流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

信じれば真実、疑えば妄想

メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!


信じれば真実、疑えば妄想……

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー


アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい.


Author:紀之沢直

 

韓信
紀元前二〇〇年代の中国大陸。
衰退した秦の末期という動乱の時代に
生を受けた韓信は、成長し、
やがて漢の大将軍となる。
そこから始まる彼の活躍…
国士無双」「背水の陣」「四面楚歌」。
そんな彼を描いた小説。



韓信-31


李斯を斬殺してから自ら丞相の位に登り詰めた趙高は、
ひそかに皇帝を餌にして講和の条件としようと考えていた。
皇帝の首を諸侯に渡し、その替わりに
身の安全をはかろうとしたのである。
そのためには宮中の者たちの協力が不可欠で、
彼らがどれだけ自分の言うことを聞くかが問題となる。
皇帝の言うことより、自分の言うことを聞く者が多いほど
都合が良かった。

そこで実際にどれほど自分の言うことを聞く者がいるか
試してみたいと考えた趙高は、
皇帝の面前に一頭の鹿を連れてこさせた。
その鹿を指して、趙高が皇帝に言った。
「陛下。これは馬にございます」
皇帝は目をぱちくりさせて、しばらくなにも言わなかったが、
やがて笑い、「丞相も間違うことがあるものか……
これは馬ではなくて、鹿であろう」とからかうように言った。
ところが左右にひかえる近侍の者の中には、
趙高の言う通り、「あれは馬に違いありません」と
言う者がいた。趙高に追従(ついしょう)する者である。
またある者は、「鹿です」と言う者もいた。
皇帝の権威に従う者である。
またある者はなにも言わず、黙っていた。
態度を決めかねていた者である。
趙高はあとでひそかに鹿と主張した者たちを処刑した。

群臣たちはこの一件でよりいっそう趙高を
おそれるようになったという。
この話は、後世につたわり、
「馬鹿」という成語の語源になったとも言われている。
趙高がこのように急いで自分の取り巻きを
強化していこうと考えていたのには、
劉邦の軍が南の武関まで迫っており、
今にも関中に到達しそうだという情報があったからであった。

東の状況もよくない。鉅鹿で章邯は敗戦し、
多くの将兵を失った、という情報も入っていた。
函谷関が再び破られ、賊が関中に侵入するのは、
そう遠い日のことではあるまい。
趙高は章邯に使者をやって、何度も叱責した。
もちろん趙高の名ではなく、
皇帝の名をかたって、である。
棘原(きょくげん)の地に陣していた章邯は、
いっそ皇帝に直接指示を仰ごうと考えた。
「そういうことでしたら、私が行って参りましょう」
と言ったのは副将の司馬欣である。
「行ってくれるか。陛下にはなにとぞ、
よしなに……よろしく頼む」
このころの章邯は、弱気になっている。
司馬欣にもそれが感じられた。
司馬欣は馬を飛ばし、咸陽に入り、
宮殿の外門で用件を告げた。
「章邯将軍の命により、皇帝陛下にお目にかかりたい」
という内容のことを告げたが、
門番は彼をそのまま留め置き、引見させなかった。

司馬欣が直訴することで、実情が皇帝に漏れることを
趙高が警戒したからである。
門の外で野宿して待つこと三日、
司馬欣は門番の様子がいつもと違うことに気付いた。
第一に人数が違う。それまで門番は
十数名しかいなかったが、
その日に限ってはその倍以上だった。
そして彼らがそれぞれ示す緊張の表情が
事態が容易でないことをあらわしていた。
殺気立っている。危険を感じた司馬欣は、
殺されると思い、朝見を諦め、身を翻して逃げた。
「追え!」門番たちの声が聞こえた。

司馬欣は来た道とは別な道を辿り、
なんとか追っ手を撒いて章邯のもとに
到着することができた。
「咸陽では宦官の趙高が政権を握っています。
将軍、あなたが勝てば、趙高はその功を妬み、
あなたを殺すでしょう。
勝たねば、それを罪として、殺されます。
どちらにしても、待っているのは死のみです!」
司馬欣は章邯の前で泣きながら報告した。

章邯は迷った。迷いつつも敵が前面に現れれば、
戦わなければならない。
項羽は鐘離眛の軍を送り、漳水の南で秦軍を破った。
さらに項羽は全軍を率いて汙水(うすい)>のほとりで
章邯の軍と対峙し、おおいに打撃を加えた。
章邯は決心した。
もはや、戦っても勝てない。
ついに項羽と盟約を結ぶべく、
講和のための使者を送った。
これを受けた項羽は、「軍糧も尽きてきたことだし、
盟約を受け入れることにする」と言い放ち、
殷墟(いんきょ)(殷王朝の旧都)に
会見の場を設けることを約した。


つづく

Author :紀之沢直
http://kinozawanaosi.com.


愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る


歌は心の走馬灯、 花に例えた古い歌
今さら聞いても、歌っても、何処に置いても、飾っても
花も歌も、枯れてゆく....人生、絵模様、万華鏡...



置き手紙 すぎもとまさと



誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……

人の為(ため)と書いて
いつわり(偽)と読むんだねぇ


時は絶えず流れ、
今、微笑む花も、明日には枯れる










P R

きれいなお風呂・宣言 

お風呂物語