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流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

歴史・履歴への許可証

歴史・履歴への許可証

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー


夢はでっかく、根はふかく。
花を支える枝 枝を支える幹 幹を支える根 
根はみえないんだなあ



Kobanasi_3



十二味(じゅうにみ)のとうがらし
旅(たび)の男が、えん日でにぎわう
お寺の前をとおりかかると、
とうがらし売りが声をかけました。
「おきゃくさん、世(よ)にもめずらしい、
十二味(じゅうにみ)とうがらしはいかがですか?」
「なに? 十二味(じゅうにみ)とうがらしだと? 
七味(しちみ)とうがらしなら、どこでもうっているが、
十二味(じゅうにみ)とはめずらしいな。
よし、みやげにひとふくろ、つくってくれ」

「へい、ではさっそく、おつくりいたしましょう。
まず、『赤とうがらし』に、『アサの実(み)』に、
そして『青のり』に、
『ちんぴ→みかんの皮をほして、こなにしたもの)』に、
『さんしょ』を入れて。しまいに、
『ケシ』と『すりゴマ』を、よくまぜあわせてと、
へい、おまちどおさん」

「おいおい。それでは、どこにでもある
七味(しちみ)じゃないか。
『赤とうがらし』『アサの実(み)』『青のり』
『ちんぴ』『さんしょ』『ケシ』『すりゴマ』
やっぱり、七味(しちみ)ではないか。
いったい、どこが十二味(じゅうにみ)とうがらしだ。
でたらめぬかしたな!」

たびの男が、くってかかりました。
ところが、とうがらしうりは、ニヤリと、わらい。
「きょうは、ごらんの人出で、だいぶ、
ほこりがたっています。したがって、
七味(しちみ)とうがらしに、
少々のごみ(五味(ごみ))もはいっておりましょう。
七味(しちみ)と五味(ごみ)で、
十二味(じゅうにみ)とうがらしでございます」


おしまい


ネコの名 江戸小話



無用の位
むかしむかし、ある山国の村に、
伊助(いすけ)と名前の正直で働き者の男がいました。
身寄りのない伊助は、朝から晩まで
村人の手伝いをして暮らしていました。
ある年の事、伊助は都へ
奉公(ほうこう)にあがる事になりました。

伊助が奉公したのは、たいそう位の高い
公卿(くぎょう)さまの屋敷でした。
伊助は、水くみ、まき割り、ウマ小屋の掃除と、
一日中休みなく働き続けました。
そして長い長い年月がたち、年を取って
故郷が恋しくなった伊助は、
公卿さまにお願いをしました。

「どうか、おいとまを下さりませ」
「どうした? 勤めが辛くなったか?」
「いいえ、故郷に帰って、なつかしい人たちと
暮らしとうございます」
「そうか」
公卿さまは伊助がよく働いた礼に位を授けて、
故郷に錦(にしき)を飾らせてやろうと思いました。

「これ伊助、近うよれ」
公卿さまは、伊助の頭に冠(かんむり)を乗せると、
「伊助、位を頂いたからには、
いつも大切に身にまとうのだぞ」
「は、はい」
冠をつけた伊助は、何だか自分が
偉くなった様な気がしました。

さて、何十年ぶりに帰ってきた伊助を見て、
村人は驚き喜びました。
「伊助さん、立派になったもんじゃ」
「ほんに出世して、伊助さんは村の誇りじゃ」
口々に褒められた伊助は、つんととりすまして言いました。
「なに、それほどもないわい」

それから伊助は広い土地を手に入れて、
大きな家を建てました。
そんな伊助に、なじみの友だちが声をかけます。
「伊助、畑にゃ、何を植える?」
「これ! 口の聞き方が悪いぞ!」
「・・・へっ?」
伊助の偉そうな態度に、なじみの友だちは
びっくりです。
村人は初めのうちは大歓迎で色々と世話をしましたが、
やがて誰も伊助に近づこうとはしなくなりました。

ある日、伊助は村人が立ち話をしているのを
聞いてしまいました。
「伊助さんは、何であんなに威張っているんじゃ?」
「位なんか授かると、ああも人間が変わる物かのう。
あれではまるで、化け物じゃ」

伊助は、ハッとしました。
「そ、そうか。この冠の為に、お、おらは・・・」
伊助はすぐに、都へと旅立ちました。
「何? 位を返したいとな?」
「はい、公卿さま。わたしは故郷で、
みんなと仲良く暮らしたいと思っておりました。
ところが位を授かったばかりに、
一人ぼっちで寂しく暮らす事になりました。
わたしの様な者には、この位は
無用の長物(むようのちょうぶつ)なのです。
ですからこれは、お返しします」

位を返した伊助は、すっかり百姓らしい身なりで
村に帰って来ました。
「どうしたんじゃ。そのなりは?」
「ああ、冠も着物も、
位と一緒にきれいに返してきたわい」
伊助はそう言うと、すぐに畑に出て働き始めました。
それから伊助は村のみんなと仕事に励み、
仲良く幸せに暮らしたという事です。


おしまい


人の為(ため) と
書いて、
いつわり(偽) と
読むんだねぇ 





誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから。



時は絶えず流れ、
  今、微笑む花も、明日には枯れる 
 





P R

カビの生えない・きれいなお風呂

furo


お風呂物語