたにちがいありません。
和尚さんは心を打たれて、松吉の女房の墓に
手を合わせました。
「やさしい仏さまじゃ。この子は、
わしが育てるに、安心してくだされよ」
こうしてお墓に捨てられた赤ん坊は、
和尚さんにひきとられました。
それからあの女の人がアメ屋さんに現れる事は、
もう二度となかったそうです。
おしまい




小泉八雲の怪談「和解」




人の為(ため) と
書いて、
いつわり(偽) と
読むんだねぇ 





誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴と、言い訳になるから……。



時は絶えず流れ、
  今、微笑む花も、明日には枯れる  



P R
カビの生えない・きれいなお風呂

お風呂物語

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