読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

漢の韓信-(91)

信じれば真実、疑えば妄想……

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー

メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!


アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい.


Author:紀之沢直

kensin 韓信
紀元前二〇〇年代の中国大陸。
衰退した秦の末期に
生を受けた韓信は、成長し、
やがて漢の大将軍となる。
国士無双」「背水の陣」
「四面楚歌」
そんな彼を描いた小説。  


漢の韓信-(91)

蘭が話の輪に加わった。
「やはり、将軍は……犯人は我が軍の中にいると、
お思いですか?」
韓信がそれに答える前に、蒯通が答えた。
「魏蘭どの、当然ではないか。
一度に二十人も三十人も殺せる者が市民の中にいるものか。

しかも犯人は証拠隠滅のために矢を回収しているが、
そのために貫通した矢が抜きやすいよう、
わざわざ鏃のない矢を使用しているのだ。
弓矢に精通している者にしかわからない知恵だと言えよう」

蘭は悲しげな顔をして、それに答えた。
「では……、犯人が軍の者である以上、
断罪するのは将軍のお役目、ということになりますね。

なんだかとても……いやな予感がします」
韓信も同調した。
「気は進まないが、事情がどうあろうと
死罪を言い渡すしかあるまい。
もちろん、見つかればの話だが」
蒯通は韓信が戦場以外で人を殺すことに
ためらっていることに気付き、

故事を引き合いに出して話を進めた。
「小耳にはさんだのですが、いま大梁周辺で
楚軍の後背を襲いつつけている彭越という将軍がおります。
彼は挙兵するにあたって、
地元の青年たちから首領となるよう要請されましたが、
いちどはそれを断ったのだそうです」

韓信も蘭もなんの話かよくわからなかった。
蒯通の話はいつも回りくどく、理解しにくい。「で?」
「彭越は再三青年たちから要請されたので、
渋々挙兵を決めたのですが、
その割には青年たちに緊張感が足りず、
自分に対する服従心も足りないと感じた。

そこで彭越は決起の集合時刻に遅れた者を
その場で即刻斬り殺し、軍神への
生け贄としたのだそうです。

それ以降若者たちは彭越を恐れ、
軍律が定まった、と聞いております」
「ふむ……」「また孫武(そんぶ)
春秋時代に呉国で活躍した兵家の権威
孫子」の著者)は主君の呉王に兵法を説く際、
宮中の婦人一八〇名を仮想の兵士に見立て、
ふたつの隊にわけて説明したといいます。
そのとき孫武は呉王の側室である寵姫二人を
それぞれの隊長に任じましたが、
孫武が号令をしても女どもは笑うばかりで
いうことをよく聞きませんでした。

そこで彼は呉王が制止するのも無視し、
隊長である寵姫二人を斬り捨てたのです。
以降、婦人たちは号令に粛然として従った、といいます」

「その話なら、知っている。蒯先生は私になにを言いたいのか」
「お分かりでしょう。兵や民衆を従えるには、
口で命令しても徹底するものではありません。
恐怖心を植え付けることが必要なのです。
おそれながら将軍にはそれが足りないように私には思えます。
断固とした決断が必要ですぞ」

「……わかっている」そしてその日の午後には、
犯人が捕らえられたという知らせが韓信の元に届いた。
顔をふせ、両脇を軍吏に抱えられて引きずられながら、
一人の男が韓信の前に姿を現した。

韓信は半ば想像していたことではあったが、
それが間違いであることを祈り続けていた。
しかし、軍吏が髪の毛を引っ張って犯人の顔を上げさせたとき、
自分の祈りが通じなかったことを、自覚せざるを得なかった。

それは韓信が最も信頼していた男の中のひとりだったのである。
「……カムジン……!」


つづく

Author :紀之沢直
http://kinozawanaosi.com.


愚人は過去を、賢人は現在を、
狂人は未来を語る



歌は心の走馬灯、
 歌は世につれ、世は歌につれ、
  人生、絵模様、万華鏡…


『女の港』大月みやこ



人の為(ため)と書いて
いつわり(偽)と読むんだねぇ

誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴と、言い訳になるから……


美空ひばり メドレー』
「みちづれ、夢追い酒、北国の春






時は絶えず流れ、
今、微笑む花も、明日には枯れる





P R

カビの生えない・きれいなお風呂

お風呂物語

Furo1