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流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

信じれば真実、疑えば妄想……

メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!

信じれば真実、疑えば妄想……

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー

アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい.


Author:紀之沢直

kensin韓信 
紀元前二〇〇年代の中国大陸。
衰退した秦の末期に
生を受けた韓信は、成長し、
やがて漢の大将軍となる。
国士無双」「背水の陣」
「四面楚歌」
そんな彼を描いた小説。 
 
漢の韓信-60

「さあ、この話は、これで終わりだ。
作戦の続きである。
巨岩によって道を塞ぎ、楚軍の分断に成功したあと、
我々は取り残された前方の軍に対してのみ
中央突破を仕掛ける。
突破に成功したあと、戻ってきてもう一撃を加える。
これで前後に分断された敵は左右にも分断される。
そこでまず、右に寄せた敵を川に落としてしまえ。
落ちただけでは落命はしないだろうが、
おいそれとは登ってこられぬ。
この時点で兵数で当方が楚に上回る。

そこで残りの山側の兵を取り囲み、
釘付けにせよ……
カムジン、残念だが今回は馬の出番はない。
お前も皆と同じように弩を持て。
短弓は腰にでも下げておくのだ」
カムジンをはじめ、兵たちはなるほど、と
相づちを打ったが、
なにか忘れているような気がしてならない。

そう、項王がそれを黙って見ているかどうかであった。
「残るは項王である……。
厄介な相手だが、
諸君が中央突破にかかると同時に、
その相手は私がつとめよう」
このときの韓信は珍しく多弁であったが、
それは尋常でない決意の証のようであった。

劉邦の車が通り過ぎると、
左右に開いた陣は再び閉じた。
そして、来る。項王が来る。という
緊張に満ちた意識が兵たちの間に蔓延していく。
ひとり冷静なのは、韓信のみであった。

「来たぞ。相手は百騎以上のようだ」
韓信は剣をたかだかとかざし、兵たちに号令した。
「先頭の葦毛(あしげ)の馬に乗っているのが項王だ。
諸君、落ち着いてあれを狙え」
そして勢いよく剣を振り下ろした。「射て!」

弩から発射された無数の矢が
先頭の項羽めがけて放たれた。
弩は弓と違って矢の勢いに個人的力量の差がない。
同じ速度で標的めがけて放たれた矢の数々は、
それがひとつの固まりであるかのように見えた。
矢が項羽軍の先頭集団に達し、
何人もの兵士が、馬ごと転倒した。

「ひるむな。応射せよ!」
項羽の命により楚軍からも矢が放たれたが、
馬上からの射撃は密度が薄い。
しかも隊列を横に組んで盾を密に並べていた
韓信の軍には、目覚ましい打撃を加えることは
できなかった。

項羽は、ちっ、と舌打ちをしながら体勢を整え、
全軍に命じた。
相手は、たかだか四十人あまり、
数で制して突破をはかれば必ずや、打ち砕ける。
「縦深隊形をとり、中央を突破せよ」
陣形を細長い針のような形にして、
相手の陣を左右に分断するつもりであった。

しかし、これが裏目に出た。
突撃を開始した直後、
項羽の後方から轟音が響いた。
振り向くとそこには味方の姿はなく、
自分の背丈の五倍以上ある巨岩が
何個も積み重なっているばかりであった。
項羽は岩によって、後方の部隊を
失ったのである。

岩のいくつかは、楚軍の兵士を
巻き添えにして、川に落ちていった。
そしていくつかは楚軍の兵士を下敷きにして、
隘路の上に留まった。
そしてその上にさらに岩が積み重なり、
乗り越えられない壁となったのである。

「前方に残った楚兵は何騎ほどだ?」
韓信の問いに傍らの兵は、すかさず答える。
「二十騎ほどであります!」
「……よし。上出来だ。
数ですでに上回ったぞ」
韓信はそう言い、兵たちに合図をした。

合図と同時に戦鼓が鳴り、
今度は漢兵の突撃が開始された。
混乱した楚軍の中に、
鋭く漢軍の兵士が斬りかかっていく。
細い道の中で楚軍は中央を突破され、
左右に切り裂かれた。さらに返す一撃で
川側に追い込まれた楚兵たちが
谷底へ突き落とされた。

項羽は、乱れる隊列を戻そうと、
残った山側の兵たちの支援に向かった。
が、その先に立ちはだかった者がいる。


つづく

Author :紀之沢直
http://kinozawanaosi.com.

愚人は過去を、賢人は現在を、
狂人は未来を語る


歌は心の走馬灯、
 歌は世につれ、世は歌につれ、
  人生、絵模様、万華鏡…



風雪ながれ旅キム・ヨンジャ神野美伽



人の為(ため)と書いて
いつわり(偽)と読むんだねぇ

誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……



時は絶えず流れ、
今、微笑む花も、明日には枯れる








P R
カビの生えない・きれいなお風呂

furo



お風呂物語