流れ雲

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節分のお話し

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節分のお話し
福岡県の民話

 

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むかしむかし、殿さまの使いで
他の国へ行く途中の男が、
門司(福岡県北九州市)の鹿喰峠と呼ばれる
峠(とうげ)の大きな岩の上に座って
たばこを一服していると、突然鬼が現れて言いました。
「これは、なかなかにうまそうな人間だ。
悪いが昼飯に、お前を食べさせてもらうぞ」
男は怖くて腰が抜けてしまい、
逃げる事が出来ません。
でも男は、勇気を出して言いました。
「たっ、食べると言うのなら仕方がないが、
この世の最後に頼みを聞いてくれ」
「いいだろう。何だ、頼みとは?」
「鬼というものは、自分の大きさを自由に変えられると聞く。
食べられる前に、何かでっかい物に化けるところを見せてくれ」
すると鬼はニヤリと笑って、ゴーーーッ! と、
大きく息を吸い込むと、山よりも大きな体になりました。
「どうだ、これで満足か?」
「ああ、さすがは鬼だ。・・・でも、
さすがの鬼でも小さくなるのは無理だろう」
男がそう言うと鬼は、ピューーーッ! と、
大きく息を吐いて、どんどん小さくなりました。
そしてついに、豆粒ほども小さくなりました。
「どうだ、これで満足か?」
「ああ、満足だ!」
男はそう言うと、その小さくなった鬼をつまんで、
パクリと飲み込んでしまいました。
「やったー! 鬼を退治したぞー! ・・・
おや? 腹が、腹が痛い」
飲み込んだ鬼がお腹の中で暴れ出したので、
男は血相を変えて玉泉寺と言うお寺に駆け込むと、
和尚さんに助けを求めました。
「和尚さま、助けて下さい! 
小さくなった鬼を飲み込んだのですが、
鬼が暴れるので腹が痛くてたまりません」
すると和尚さんは、小僧に
いった大豆を用意させると、
「鬼は外!」と、叫びながら、
そのいった大豆を男に食べさせました。
すると男のお腹が、
どんどんどんどんふくらんできて、
ブーーーーッ!と、大きなおならが出たのです。
そしてそのおならと一緒に小さくなった鬼も
飛び出したのですが、
おならのあまりの臭さに鬼は
そのまま死んでしまいました。

和尚さんの話によると、
鬼の正体はお寺の境内(けいだい)にある
クヌギの精が化けたものだそうです。
そして鬼を追い出したこの豆まきが、
節分の由来だとも言われています。

 
節分のお話し
節分の鬼





嫌いは好きの裏返し。
本当の嫌いはさようなら。



節分のお話し
中国山地の民話 

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むかしは、二月三日の節分の日は
今の様な豆まきの日ではなくて、
幸せを祈りに神社やお寺へ
お参りに行く日だったそうです。
ところが、そのお参りに行く人たちを、
鬼たちが襲って食べるようになったのです。
それを知った神さまが、
鬼の親分を呼び出して言いました。
「お前たちは、わしの所へ幸せを祈りにやってくる
人間を食べているそうだな」
「はい、その通りです。しかし、
むかしから鬼は人間を食うもの。
他の食べ物では、体に力が入りません」
すると神さまは、鬼に豆粒を差し出して言いました。
「それでは、お前たちに豆をやるから、
この豆を育てて実らせてみろ。
見事に豆が実ったなら、
今まで通り人間を食べてもよい。
その代わり、もし豆が実ならなかったら、
人間を食べるのは止めるのだ。
どうだ、約束するか?」
鬼の親分は、笑いながら約束しました。
「豆を実らすなど簡単な事。約束しよう」
そして神さまから豆をもらった鬼の親分は、
子分の鬼たちと畑を耕すと、
豆をまいてたっぷりと水をやりました。
ところが、いつまでたっても芽が出てきません。
「おかしい。こんなはずでは・・・」
鬼の親分は、神さまのところへ行って尋ねました。
「あの、神さま。もらった豆が変なんです。
もしかして、豆が腐っていたのでは?」
「何を言う、わしも同じ豆を畑にまいたが、
ちゃんと育っているぞ。見てみるが良い」
鬼の親分が神さまについて行くと、
そこには青々とした豆畑が一面に広がっていました。
それを見て、鬼の親分は首を傾げました。
「おかしいな。なぜ、おれたちの豆は
芽を出さんのだろう?」
「それでは、もう一度やってみるか?」
鬼の親分は神さまからもう一度豆をもらうと、
喜んで帰っていきました。

実は、神さまが鬼に与えた豆は、
火にかけて炒った豆なのです。
これでは、どんなに頑張っても
芽が出るはずがありません。
しばらくすると、また鬼の親分が
神さまのところへやって来ました。
「神さま、豆がどうしても芽を出さないのです」
「それは、お前たちが人間を食べたりするからだ。
何なら、もう一度豆をやろうか?」
神さまが言うと、鬼の親分は首を振って言いました。
「いや、もう豆を見るのも嫌じゃ。
約束通り、人間は食わない。・・・
だけど、道で転ぶほど弱った人間くらいは
食わせてくれ。
ただし、疲れて転んだ人間は食わんから」
 鬼の言葉に、神さまは少し考えてから
頷きました。「よし、いいだろう」
そして鬼の親分が帰ると、
神さまは人間たちにこう言いました。
「人間たちよ。もし道で転んだ時は、
早口で『疲れた、休もう』と言うのだ。
そうすれば、鬼が襲ってくることはない。
それから、鬼は炒った豆が大嫌いじゃ。
鬼が現れる節分の日は、
炒った豆を鬼に投げつけてやるといい」

それから人間は、道で転ぶと、
「疲れた、休もう」と、言うので、
鬼は手を出す事が出来なくなりました。
そして、節分に炒った豆を鬼に投げつけるのも、
この時からだそうです。



誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから。


時は絶えず流れ、
 今、微笑む花も、明日には枯れる






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