読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

歴史・履歴への許可証

歴史・履歴への許可証

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー

夢はでっかく、根はふかく。
花を支える枝 枝を支える幹 幹を支える根 
根はみえないんだなあ



Kobanasi_3


ニンジンの始まり(宮城県の民話)

むかしむかし、一人一人の馬引きが、
いつもの様に馬の背中に米俵を積んで
森の中を歩いていると、
♪カラン、コロン♪カラン、コロンと、
どこからか下駄で歩く音がして、それを聞いた馬が
急に動かなくなってしまいました。

「どうした?」馬引きが馬に声をかけようと振り返ると、
何と馬のすぐ後ろに、一本歯の高下駄を履いた
背の高い女が、まっ青な顔で立っていたのです。

「お、お、お前は・・・」
馬引きは声を出そうとしましたが、
金縛りにあってしまい、うまく声が出ません。
馬引きが震えていると、青い顔の女は
馬の背中の米俵をひょいと片手でかついで、
♪カラン、コロン ♪カラン、コロンと、
再び下駄の音を響かせながら、森の奥へと
消えてしまいました。

「で、出たー! お化けだー!」
ようやく金縛りが解けた馬引きは夢中で馬に飛び乗ると、
あとも見ずに逃げ帰りました。
そしてそれからも馬引きがこの森の中を通る度に、
青い顔のお化けが現れて荷物の米俵を取っていくのです。

そんなある日、馬引きは決心をしました。
「よーし。今日こそは、あの化け物の
正体をあばいてやるぞ!」
そこで馬引きは今回も荷物の米俵を取られたものの、
勇気を出して青い顔のお化けが帰って行った後を
追いかけたのです。

しばらく行くと山奥にボロボロの一軒家があり、
青い顔のお化けはその中へと消えました。
(これが、お化けの家だな)馬引きは気づかれない様に
一軒家の屋根へ登ると、天井の窓から
中をのぞいてみました。

するとお化けは、お風呂の様に大きなかまの中に
米俵の米を全部入れて、ご飯をグツグツと
炊き始めたのです。
(あんなに多くの米を炊いて、どうするつもりだ? 
とても、一人で食べられる量ではないぞ)

するとお化けは炊き上がったご飯を、
うちわの様に大きなしゃもじですくいあげると、
パクリパクリとあっという間に平らげてしまったのです。
(うひゃー! さすがはお化けだ!)

馬引きが怖いのも忘れて見とれていると、
お化けは大きくなったお腹をさすりながら、
「さて、風呂にでも入るか」と、さっきの大きなかまに
お湯を沸かして入ると、かまの中でそのまま
グーグーと居眠りを始めたのです。

それを見た馬引きは、
(よし、お化けを退治するのは今だ!)と、
天井の窓から家の中に飛び降りるなり、
そばにあったふたをかまの上にのせて、
その上に石うすの重しをしました。

やがて目を覚ましたお化けは、お風呂の中から
ふたを押し上げようとしましたが、
ふたが重たくて持ち上がりません。
その間にも馬引きは、かまの火を
どんどん大きくしていきます。
お化けはかまの中で大暴れしますが、
馬引きはそのまま一晩中、火を燃やし続けました。

翌朝、かまの中のお化けが静かになったので、
馬引きは恐る恐る、かまのふたを取ってみました。
するとそこにはお化けの姿はなく、
赤くてドロドロした物が浮かんでいたのです。
「なんだ、これは?」
馬引きはその赤くてどろどろした物をひしゃくですくうと、
お化けの家の前に捨てました。
「やれやれ。とにかくもうこれで、
米俵を取られないだろう」
馬引きは、ほっとして家に帰りました。
そして次の日からは、思った通り、
お化けは現れませんでした。

それから何日かしたある日。
馬引きが森の中を歩いていると、馬が急に
森の奥に向かってかけ出したのです。
「おい。待て、待たんか!」
馬引きはびっくりして、馬のあとを追いました。

すると馬は、あのお化けの家のある方へと、
まっすぐに走って行くではありませんか。
(まさか、あのお化けが生き返って、
呼んでいるのではあるまいな)

馬引きがびくびくしながら、お化けの家の前に来てみると、
赤いドロドロの物を捨てた場所に長い葉っぱが生えていて、
馬がその葉っぱのまっ赤な根の野菜を、
美味しそうに食べているのです。
「大丈夫か、そんな物を食べて」
でも不思議な事に、まっ赤な根の野菜を食べた馬は
とても元気が出て、いくら重い物を背中に積んでも
平気になったのです。

ある日、馬引きは試しに自分も、その赤い根の
野菜を食べてみました。
すると体の疲れが取れて、体中に力がわいてくるのです。
「なるほど、こいつはすごい」

馬引きは赤い根の野菜を持って帰り、
自分の畑で育てる事にしました。
この赤い根の野菜がニンジンで、
ニンジンが食べられる様になったのは、
その時からだそうです。


おしまい


錫の兵隊



人食いウサギ

むかしむかし、ある村に
お坊さんがやって来て言いました。
「お宮の社に、毎晩もちを供えなさい。
そうしないと、悪い事が起こるであろう」
心配した村人たちは、さっそくもちをついて
お宮の社に供えました。

ところがどうした事か、もちを持って行った人が
帰って来ないのです。
「どこへ行ったのだ?」
みんなであちこちを探してみましたが、
どこを探しても見つかりません。
「これはもしかすると、お坊さんの言った
悪い事が起き始めているのかもしれんぞ。
早くもちを供えないと」
そこでまたもちをついて、
お宮へ持って行きました。
すると今度も、もちを持って行った人が
帰って来ないのです。
「大変だ! やはり悪い事が起こっているんだ」
村はたちまち、大騒ぎになりました。
そして再びもちを備える事になりましたが、
誰もが、もちを持って行くのを嫌がりました。
でも、もちを供えないと、どんな悪い事が
起きるかわかりません。
村人たちは仕方なく、くじびきで
もちを持って行く人間を決めました。
そして今度もまた、もちを持って行った人が
帰って来ないのです。

次の日、二人の勇気ある若者が、
村人たちに言いました。
「おれたちがもちを持って行って、
誰も帰って来ない原因を突き止めてやる」
二人はさっそくもちをついて袋に入れると、
お宮に出かけました。

二人は無事にお宮の社の前にもちの袋を置くと、
素早く木の後ろに隠れました。
するとどこからか丸々と太ったウサギたちが
たくさん出てきて、口々に呪文の様な物を唱えながら
月を見上げて頭を下げました。

(なんて、でっかいウサギだ)
(しかし、でかいとはいえ、ウサギが人を?)
二人がじっと見ていると、一匹のウサギが
人間の声で言いました。
「もちを持って来た奴は、どこへ行った? 
はやく見つけて、食べてしまえ!」

それを聞いた二人の若者は、思わず
顔を見合わせました。
(やっぱり、あいつらが人を食べていたんだ)

二人は死に物狂いで駆け出し、何とか村へ戻りました。
そしてすぐに村人たちへ訳を話すと、
恐ろしい人食いウサギをやっつける相談を始めました。
「どうやって、やっつけるんだ? 
相手は、人食いウサギだぞ」
「決まっている。ウサギの天敵は、犬だ。
だから、ばあさんのところの犬を連れて行けばいい。
あの犬なら、ウサギをやっつけてくれるだろう」

「なるほど、あの犬なら大丈夫だ」
そこで二人の若者は、犬を飼っている
おばあさんのところへ行きました。
「ばあさん。もちを持って行った村人が
帰って来ないのは、人食いウサギに
食べられた事がわかった。
だから、ばあさんの犬を貸してくれ。

あの犬は、いつも山でウサギを捕まえているから、
きっと人食いウサギをやっつけてくれるだろう」
「そうか。そんなら、犬を連れて行くがよい」
おばあさんから犬を借りた二人の若者は、
犬を連れて再びお宮へ行きました。

お宮に着くと、人食いウサギたちが、
まだ袋のもちを食べていました。
そこで二人はウサギたちにそっと近づくと、
勢いよく犬を放ちました。
「それ行け!」「殺された村人のかたきを取ってくれ!」
ワンワンワンワン!、犬はウサギに襲いかかり、
鋭いキバで次々とウサギを噛み殺しました。

するとその騒ぎを聞きつけたのか、社の中から
お坊さんが姿を現しました。
「あっ、あのお坊さんは!」
「そうだ。あれは、もちを供える様に言った
お坊さんだ」

二人がびっくりしていると、犬が
お坊さん目掛けて飛び掛りました。
「うぎゃーー!」
お坊さんは鋭い悲鳴をあげて、たちまち
大ウサギの姿に変わりました。
大ウサギは犬の三倍ほどもありましたが、
犬はウサギの一瞬の隙をついて、
ウサギの喉を噛み切りました。

こうして犬のおかげで、恐ろしい人食いウサギたちは
退治されたのです。
次の日、村人たちが社の中を調べると、
今までに行方不明になった人たちも含めて、
白骨となった人間の骨が山の様に出て来たそうです。


おしまい




ウシとガマ




人の為(ため) と
書いて、
いつわり(偽) と
読むんだねぇ 

 
 

誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから。


 時は絶えず流れ、
  今、微笑む花も、明日には枯れる  






P R

カビの生えないお風呂

お風呂物語 

furo