流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

【阪神淡路大震災】

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(贈り物)



阪神淡路大震災】 ありがとう阪急電車





震災異聞:阪神大震災逸話

何が起きたのか
身体がぶっ飛ぶほどの爆発的衝撃だった。
窓の外に青白い閃光が見えた。
核戦争か、もうダメか、死ぬのかと思ったが、
やがて揺れはおさまった。
家はマンションの八階で一室でこわくて震えていたが、
逃げなければと気を取り直して、
真っ暗な屋外階段を手探りで降りて地上へ出てみると、
隣の棟は一階のピロティが潰れて建物全体が傾いていた。
それを見て急に腰が抜けた。
明るくなって家に戻ると、家具が倒れて
室内はめちゃめちゃで足の踏み場もない有様になっていた。
バルコニーから見るとあたり一帯の家屋が潰れている。
あちこちで火災の煙が立ち上るのが見える。
後で分かったことだが、バスユニットの
浴槽の蓋が見あたらないので、
何の気なしに上を見ると、それが天井に張りついていた。
ほんとうに、とんでもないことが起こってしまった。

究極の選択
家族が生き埋めになった現場で救出しようとしていたが、
通る人の誰も手伝ってくれる者がいない。
警官が数人走って来るので、
呼び止めて助けてくれるように頼むが、
「生きているのか」
「声が聞こえるのか」と言うので、
「分からない。
大怪我をして声も出ない状態かもしれん」と答えた。
すると、「悪いけどなあ、向こうに生存者がある。
我々はそちらを優先する」と言って、走り去ってしまった。
その後も、声をかけながら何とか壁を壊し続けたが、
潰れた家の中からは応答はなかった。
疲れ果てて道に座り込んで、家を見守っていて、
夜が明けた。

生きたまま肉親を焼くことに…… 
地震後、急いで駆けつけると、
母親は潰れた家の下敷きになっていた。
幸いにも、まだ彼女は生きていて、
声のみで姿が見えないが、
たしかに助けを求めている。
助けようとしたが、一人や二人の力では
倒壊した家屋の屋根を動かすことはできない。
重機(クレーン)が必要だが、そんなものはない。
見ず知らずの人々も応援してくれたが、
いかんともしがたい。
母親を励ますのだが、いたずらに時が過ぎて、
やがて街を舐め尽くすような火の手が迫ってきた。
気が狂ったようになって素手で掘り返そうとしたが、
やがて母親の声は、
「ありがとう。わたしのことはもういいから逃げなさい、
あんたまで死なせるわけにいかんから」と言った。
火の勢いに押されながらじりじりとその場を後退し、
そして火が家を包むのを茫然と見守るほかなく、
申し訳ないと合掌するしかなかった。
翌日鎮火して後、くすぶる焼け跡で骨を拾った。

【余 談】こういう話は山ほどある。
山ほどあるが、どれもこれも悲惨な場面だ。
無数の悲劇があった。
喪失の問題。近親・友人の死亡。
家の倒壊・焼失。喪失はいろいろだ。
その後に、ひどい罪責感情がやってくる。
生き残ってしまったということへの、……。

一家崩壊
爪に灯をともすように始末して、
昨年ようやく父親が建てた、念願のわが家。
そこに息子一家も呼び寄せて、
三世代が同居して暮らしていた。
その家が地震で全壊した。皆無事だったが、
息子の職場が倒壊して、あっさり首を切られ失業した。
嫁は子供をおいたまま、実家へ逃げてしまった。
老いた父親は、精神に異常をきたし、
地震はなかった」と言い張っている。
壊れたのは物理的なものだけではない。
社会的なコンストラクションが壊れたし、
心のコンストラクションも壊れた。
あまりのつらさに、心は状況を否認する。
震災後、地震はなかったと否認する者が、
年齢を問わず多く発生した。
避難所で、ある老人が、
「みんな、どうしてこんなところにいるんだ、
早く家に帰ろう」と言う。
家は潰れた、と家族が何度諭しても聞かない。
またある小学生は、
地震などなかった。あの朝、
僕は確かにコンピュータゲームをして遊んでいた。
家へ帰ってゲームをしたい」と言ってきかない。
家は倒壊して全焼していた。
その子は地震で、大事なゲームソフトを
すべて失ってしまっていた
震災によって、身体的な負傷はなかったものの、
心に深い傷を負った人が少なくない。
このトラウマ、どうすればいいんだ。……

運不運の、ドラマティック。
運の良し悪しは、一概には言えないという話。
地震の数日前、交通事故で追突されて
負傷した人があった。
救急車に乗せられて、たらい回しにされたあげく、
運び込まれたところは、自宅から
30キロも離れた神戸の市立病院だった。
妻の実家は、たまたまその病院の近所にあった。
だから幸運だったかもしれない。
しかし地震が起きると、この病院は
中間階部分が押しつぶされた。
彼が収容されていたのは、潰れた階だった。
押し潰されて死んだ患者も出た。
それでも彼は、かろうじて命は助かった。
とはいうものの、彼は病院でひどい重傷を負ってしまった。
交通事故に遭遇したのは、
たまたま神戸に所用があったためで、
救急車に運ばれて病院に収容されてしまったから、
ようするに地震に遭いに行ったようなものである。
神戸から離れた自宅の方は無事だったが、
妻の実家は被災した。地震後、
妻は大急ぎで自分の両親と犬を救出しに行き、
無事彼らを自分の家に避難させた。知り合いから、
「それで、ご主人は?」と聞かれた彼女は
、そのときはじめて、夫が実家の近所の病院に
入院中だったことを思い出した。
それでも両親が「行くと危ない」というので、
安否確認だけで、見舞いもしなかったところ、
遠方から夫の母親が来て、神戸の被災病院に駆けつけ、
その日の内に、息子を故郷の病院へ移した。
後遺症の心配ありとのことである。
後日談がある。その後、
夫の実家から離縁の話が出てきた。
それに対し彼女は、離婚届に判を捺すより先に、
見合いをして次の夫を決め、
離婚の条件として家を取り、
震災後だから高く売れるというので、
それを早速売り飛ばすらしい。
交通事故・震災・後遺症・離婚と、
たしかに運の悪い男だが、それでも命が助かったし、
このさい悪妻を厄介払いできて
よかった、という人もある。 ……


【震災体験】 震えがきて止まらなくなった




時は絶えず流れ、
 今、微笑む花も、明日には枯れる



誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから。




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