流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

妄想劇場・番外編

妄想劇場・番外編

信じれば真実、疑えば妄想……

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー、

落語の原型とも言われている
江戸小咄は、 江戸時代の
庶民の楽しみとして広く伝わって
おおらかに性を笑いに取り入れて
現代にまで至っています。 
お色気小咄は日本だけではなく、
外国にもあります、西洋小咄です 


えぇ、間男、てぇやつ、要するに
人妻といいことをしようてぇやつですが、
これが亭主にばれますてぇと大変ですな。
相手が武家の女房だったりしますてぇと、
二つ重ねといて、四つだの八つだのに
切り刻まれたものです。
ま、町人の場合は殺すてぇわけにゃ参りませんが、
そのかわり、その慰謝料の額が
七両二分と相場が決まっておりました。
据えられて 七両二分の 膳を食い
なんて川柳が残っておりますな。

亭主  やぃ! こんちくしょう! 間男、見つけたぞ!!
間男  うわぁ、か、勘弁してくれぇ! 出来心なんだよ、
 つい魔が差したんだ。近所のよしみで、勘弁してくれぇ
亭主  やかましい! 勘弁できるけぇ!
 おれが旅に行く、てぇ話しをしてうちを出たとたんに
 カカァ誑し込みやがって!
 そんな出来心があるかってぇんだ!
 さぁ、間男見つけたら重ねといて四つにできるんだ。
 このナタでぶった切ってやる!
間男  か、勘弁してくれ! たった一回なんだよ、 
 たった一回でぶっ殺されちゃたまんねぇ! 頼むよ!
亭主  じゃぁ相場どおり七両二分払うか!?
間男  い、いや、おめぇ、たった一回で七両二分てぇのは
 ちょっと高すぎやしねぇか
亭主  この野郎、間男値切ろうてぇのか?
 いったいいくらなら払うんでぇ!
間男  いや...あの...三両くらい...
亭主  さ、三両!? 七両二分を三両!
 ま、いいや、とっとと持って来い!
 ぼやぼやしてるとぶった切るぞ!

間男  うわぁ、た、大変だ...おぅ、おっかぁ...
 す、すまねぇが、三両、用立ててもらえねぇか
女房  えぇ? お前さん、なんだい、薮から棒に...
 どうしたんだい? そんな蒼い顔して...
 何かあったのかい?
間男  それが、面目ねぇ...
女房  なにが面目ないんだよ。どうしたんだよ、
 云ってごらんよ
間男  すまねぇ。いやぁ、実はな、
 辰んちのカミさんとできちまって...
 その、始めたところを辰に見つかっちまったんだよ。
 それで三両持って来ないと重ねといて
 ぶった切るってぇんだ。すまねぇ、頼む!
 三両、なんとか用立ててくれ

女房  まぁ、辰さんってぇとすぐご近所じゃないか...
 そんなところのおカミさんと...ったく、
 ロクな稼ぎもないくせに、助平の方は一人前で...
 で、いったい何回やったの?
間男  たった一回だよ。きょう初めてだったんだ
女房  一回? 一回で三両かい?
 ずいぶん高いねぇ...いいよ、持ってかなくて
間男  ...えっ!? おれぁ、ぶっ殺され...
女房  大丈夫だよ。もう一度向こうへ行ってね、
 辰っつぁんに、女房がそう云ってましたって云ってね、
 差し引き六両もらっといで


おあとはよろしいようで… 

塀の子

えー、さるお旗本のお屋敷が、
となり合わせにございまして、
この両家の下男と下女が、
いつしか割りない仲となりました。


 今と違いまして、不義はお家のご法度(はっと)
なんてことをいって、大変やかましい時代でございますから、
逢瀬をたのしむなんてえことは容易じゃァない。
いろいろ考えたあげく、両家の境ンところに塀がある。
その塀にナ、手頃な節穴がありますから、
男のほうがコレを通して、双方その品物を接触し合っては
楽しみにしている。

くわしくいえば、野郎のほうが、いきり立った長いのを、
その穴からヌーッと出す。
こっちのほうで、女のほうが自分の穴で、
そいつをスポーッとうけとめるという・・・・。
まァ、生活の知恵ですナ。
いつの時代でもそうですが、使用人てえものは、
主人の用事なんぞで、そうそう自分の思い通りには
ゆかないもので・・・あるとき、打ち合わせの時刻にナ、
突然お姫さまが、お庭の散歩に来合わせる。
下女はびっくりして、あとへ下がりましたが、
そんなことァ知らない下男は、いつものように、
張り切った品物ォつん出して、今や遅しと待ちかまえる。

下女はアッと思ったが、もっとおどろいたのはお姫さまです。
なンしろ、深窓育ちで、男のそんなものは、見たこともない。
「これ、あそこに生えている、あの異様なものは、なんじゃな?」
「ハ、ハイ、あれは・・・・」
こりゃァ、正直にいう勇気は出ませんから、くるしまぎれに、
「キノコの一種でございまして・・・・」
「キノコの一種? して名前は?」
「ハイ、木に生えるのはキノコでございますが、
あれは塀に生えておりますゆえ、ヘイノコと申します」

 

おあとはよろしいようで…



 
 
 


歌は心の走馬灯、
花に例えた古い歌
 今さら聞いても仕方がないが
 何処に置いても飾っても
  歌も花も、枯れてゆく……
  人生、絵模様、万華鏡…

 18禁 「氷雨



誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから…… 

時は絶えず流れ、
    今、微笑む花も、明日には枯れる





P R
きれいなお風呂・宣言 

お風呂物語