信じれば真実、疑えば妄想……

メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな ！！

信じれば真実、疑えば妄想……

昨日という日は歴史、
明日という日はミステリー、
今日という日はプレゼント
（贈り物）

アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい.

創作、ドキュメンタリーです。
ストーカー行為から脅迫に至った
加害者を相手に、
刑事、民事と奮闘したあげく、
独りで裁判に持ち込みました。
このストーリーでは、
民事裁判の手法や解説を交え、
被害者が直面されるであろう
問題点についても訴えています。
Author: 壇次郎

独りっきりの裁判　２９話　
（裁判：最終話 ）　
その日以来、中村からの電話も、手紙も無く、
ビルに現れる事もありません。
近くで見たという話も聞きません。
中村は、過去、いろいろなビル管理会社で
清掃員の仕事をしていたそうです。
どこへ行っても年配のおばちゃん達と
トラブルを起こしていたと、本人から聞いた事があります。
「どこへ行っても、必ず、『意地悪ババア』がいて、
私をいじめる」と、言っていたことを
私は思い出しました。
誰だって、中村の仕事を見たら、
一言二言、言いたくなるでしょう。
特に、元気のいい、年配のおばちゃん達だったら、
きつい言葉になっていたでしょう。
更に、注意される中村にとっては、
反省するどころか、
言ってる意味が全く分かっていなかったのでしょう。
イラつくおばちゃんたちは、
いっそうキツイ言葉になったのでしょう。
中村に、仕事を優しく丁寧に、親切に教えた者は、
たぶん私だけだったのでしょう。
増してや、身の上話を聞いてあげたり、
神様の話を聞いてあげたりもしたのですから、
勘違いされたのも当然かもしれません。
おそらく、元気のいい年配のおばちゃんこそ、
中村にとって苦手なものだったのかもしれません。
いつかは、このビルに戻って来られるとも
思っていたのでしょう。
中村は、堂々と冷たくあしらう橋本さんと会ったとたん、
ここは自分の来る場所ではない事が分かったのでしょう。
やっと、自分の考えを改めることが出来たのでしょう。
私は、「やっとこれで終わった」と感じました。
もう、中村は私のところに来ることは無いでしょう。
なんとなく、そんな気がします。
あの事件以来、いくつかの「春」という季節が
過ぎ去っています。春が訪れる度に、
また、中村が来るのでは、との不安がありますが、
今のところ中村が来る気配はありません。
私の携帯電話の電話番号が変っていても、
相変わらず、前の電話番号に中村が
電話をしているのかどうかは解りません。
しかし、事務所に中村が
電話をしてきた様子はありません。
また、中村が今、どこで何をしているのか、
私には分かりませんし、知りたいとも思いません。
事件から数年が経過しました。
つい先日、橋本さんには５人目の孫が生まれました。
今でも元気よく、橋本さんはビルの仕事をしています。
そして、７０歳を超えてもしっかりした足取りです。
今では、私もすっかり、
中村を思い出す事が無くなりました。
私は今回の事件で、
「自分の身は、自分で守る」しか
方法が無い事を知りました。
警察、司法への見方も変りました。
この世の中、生きて行くには多かれ少なかれ、
見ず知らずの人間と付き合わなければなりません。
道を歩けば、たくさんの人々とすれ違います。
我々は、いつ、どこで、変質者と遭遇するか分かりません。
また、身近な人が、いつ、
精神に異常をきたすかも分かりません。
災難が降りかかった時、
力を貸してくれる人が、居るかどうかも分かりません。
独りでも戦うしかないのです。
考え付くあらゆる手段を使って戦うしか
方法が無いのです。
戦っている内に必ず相手の『弱点』が
見つかるはずです。
私は、今回の教訓で、この様に感じています。……

おわり

Author: 夢庵壇次郎
http://www.newvel.jp/library/pso-1967.html

愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る


芥川也寸志：｢八甲田山｣より『終焉』



文豪・芥川龍之介の三男として
東京（現・北区）田端に生まれる。
母は海軍少佐・塚本善五郎の娘・文。
兄は俳優・芥川比呂志。
也寸志の名は龍之介が命名した。
快活で力強い作風と言われ、
特に人気のある代表作に『交響三章』
『交響管弦楽のための音楽』
『弦楽のための三楽章』などが挙げられる。
また映画音楽・放送音楽の分野でも
『八甲田山』『八つ墓村（野村芳太郎監督）』
『赤穂浪士のテーマ』などでも知られる
そのほか、多くの学校の校歌や、
団体（企業等）のCMソングや社歌も手がけている。


誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから。

時は絶えず流れ、
    今、微笑む花も、明日には枯れる




P R
きれいなお風呂・宣言 

 
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