流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

歴史・履歴への許可証

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歴史・履歴への許可証


昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー


 日本民話


 
 
 
 


 
むかしむかし、あるところに、
おじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは毎日、山へしばかりに、
おばあさんは毎日、川へ洗濯に行くのですが、
ある日の事、おじいさんがおばあさんに言いました。

「なんじゃい、この薄汚れたふんどしは。
もっとしっかり、洗濯をせんか!」
すると、かまどでご飯をたいていたおばあさんも、
負けじと言いました。
「それを言うなら、なんですか、
このしめったしばは? 
もっと乾いたしばを取ってこないと、
ご飯がたけないじゃありませんか」
「なんだと! 文句を言うなら、
ばあさんがしばを取ってくればいいんだ!」
「では、おじいさんが洗濯をしてください!」
そこで二人は、仕事を取替えっこする事にしたのです。

次の日、おじいさんは洗濯物を持って
川に行きましたが、
川の水はとても冷たくて洗濯どころではありません。
「ばあさんのやつ、こんなに冷たい水で
洗濯をしていたのか。これでは手がかじかんで、
うまく洗濯できんのは当たり前だ」

一方、山へしばかりに行ったおばあさんですが、
しばはそう簡単には見つかりません。
たまに見つかっても、しめった小さな物ばかりです。
それに山道を歩いてきたので、
もう足がくたくたでした。
「おじいさんは、こんな山道をいつも
歩いていたんですね。
それにあるのは、しめったしばばかり」

こうして、おじいさんはうまく洗濯が出来ず、
おばあさんはうまくしばかりが出来ないまま、
家に帰って行ったのです。
その帰り道、ばったり出会った二人は
同時に言いました。

「ばあさん、すまない。洗濯ができなかった」
「おじいさん、すみません。
しばかりができませんでした」
「・・・わはははははは」
「・・・うふふふふふふ」

それから二人は、大笑いです。
こうして次の日からは今まで通りに、
おじいさんがしばかりに、
おばあさんが洗濯に行く事になったのです。

おしまい



ニワトリのおなら




誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから。



時は絶えず流れ、
 今、微笑む花も、明日には枯れる

 
 

 
 

 

P R
きれいなお風呂・宣言 


 
 
お風呂物語