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流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

漢の韓信-72(妄想劇場)

メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!

信じれば真実、疑えば妄想……

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー

アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい.


Author:紀之沢直

kensin韓信
紀元前二〇〇年代の中国大陸。
衰退した秦の末期に
生を受けた韓信は、成長し、
やがて漢の大将軍となる。
国士無双」「背水の陣」
「四面楚歌」
そんな彼を描いた小説。 
 

漢の韓信-72ー西魏王の娘


「子房よ、やはり滎陽以東は放棄すべきか。
魏豹が背いてわしにはよくわかった。
楚の項羽を警戒しながら中原を支配するなど、
現状ではとても無理だ。誰かおらぬか? 
わしのかわりに戦ってくれる者は?」
劉邦は弱音を吐いた。
もうやめたい、と言うのである。

相談を受けた張良劉邦のそんな気持ちを
知りながら、あえて淡々と作戦について
語るのであった。
「九江王黥布の動きが、近ごろ目立ちませんな。
斉の田栄を討伐した際にも同行しておりませんし、
我々が彭城を陥した際にも救援に来ませんでした。
先日の京・索での会戦の際も先鋒を務めていたのは
鍾離眛で、彼は参戦しておりません。
これは、項王と黥布の間に
隙が生じたということでしょう」
劉邦は憮然とした。

「いったい、なんの話だ」
張良は構わずに続ける。
「彭越を覚えておられますか」
「魏の宰相だ。かつてわしが任じたのだから
忘れるはずがない。
しかし、王の魏豹が背いているというのに、
あの男はまるで顔を見せないし、
弁明もしようとしない。
まったく……どいつもこいつも逆賊ばかりだ」

彭越は鉅野(きょや)(地名)の漁師上がりの男で、
田栄が楚と争った際に将軍として
斉の側に立って戦っている。
その後、漢が彭城を攻略した際にこれと合流し
劉邦から旧魏の領地を自由に攻略しても
よいという許可を得た。
そこで魏の宰相の位を得たのである。

「急ぎこの両人に使者を遣わせ、
味方としましょう。
黥布は罪人あがりで楚の猛将、
彭越は一匹狼のような男でどちらも
全幅の信頼はおけませんが、
敵の敵は味方、という言葉もあります」
「心もとないな。彼らが楚に背いて
漢に味方するとしても、最終的に目指すものは、
自立であろう。

それならば魏豹や陳余などを
味方にしているのと変わらない」
「確かに。しかし、我が軍には韓信がいます。
彼に命じて北の地を制圧させるのが
よろしいでしょう。
大事を託して担当させるに足る将は
漢軍では彼一人かと……。

魏豹は背信したのですから、
その領地は取りあげ、彼に捨て与えてしまうのが
得策かと思われます」
劉邦には名案であるかのように思えた。

しかし、これは韓信を別働隊の
将とすることである。
漢軍随一の将軍を本隊から切り離して、
誰が本隊を守るのか?
「本隊は、当然ながら楚の項王と常に相対します。
厳しいことですが、それは漢王ご自身に
指揮を執ってもらわなければなりません」
劉邦は心底辟易した。
「……子房、わしは、もういやだ。
韓信でさえ項羽には勝てるかどうかわからんのだ。
それなのにこのわしが指揮を執って
勝てるはずがない」

これに対して張良は声を抑え、
しかし断固として言った。
「お聞きください……もし韓信
本隊の指揮官として楚と戦い、
項王を討ち殺したとしたら……
おそれながら天下を統一するのは大王、
あなたではなく韓信でしょう。
そうなったらいずれ大王は韓信
戦わなければならなくなる……
韓信と戦って、勝てますか?」
劉邦張良の話の内容に悪寒を覚えた。
「……いや、とても……」

「どうでしたか?」
韓信は戻ってきた酈食其を呼び止め、
尋ねた。
「どうもこうもない。魏豹の分からず屋め……。
魏豹が背いたのは、他ならぬ自分自身の
野心のためだ。それをあの男……
漢王の行儀の悪さのせいにしおった。
気取ったことを申しておったわい」
「魏豹は、なんと?」
「人間の一生は白馬が壁の隙間を
通り抜けるほどの短さだと……
よくわからんが、
だからやりたいことをやるという意味だろう。

とにかく漢王は上下の礼節をわきまえず、
諸侯と奴隷の区別もないから
二度と顔を合わせるのはごめんだ、と
申しておった。
いずれにしても説得は失敗、
わしの一万戸の領地の話もなくなった。

将軍、やはり君の出番だ」
「それはそれは……ところで酈生、
魏の大将はたしか……周叔(しゅうしゅく)という
老将だったと思いましたが。
彼が今回も指揮を執るのでしょうか?」
韓信の問いに酈生は答えた。
「いや、周叔は老齢で体の自由が利かない。
今回は栢直(はくちょく)であろう」
「ならば話は早い。
私が言うのも何だが、彼はほんの
小僧っ子に過ぎない。騙すのは、簡単です」
韓信は魏蘭のことで頭を悩ましていたが、
やはり軍事のことを忘れていたわけではなかった。

あらかじめ彼は説得に赴く酈生に、
魏軍の内偵を依頼していたのである。
かくて韓信に魏豹討伐の命が下された。
紀元前二〇五年八月のことである。

つづく

Author :紀之沢直
http://kinozawanaosi.com.

愚人は過去を、賢人は現在を、
狂人は未来を語る



歌は心の走馬灯、
 歌は世につれ、世は歌につれ、
  人生、絵模様、万華鏡…



桂 銀淑 ~夢おんな~
作詞:岡田冨美子・作曲:浜圭介


螺旋階段 昇る靴音で 
愛されてると 感じた
扉をノックする あなたの手を 
私のものと 思ってた
抱かれることに 女は弱い 
それを愛だと 信じてしまう
お馬鹿さんよネ お馬鹿さんよネ 
だまされたわけじゃない
あなたを恨むと 不幸せ 
男と女は 夢芝居





人の為(ため)と書いて
いつわり(偽)と読むんだねぇ

誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……



時は絶えず流れ、
今、微笑む花も、明日には枯れる






P R
カビの生えないお風呂

お風呂物語

furo