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流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

歴史・履歴への許可証

歴史・履歴への許可証

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー

夢はでっかく、根はふかく。
花を支える枝 枝を支える幹 幹を支える根 
根はみえないんだなあ



Kobanasi_3


食わず女房(群馬県の民話)


むかしむかし、あるところに、
とてもケチな男が住んでいて、
いつも こういっていました。
「仕事は うんとするが、
ごはんを食べない嫁さんが ほしいなあ」
そんな人が いるはずないのですが、 

あるとき、一人の女が男の家を たずねてきて、
「私はご飯を食べずに、仕事ばりする女です。
どうか、嫁にしてくださいな」と、いうではありませんか。
それを聞いた男は おお喜びで、女を嫁にしました。
男の嫁になった女は、とてもよく働きます。
そして、ご飯をまったく食べようとしません。

「ご飯は食べないし、よく仕事をするし、
本当にいい嫁じゃ」
ところがある日、男は家の米俵が少なくなっているのに
気がつきました。
「おや? おかしいな。嫁はご飯を食べないはずだし」
とりあえず、男は嫁に聞いてみましたが、
「いいえ。 わたしは しりませんよ」と、いうのです。

あんまり変で、次の朝、男は仕事にいくふりをして、
家の天井に隠れて見張っていました。
すると嫁は倉から米を 1ぴょう担いできて、
どこからか持ってきた大きなカマで 
いちどに米を炊きあげました。
そして塩を 1しょう(→1.8リットル)用意すると、
おにぎりを次々とつくって、山のように積みあげたのです。
(おまつりじゃ あるまいし、あんなに沢山の 
おにぎりをつくって、どうするつもりだ?)

男が不思議そうに見ていると、嫁は頭の髪の毛を
ほぐしはじめ、頭のてっぺんの髪の毛をかき分けました。
すると頭の てっぺんがザックリと われて、 
おおきな口が開いたのです。嫁はその口へ、 
おにぎりを ポイポイ、ポイポイと投げこんで、 
米 1ぴょうぶんの おにぎりを全部食べてしまいました。

恐くなった男はブルブルと震えましたが、
嫁に気ずかれ天井から降りると、
仕事から帰ったような顔をして家の戸をたたきました。
「おい。いま、帰ったぞ」
すると嫁は、急いで髪の毛を束ねて頭の口を隠すとと、
「あら、 おかえりなさい」と、 
笑顔で男を でむかえました。男はしばらく無言でしたが、 
やがて決心して いいました。
「嫁よ、じつは今日山に いったら
山の神様から、お告げがあってな、 
『おまえの嫁はええ嫁だが、家に置いておくと 
とんでもないことになる。早く家から追い出せ』と、
いうんじゃ。だから すまないけど、でていってくれんか?」

それを聞いた嫁はあっさりと いいました。
「はい。でていけというのなら、でていきます。 
でも おみやげに、ふろおけと縄を貰いたいのです」
「おお、そんなもので いいのなら、すぐに用意しよう」
男がいわれたものを用意、嫁さんが いいました。
「この 風呂の底に穴が開いてか、
みてもらえませんか?」
「よしよし、みてやろう」男が風呂の中に入ると、嫁は
風呂にフタをして縄をかけて、男を入れたまま
担ぎあげました。

ビックリした男が嫁の顔みてみると、嫁はなんと、
鬼婆に かわっていたのです。
鬼婆は男を風呂桶ごと担いだまま、
馬よりも早く駆けだして山へと入っていきました。
(こ、このままじゃあ、殺される! じゃが、どうしたら?)
男はどうやって逃げようか考えていると、 
鬼婆が木に寄りかかって一休みしたのです。
(いまじゃ!)男はその木の枝につかまって、 
なんとか逃げ出すことができました。

さて、そうとは知らない鬼婆は、またすぐに駆けだして
鬼が棲む村へ到着しました。
そして、大きな声で仲間を集めます。
「みんなこい! 美味そうな人間を持ってきたぞ」
仲間の鬼が大勢集まってきましたが、 
風呂桶の中を覗いて見ると中はからっぽです。

「さては、途中で逃げよったな!」
怒った鬼婆は山道を引き返し、すぐに男をみつけました。
「こらまてー!」「いやじゃ! たすけてくれー!」
鬼婆の手が男の首にかかる寸前に、
男は草むらへ飛び込みました。

すると鬼婆は、男の飛び込んだ草むらが恐いらしくて、
草むらの中には入ってこようとはしませんでした。
男はブルブルふるえながら、一生懸命に
念仏をとなえます。
鬼婆は草むらの回りをウロウロしていましたが、 
やがて あきらめて帰っていきました。

「た、助かった・・・しかし、
なんで助かったのじゃろう?」
じつは、男の飛び込んだ草むらには、
菖蒲(しょうぶ 葉っぱは剣状で80センチほど)が
いっぱい はえていたのです。
鬼婆は菖蒲の葉っぱが刀にみえて、
入ってこれなかったのです。

その日が ちょうど 5月5日だったので、 
いまでも5月5日の節句には、魔除けとして
屋根へ菖蒲を さすところが あるのです。


おしまい


イノシシの親子



三つの願い(フランスの昔話)

むかしむかし、町のはずれに、
主人とおかみさんだけでやっている、
小さな料理屋がありました。この夫婦は、
とくべつに金持ちではありませんが、
毎日の食べるものには不自由せず、
健康にもめぐまれて、幸せにくらしていました。

ある日の夕方のこと、金ピカの服を着た、
伯爵(はくしゃく)と伯爵夫人(はくしゃくふじん)が、
金の馬車(ばしゃ)にのって、
料理屋のまえを通りました。
それを見て、おかみさんがいいました。
「あの人たちみたいに、わたしも一度でいいから、
すてきなボウシをかぶり、
耳かざりをして、馬車にのってみたいものだわ」
すると、主人もいいました。
「そうだな。何をするのにも、
めしつかいに手つだってもらい、
いばっていられたら、いうことはないさ」

このおかみさんはスタイルがよく、
目のパッチリとした色白の美しい人でした。
「ねえ、おまえさん。わたしが
真珠の耳かざりをして、なぜいけないのさ」
「そりゃ、いけないっていうことはないさ。
そんなこというんなら、おれだって毎日、
おいしい酒をあびるほど飲んで、
楽しくくらしたいさ」

こんなことをいっているうちに、
二人には自分たちの生活が、
急にみすぼらしく見えてきたのです。
家のまえを通る貴族(きぞく)を見るたびに、
うらやましい気持ちがおこり、
とたんに自分たちには、
苦労ばかりしかないように思われてきたのです。

おかみさんは、ため息をつきながら
つぶやきました。
「こういう時に仙女(せんにょ)がいてくれたらねえ。
仙女が魔法のつえをひとふりすれば、
たちまちねがいがかなうっていうのはどうだい?」

こういったとたん、家の中にサッと
光のようなものがさしこんだのです。
二人はおどろいて、ふりかえってみたのですが、
だれもいません。しかし、
家の中には、たしかに人の気配を感じるのでした。
「なんだか、気味が悪いね」
二人が顔を見あわせていると、そこへスーッと、
女の人があらわれたのです。
「あなたたちの話は、みんな聞きました。
もう、ふへいをいう必要はありません。
ねがいごとを三つ、口でとなえなさい。
注意をしておきますが、三つだけですよ」

仙女はそれだけいうと、スーッと消えました。
主人とおかみさんは、しばらくポカンと、
口をあけたままでしたが、やがて主人が、
ハッとしていいました。
「おいおい、おまえ、聞いたかい!」
「ええ、たしかに聞きました。
三つだけ、ねがいがかなうって」
二人はおどろいていましたが、
だんだんに、うれしさがこみあげてきました。

「えへヘへへ。ねがいごとは三つだけか。
そうだな。一番はやっぱり、
長生きできることだな」
「おまえさん、長生きしたって、
はたらくばかりじゃつまらないよ。
なんといっても、金持ちになるこったね」
「それもそうだ。大金持ちになりゃ、
ねがいごとはなんでもかなうからな」
二人は、あれこれ考えました。
「ねえ、おまえさん、考えてたってはじまらないさ。
急ぐことはないよ。ひと晩ねれば、
いい知恵もうかぶだろうよ」

こうして二人は、いつものように
仕事にとりかかりました。
しかしおかみさんは、台所仕事をしていても、
三つのねがいごとばかりが気にかかって、
仕事がすすみません。
主人のほうも、ブドウ酒やごちそうが
目のまえにちらついて、仕事がすすみません。
長い一日がおわって、夜になり、
二人はだんろのそばに腰をおろしました。
だんろの火はごうごうもえ、
あやしい光をなげかけていました。
おかみさんは、だんろの赤い火につられて、
思わずさけびました。

「ああ、なんて美しい火だろう。
この火で肉をあぶり焼きしたら、
きっとおいしいだろうね。今夜はひとつ、
1メートルもあるソーセージでも
食べてみたいもんだわ」

おかみさんがそういいおわったとたん、
ねがいごとがかなって、
大きなソーセージがバタンと、
天井からおちてきました。
すると、主人がどなりました。

「このまぬけ!おまえの食いしんぼうのおかげで、
だいじなねがいごとを使ってしまった。
こんなもの、おまえの鼻にでもぶらさげておけ!」
主人がいいおわるかおわらないうちに、
ソーセージはおかみさんの鼻に
くっついてしまいました。

あわててひっぱってみましたが、
どうしてもとれません。
きれいだったおかみさんの顔は、
長いソーセージがぶらさがって、
見られたものではありません。
おかみさんは、大声でなき出しました。
それを見て、主人はいいました。

「おまえのおかげで、だいじなねがいごとを
ふたつもむだにしてしまった。さいごはやっぱり、
大金持ちにしてほしいとおねがいしようじゃないか」
おかみさんはなきじゃくりながら、
足をドタバタさせました。

「おだまり! もうたくさんだ。
さいごのねがいは、たったひとつ。
どうぞ、このソーセージが鼻からはなれますように」
そのとたん、ソーセージは鼻からはなれ、
おかみさんはもとの美しい顔にもどりました。
それから二人は、二度と不平などいわず、
今のくらしをたいせつにしたということです


おしまい


二つのおむすび

 

人の為(ため) と 書いて、
いつわり(偽)
と 読むんだねぇ 
誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから。


時は絶えず流れ、
  今、微笑む花も、明日には枯れる  






P R

カビの生えないお風呂

furo


お風呂物語