流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

信じれば真実、疑えば妄想

メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!


信じれば真実、疑えば妄想……

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー


アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい.


Author:紀之沢直

韓信
紀元前二〇〇年代の中国大陸。
衰退した秦の末期という動乱の時代に
生を受けた韓信は、成長し、
やがて漢の大将軍となる。
そこから始まる彼の活躍…

 

 

 「国士無双」「背水の陣」「四面楚歌」。
そんな彼を描いた小説。 

 

 
韓信-34-咸陽落城 
秦は趙高という奸臣によって私物化され、
滅亡の危機に瀕していた。
当時天下に戦乱の渦を巻き起こした
人物たちにとっては、それこそが望みであり、
そうである以上、
秦がなくなれば戦いは止むはずだった。
しかしそうならなかったことは周知の事実である。
要するに、彼らが命をかけて戦うのは
世を憂いてのことではなく、
自らの野心を成就するためであった。
秦の衰退は彼らにとって単なる機会に過ぎず、
世の乱れを正すために政治の
腐敗を取り除くなどという気は、さらさらない。
彼らの中にあるのは、次の世における
覇権への欲望のみであった。

このころになると、皇帝胡亥の耳にも
ようやく事態が切迫していることが伝わっている。
胡亥は何度か趙高を呼んで、
戦況のほどを説明させようとしたが、
その度に趙高は病と称し、
朝見を断り続けたのだった。

実は趙高はこの間に、
ひそかに劉邦へ使者を送り、
関中王の座を二人で分け合おう、と
提案していたのだが、
受け入れられなかったという経緯がある。

これに落胆した趙高は、
このことが皇帝に露見するのではないかと心配し、
誅される前に先手を打とうと考えた。
そして閻楽(えんがく)という婿
(若いころから宦官だったとされる趙高に
娘がいたとは考えられないので、
おそらく養女の婿だと思われる)を呼び、
自らの反乱に引きずり込むに至る。

閻楽が心変わりしないよう、
その母を捕らえて監禁することで盤石を期し、
皇帝の在所の望夷宮(ぼういきゅう)
千人余りの兵を率いさせて突入させたのである。
宮中を弓を放ちながら進む閻楽の部隊に
宦官連中は驚いて逃げ出し、
皇帝が呼んでも馳せ参じる者はいなかった。

ただひとり逃げ遅れて、
そばにいたある宦官に皇帝は嘆いて言った。
「こんな事態になるまで、
どうしてお前は朕に注進も何もしなかったのだ」
その宦官は下を向いたまま答えた。
「注進しなかったからこそ、
私は今まで生きながらえています。
陛下は注進したところで信じず、
私はとっくに殺されていたでしょう」

この言葉を聞き、抵抗を諦めた皇帝は、
踏み入ってきた閻楽に対し、
哀訴するしかなかった。
しかし母親を趙高によって人質に取られた
閻楽のかたくなな態度は、
皇帝が相手でも動じることがなかった。

「足下は驕り高ぶり、
権力をほしいままにし、
人を不必要に殺した。
天下の者が皆叛くのは必然である……

自分で自分の身を裁け」
閻楽はそう言って迫った。
皇帝はひれ伏し、「なんとか
丞相(趙高のこと)に会わせてくれないか」と
頼んだが、閻楽は、「駄目だ」と一蹴した。

皇帝は、足の震えを抑えることができない。
閻楽は自分が他ならぬ皇帝の生死を
握っていることに緊張を抑えきれなかった。
だが皇帝はそれ以上に震え、
泣き出しそうな声で閻楽に訴え始めた。
「朕が皇帝としてふさわしくないというのであれば、
せめて一郡の地でもいい。
王として生かしてもらえないか」
閻楽はこれも拒否した。
「王で駄目なら、万戸侯にでも……」

皇帝も必死である。頭をこすりつけて、
文字通り哀願した。
「ならぬ」
「……ならば妻子ともに平民となって……」
なおも皇帝がそう言うと、
閻楽はついに剣を抜いて叫んだ。
「私が丞相から受けた命は、
天下のために足下を殺すことだ! 
どう言われても取り次ぐことはできん!」
そう言いながら部下の兵を差し招く仕草をした。

皇帝はそれを見てようやく、
もはやこれまでと悟って自らの剣を右手に持ち、
その剣で喉元を突き刺して死んだ。
卑賤の兵士の手にかかって
惨殺されるよりは、
少しはましな最期であった。

つづく

Author :紀之沢直
http://kinozawanaosi.com.


愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る


歌は心の走馬灯、 花に例えた古い歌
今さら聞いても、歌っても、何処に置いても、飾っても
花も歌も、枯れてゆく....人生、絵模様、万華鏡...



美空ひばり & 森進一



人の為(ため)と書いて
いつわり(偽)と読むんだねぇ


誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……



時は絶えず流れ、
今、微笑む花も、明日には枯れる










P R

きれいなお風呂・宣言 

お風呂物語