流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

信じれば真実、疑えば妄想

メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!

信じれば真実、疑えば妄想……

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー

アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい.


Author:紀之沢直

kensin 韓信
紀元前二〇〇年代の中国大陸。
衰退した秦の末期という動乱の時代に
生を受けた韓信は、成長し、
やがて漢の大将軍となる。
そこから始まる彼の活躍…
国士無双」「背水の陣」「四面楚歌」
そんな彼を描いた小説。


漢の韓信-52

主君を虐殺された張良は悲憤にくれた。
張良にとって国を奪われたのは、
実はこれで二度目である。
一度めは博浪沙において力士とともに
復讐に挑んだが、失敗に終わった。
二度の失敗は許されない。
張良劉邦の手を借り、
今度こそ復讐を成就させる決意を固めた。
張良はひそかに韓を離れ、関中へ走った。
ふたたび漢王のもとへ仕えたのである。

いっぽう楚を悩ませた斉の動きは、
この前の年から激しい。
きっかけは項羽の論功行賞にあり、
騒動の中心は、やはり斉の田栄であった。
田栄は、兄の田儋の死後から、
実質的な斉の支配者である。
その田栄が項梁の再三の要請にもかかわらず、
支援を拒否して見殺しにしたことは前に触れた。
また、趙が鉅鹿に追われ、
項羽がこれを救援に向かったときにも
協力的な態度は示さず、
しかも裏では宋義と内通しているかのような
動きも見せている。
項羽が田栄を好きになる理由は、
まったくといっていいほどなかった。
よって項羽は田栄になんの恩賞も与えず、
かわりに斉をばっさりと三分し、
それぞれに田市、田安、田都の三王をたてた。
田市は田栄から擁立されたもともとの斉王であるが、
ほかの二人は田栄とそりが合わず、
楚に味方したというだけで王になった人物である。

王はおろか侯にもされず、
一寸の土地も与えられなかった田栄が
激怒したことは言うまでもない。
「ほんのわずかでも項羽に期待した
わしが愚かだった。
思い返せば、項羽から土地や官位を
恵んでもらう理由はない。

かつて陳勝は言ったものだ。
『王侯将相、いずくんぞ種あらんや』と。
だれが天下に覇を唱えようと構わない時代である。
項羽が勝手に覇を唱えるのであれば、
わしが唱えてもおかしくない道理だ」
そのように周囲に語った田栄は、
まず趙の陳余に使者を送り、
陳余が項羽に従軍しなかったことで王とされず、
侯爵に留まっていることを
不満に思っていることにつけ込んで、
反乱を使嗾した。

これに乗った陳余は趙国内で反旗を翻し、
王となった旧友の張耳を討った。
逃れた張耳は漢へ身を寄せることとなる。
そして新たに斉王に任じられた田都が
入国しようとすると、田栄は武力でそれを阻み、
逃れた田都は楚へ奔った。
それだけなら話はわかるが、
もともとの斉王の田市が項羽を恐れ、
みずから新たな領地に赴こうとすると、
田栄は怒り、なんと田市を殺してしまった。

田市は田儋の子で、そもそも田栄自身が
かつぎ上げた王だったことを考えると、
彼の性格の凄まじさは言語に絶する。
もはや欲望の塊となった田栄は、
田市を殺した帰り道で、さらに田安を殺害し、
斉の全土を制圧することに成功した。
これを機に、彼はついに自ら
斉王を称したのである。

これを知った項羽の怒りは、頂点に達した。
「このわしの指名した三人の王を、
三人とも締め出して自ら王となるとは、
田栄め! それほどわしに殺されたいのか。
ならば望みどおりに殺してやるまでよ!」
項羽が憤ると、髪の毛が逆立ち、
まなじりは裂け、
あたかも血が噴き出すかのようで、
それに恐れをなした周囲の者は
ひれ伏して顔を上げることができない、と
言われている。

このときの項羽がまさしくそれであった。
かくて項羽は斉へ遠征した。
張良の読み通りである。
また、范増老人の読み通りでもあった。

つづく

Author :紀之沢直
http://kinozawanaosi.com.


愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る


歌は心の走馬灯、 花に例えた旧い歌
今さら聞いても、歌っても、
何処に置いても、飾っても
歌も花も、枯れてゆく....
人生、絵模様、万華鏡...



銀の指輪 ・ 石原裕次郎 & 愛まち子




人の為(ため)と書いて
いつわり(偽)と読むんだねぇ

誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……



時は絶えず流れ、
今、微笑む花も、明日には枯れる








furo
P R

きれいなお風呂・宣言 

お風呂物語