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流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

妄想劇場・漢の韓信-70

メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!

信じれば真実、疑えば妄想……

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー

アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい.


Author:紀之沢直

kensin韓信
紀元前二〇〇年代の中国大陸。
衰退した秦の末期に
生を受けた韓信は、成長し、
やがて漢の大将軍となる。
国士無双」「背水の陣」
「四面楚歌」
そんな彼を描いた小説。



漢の韓信-70ー西魏王の娘


「…………」「蒲津は黄河の渡し場である。
ここを塞いだということは漢は滎陽周辺に
閉じ込められた形となり、いずれ機が訪れれば、
楚、趙、魏の三国から攻められ、
包囲されるであろう」「…………」
「君はこうなることを予測して、
人質となることを了承したのか。

事態がこうなったからには、
君はいつ斬られてもおかしくない。
魏豹とて、それをわかっていたはずだ……。
君は娘として父親に愛されていないらしいな」
韓信はそう言ったものの、
返答を期待したわけではない。

烈士というものは男女を問わず、
こういうものなのであろう。
やりきれない思いを抱いたが、それを隠し、
傍らの衛士にむかって命令を発した。

「人質としては、もはや無用の長物である……
この者を斬れ」衛士たちが、
処刑の準備を始めた。
魏蘭は両手を後ろに縛られ、
足には枷をはめられた。
目隠しをしたのは韓信の情けである。
しかし同時にそれは自分のためでもあった。
決心を固めたとはいえ、
やはり女性を斬殺するのは気が引けた。
せめて死ぬ間際の表情は
見ないでおきたかったのである。

「将軍……お聞きください……」
蘭は静かに語り始めた。韓信は心が揺れた。
「発言を許可する。ただし、ひと言だけだ。
しかしそれによって私が決断を覆すことはないぞ」 
韓信はいつも以上にかたくなになっていた。
ほんの一瞬も魏蘭の姿に心を動かすことが
なかった、と言えば嘘になる。
韓信としては女にたぶらかされたという
思いがあったに違いない。

「私は……魏を討ちたいのです」
「人質の身分で馬鹿なことを! 
ふざけているのか」
やれ、と合図を出しかけたときだった。

韓信の前に一人の老人が現れたのである。
「待たれよ。将軍の采配は勇猛なる
無数の敵に対して振られるもの。
このようなたったひとり、しかも女に対して
振られるものではない」
その声の主は酈食其であった。

「酈生……。しかし、この女のおかげで
魏はまんまと離反し、漢は
孤立しようとしているのです。
私としては、女だからこそ、
そのような芸当が可能なのだと考えます。
生かしておくべきではありません!」
酈生は韓信の態度に驚きを禁じ得ない。

自分の知っている韓信は、もっと柔軟な男で、
戦時といえども安易に人を殺すことを考えない
男であった。
戦陣を重ねるにつれて、
感覚が鈍ってきているのか……
いや、相手が女だからこそ、
自分が意志の固いところを
見せようとしているのかもしれん。
……要するに、意地を張っているのだ。
酈生はそう思い、韓信をなだめようとした。

「将軍、事態がこうなったからには
今さらその女を殺したところで何も解決せぬ。
それに今の段階でその女を殺すことは、
はなはだまずい。
漢王には魏を討つ気が今のところないらしい。
王は、わしに魏豹の説得を命じられた。
だが人質が死んだとあっては、
説得できない」韓信は、はっとした。


私は、てっきり魏を討つものだと……。
これでは、ただ戦いを欲するだけの
蛮勇と変わらない。
女を前にして冷静な判断ができなくなるとは……。
どうしたというのだ、私は……
「落ち着いてきたようじゃな。
そう、大王は楚と敵対しており、
このうえ魏と対立することは欲していない。
そのためわしに命令を下された。

『おい、おしゃべり! 行って豹を連れてこい。
それができたら一万戸の領地をやろう』と、
いつもの調子だ。
将軍は少なくともわしが魏豹と接触している間、
その女を生かしておかねばならぬ。
でなければわしの一万戸の領地の件も
なくなってしまうからな」

「説得は、できましょうか?」
「……正直、難しいじゃろう。
説得できねば、討つしかない。
そのときまで、せいぜいあの女を
飼いならしておくことだな。
魏豹の彼女に対する仕打ちを思えば、
今後は漢のために働いてくれるかもしれん」
酈生はそう言って去っていった。

韓信は前言を取り消し、
「……女を解放しろ」と周囲の者に命令したが、
自分が正しい判断を下せなかったことに
気恥ずかしさを感じ、
近侍の者すべてを退出させた。
一人になりたかったのである。

つづく

Author :紀之沢直
http://kinozawanaosi.com.

愚人は過去を、賢人は現在を、
狂人は未来を語る



歌は心の走馬灯、
 歌は世につれ、世は歌につれ、
  人生、絵模様、万華鏡…



空港  伍代夏子キム・ヨンジャ



人の為(ため)と書いて
いつわり(偽)と読むんだねぇ

誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……



時は絶えず流れ、
今、微笑む花も、明日には枯れる


空港/テレサ・テン 
詞:山上路夫  曲:猪俣公章


何も知らずに あなたは言ったわ
たまには一人の 旅もいいよと
雨の空港 デッキにたたずみ
手を振るあなた 見えなくなるわ
どうぞ帰って あの人のもとへ
私は一人 去ってゆく



テレサ·テン - 空港






P R
カビの生えないお風呂

お風呂物語

furo