流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

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幸せがつづいても、不幸になるとは言えない
 不幸がつづいても、幸せが来るとは限らない


昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー、


無脳症って言うんだけど~
お母さんのお腹の中では生きられるけど、
脳がないから、産まれても生きられない。
唯一医者が中絶を勧める病気である。
今の段階での治療法は、何もない。…

二人目を妊娠したとある夫婦の日記。
「お腹の子は、無脳児でした。」 
~葛藤と感動に包まれた5日間の記録~

入院は、はんちゃんが私の精神的な負担を考えてくれて、
今週お願いすることに決まった。
帰ってそうたろうのお迎えに行った。保育園の帰り道、
そうたろうは「今日病院行ったんでしょー?
赤ちゃん元気だったー?」と嬉しそうに聞いてきた。
それだけで泣きそうになる。
ごめんね、そうたろう。という思いでいっぱい。
「おうち帰ったら説明してあげるね。」と言って、
涙をグッとこらえた。

家に帰って、そうたろうを正面に座らせて、
「赤ちゃんね」と話始めると、やっぱり涙が溢れてきた。
「どうしたの?」
「赤ちゃんね、なんか忘れものしたんだって。
だから、忘れものを取りにお空に戻って行っちゃった」
「何忘れたの?」
「ね。なんだろうね。それは先生もわからないんだって」
「じゃーもう、はなのお腹に赤ちゃんいないの?」
「うん。」ガラガラガラ。

突然窓を開けて、ベランダに出るそうたろう。
「赤ちゃん、もうこのお空にいる?」
「うん。いるよ。」
すると、消極的な性格のそうたろうが、
空に向かって目一杯、大きな声で叫んだ。
「赤ちゃーーーん ! !また戻ってきてよーーー ! !」

その純粋さに、私はもう、たまらず号泣した。
気づいたら、部屋に戻ってきたそうたろうを、
「ありがとうね。」と抱きしめていた。
そうたろうは、「はな、なんで泣いてるの?」と
不思議そうに聞いてきた。

赤ちゃんを楽しみにしていたそうたろうを思うと、
ごめんね。という思いでいっぱいだった。
そして、家族の想いを伝えてくれてありがとう。
もう、そうたろうもちゃんと、お兄ちゃんだったんだね。
それが、本当に嬉しかった。

加藤さんのアドバイスをもらっていてよかった。
自分もそのファンタジーに少し救われた部分があった。
本当に、本当に忘れものを取りに行っただけで、
またいつか戻ってきてくれるかなと、素直に思えた。

夜、はんちゃんとたくさん話した。
今思うと恥ずかしいくらい、ネガティブな考えしかなくて。
それを全部吐き出した。
はんちゃんはいつも、「俺はそうは思わない」
「そんな事ないと思うよ」と、私の考えを変えてくれる。
それがすごく救われる。

加藤さんは会わないことを肯定してくれたけど、
ほんとに会わなくていいのかな?という思いは消えず。
ネットですごく検索した。
中期中絶して、赤ちゃんに会わなかったけど、
それでよかったという話を読みたくて。
でも、全然ない。会ってよかった。会ったらかわいかった。
そんな話ならいくらでも出てくるのに。
会った時に、少しでも
「怖い」「気持ち悪い」と思ってしまったら、
親として立ち直れない気がして、怖い。

まだ生きている子を、薬で無理やり外に出すのは、
すごく残酷なことじゃないのか?
苦しいのかな?とか考えて、闇の中へ落ちていく気分になる。 
先月の検診の時には、
足を犬かきみたいに元気に動かしてる姿をエコーで見て、
かわいくてかわいくて笑った。
どんな思いで私は出産に挑めばいいのか?
何度も考えても答えが全然なくて。
全ての想いをはんちゃんに話した。

「事実を受け入れて、前に進むしかない。
ごめんね、ごめんねじゃ本人も浮かばれないし、
赤ちゃんも、ごめんなさいって思っちゃうよ。
本人が聞きたいのは、ごめんねより、
ありがとうじゃないの?
俺は会ったらありがとうって言いたいし、
よく頑張ったな、またな。って言ってあげたい」と言われて、
心に何か グサッと刺さって泣いた。
何をグズグズ考えてたんだろうと情けなくなった。
家族になろうと来てくれて、ありがとう。
頑張って生きてくれてありがとう。
それだけでいいんだ。と、少し気持ちが軽くなった。 

つづく
 
引用元:「お腹の子は、無脳児でした。」
ご夫婦の日記

 
誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから。 
 

父が泣いた理由



時は絶えず流れ、
 今、微笑む花も、明日には枯れる




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