流れ雲

繰り返しと積み重ねの、過ぎ去る日々に、小さな希望と少しの刺激で、今を楽しくこれからも楽しく (^o^)

信じれば真実、疑えば妄想……

メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!


信じれば真実、疑えば妄想……

アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい.

創作、ドキュメンタリーです。
ストーカー行為から脅迫に至った
加害者を相手に、
刑事、民事と奮闘したあげく、
独りで裁判に持ち込みました。
このストーリーでは、
民事裁判の手法や解説を交え、
被害者が直面されるであろう
問題点についても訴えています。

Author: 壇次郎


独りっきりの裁判 27話 
(裁判: 審議 )


裁判長「今日、午前中に訴状にある
原告の住所のビルに行ってみたけど、
君の会社の看板は出ていなかったな。
本当に、会社は存在するのかね」
原告「ビルの看板に社名を出すには
お金がかかるし、任意です。
ちゃんとビルの一階に作業場と、四階に事務所があります。
しかし、いつも私一人しかいませんから小さな部屋です。
第一ビルに事務所と作業場があるのは事実で、
法人登記もしております」
この様に、裁判長は、私を疑うかの様にして
審議を始めました。
私は、「却下する」との言葉で
終了するのかと思っていました。
はたして控訴は自分ひとりで出来るものなのか・・・、
弁護士に頼まないと出来ないものなのか・・・、
却下されたら後は泣き寝入りになってしまうのか・・・、
私はすでに、次の手段を考え始めていました。
でも、何故か、裁判長は審議らしき事を始めました。
裁判長 「原告と被告とは、どんな関係なのかね?」
原告  「私は、第一ビルの管理を任されております。
ビルの清掃業務も請け負っております。
その為、清掃員を雇っており、
被告は、以前、清掃員として2ヶ月ほど勤務していました」
裁判長 「原告は、ビルの持ち主から、
直接仕事を任せられているのかね?」
原告  「第一ビルの6階にある株式会社が、
正式な第一ビルの管理事務所になっております。
私はその下で、清掃や設備の管理、
実務を任されております
次に裁判長は、訴状の内容と、
添付した証拠書類の内容を精査しました。
裁判長は、訴状に書かれている
「請求の原因」を読み上げ、
関連する証拠書類も併せ、法律上の
間違いが無いかを見ました。
そして、私の提出した甲第一号証の『念書』についても、
同じ様に声を出して読み出しました。
ところどころ、朗読がポイントの箇所に来ると、
「この点は、特に問題無いな」と、言いながら、
裁判長は一通り、読み終えました。
裁判長 「この念書に書かれてある被告の署名は、
被告が書いたものに間違いはありませんか?」
中村  「はい、間違いありません」
裁判長 「あなたは、これを読んだ時、
納得してサインをしたんですか?」
中村  「はい」
裁判長 「筆跡を見る限り、別に脅迫されたり、
無理やり書かされた様子は無いな」と、裁判長は言い、
続けて甲第三号証『内容証明郵便』の内容に入りました。
提出した書類の内容で、特に間違いや
問題点は無いとのことでした。
裁判長「最初に言った通り、
『会社を脅迫する』と言う事はありえない。
会社とは、人間ではないので、脅迫されることは無い。
コンクリートの壁に向かって脅かしているのと同じことだよ。
だから、この様な訴えを起こすのであれば、
個人が個人に対して訴えるべきものなんだよ。
また、ここに書いてある脅迫という罪に当たるかどうかは、
裁判所が決めることであり、
君が決める事ではない」と、私に告げました。
そして、私を試すかの様に、質問してきました。
裁判長「君は、『脅迫』というのをどの様に
解釈しているのかね」
原告「生命、身体、自由、名誉、又は、
財産に対し害を加うる・・・・」
裁判長「なかなか、君は良く勉強して来た様だね」と、
私を褒めてくれました。
私は、すっかり、六法全書に書かれてある
『脅迫』の文章を暗記していました。
この審議中、2人の書記官は黙々と議事録を取り、
被告の中村は、黙って聞いていただけでした。
次に、裁判長は、中村に質問を向けました。

裁判長 「貴方はいったい、何の為にまた、
このビルに行ったのかね? 
それも、辞めてから2週間もして・・・」
中村「私は、辞めさせられた時、すぐに言いましたよ。
この人は、頭がおかしいですよ。
ビルの中で、おばさんと抱きついているし、
私がそれを見たら、口止めしようとして、
無理矢理お金を渡そうとするんです。
『いらない』って言ったら、
『いいから、取っておけ』って言うんです。
この人は・・・。そして今度は、
『金よこせ』って言うんですよ。
頭、おかしいんだわ・・・」
中村の止め処も無い話が延々と始まりました。
裁判長は質問の内容とは全く違う答えを
真面目に聞いていました。
「ふ~ん。そうなの・・・」 
「そうなんだぁ・・・」と相槌を打ち、
真剣に聞き入る裁判長に私は耐え切れず、
「裁判長、ちょっ、ちょっと待って下さい」と言いました。
私の反応に、思わず笑ってしまった2人の書記官を見て、
私は少しほっとした気持ちになりました。
しかし、裁判長の「順番に話を聞くから、
君は黙っていなさい!」との言葉に、
私は黙っているしか術がありませんでした。
中村の一方的な私への侮辱は止まりません。
ついには、私の顔、体型、話し方、歩き方まで、
変質者であるかの様な表現で、誹謗中傷を続けました。
中村の言葉に対し、いちいち反論を
申し出ても仕方がありません。
それよりも、争点が完全にずれていました。
マニュアル本には、『口頭弁論とは、
訴状の内容に沿って話を進める』と書いてありましたが、
全くそんな状態ではありませんでした。
またもや、私は耐え切れず、
原告「裁判長。被告の発言は訴状の趣旨とは
全くかけ離れています。
被告の発言全てが、私を侮辱したもので、
事実無根です。名誉毀損です」
裁判長 「今、私は被告の話を聞いているので、
君は後から発言しなさい」
『法廷は両者の言い分を公平に聞く』というのは、
全くの嘘でした。
あまりにも続く中村の侮辱に対し、私は再度、
「侮辱です。名誉毀損です」と裁判長に言いました。
なんと、次に裁判長は、私に対して、
「そんなこと、言うけどね。
君の訴状は、法律を利用した恐喝になるんだよ」と、
主張したではありませんか。
法律の専門家たる発言とは思えません。
一般の素人を見下している姿を、私は、はっきり見ました。
こんな連中が、人間を裁いているのか・・・。
この日本で『名誉毀損』『侮辱罪』が認められるのは、
日曜日夜の、「行列の出来る法律相談所」
だけなのだろうか・・・。
裁判と言う制度では、裁判長という
一人の人間が法廷での議事進行を行っています。
原告に有利になるか、被告を庇うかは、
この一人の人間によって左右されてしまいます。
議事進行をめぐり、裁判所側にて、
どの程度の議論がされているのかは私には解りません。
あくまでも、外見上では、裁判長に
権力が集中している様に見受けられます。
国会の審議では、野党が野次や非難の嵐を
浴びせる事が出来ます。
場合によっては、議長席に大勢の国会議員がなだれ込み、
マイクを取り合う者もいれば、
卓上に乗り上がってしまう女性議員もいます。
一方、裁判ではどうでしょうか。
あまりにも不公平な裁判長の議事進行があったとしても、
傍聴席からの野次や非難はあるのでしょうか。
裁判長席に詰め寄って抗議することは出来るのでしょうか。
そんな事をしたのならば、即、強制的に
退廷させられるでしょう。
この様に考えると、当初、批判の多かった
裁判員制度』こそ、
今の司法制度に必要なのかもしれません。
裁判員制度は、スタートしました。
裁判所が民間人から選ばれた
裁判員の考えをリードする様な事があってはなりません。
あくまでも裁判員は中立的立場であってほしいものです。
同時に、その立場は、保護されるべきものでもあります。
裁判の進行が、裁判員の意見を
取り入れられながら進められるのであれば、
裁判長の暴走も防げるのではないかと感じます。
裁判の進行に、一番疑問を持っているのは、
犯罪被害者、又は、犯罪被害者の遺族です。
刑事裁判の公判中、自ら法廷で
意見を述べる機会がありません。
検察が被害者の立場をいつも
十分に理解出来ているとは限りません。
検察と弁護側だけで裁判が行われ、
被告人の刑が確定されてしまう実態に、
苛立ちを隠せない被害者たちは多いことでしょう。
刑事判決に納得できない被害者たちは、
やむを得ず、民事裁判で
真相を究明しようとするのです。
この事を知らず、「被害者は、
お金が欲しいから」と思っている人が居る現実を、
私には悲しく思えます。中村の様に、
「お金が欲しくて裁判を起こした」と思っている人は、
多いのです。
中村の発言が一段落したところで、
私は、留守電に録音された脅迫メッセージを
第五号証として提出しました。
私は人数分のコピーを隣の書記官に手渡しました
。書記官はそれを裁判長はじめ、皆に配布しました。
裁判長はこれを読み終えると、
裁判長 「被告は、本当にこんなことを言ったのかね?」
中村  「はい、言ったかもしれません。
でも、日付が違います」
裁判長 「被告はこんなことを言って、
いったいどうしようと思ったのかね?」
もし、中村が内容を否定しても良い様に、
私は中村の声が録音されたカセットテープを
持参していました。
日付の部分の事実確認が必要であったなら、
すぐその場で、録音テープを
再生すれば良いことでした。
しかし、裁判長は、日付について、
特に問題にしませんでした。そして再び、
中村は一方的な侮辱を、声を荒げて
私に浴びさせて来ました。
裁判長の質問には、相変わらず
トンチンカンな発言です。
中村「この人、わざわざ、
娘のところまで行ったんですよ。
頭おかしいんですよ、この人。あんた、
なんであんな変な歩き方するの? 
腰振って歩くんですよ、この人。
あんた、すぐに精神病院に入った方がいいわ」
裁判長 「あなたは、私の質問にちゃんと答えなさい。
念書に書いてある様に、
この原告に不服があるのであれば、
労働基準監督署に訴え出ればいい事なのに、
なんで、こんなことをしたんだね」
中村「なにさ、早く来てくれ、来てくれって言うから、
来てやったんじゃないか。
そしたら、もういいなんて言いやがって。
あんた、自分の言っていること、分かっているの?
あんたの為に他の仕事断って、
掃除しに行ってやってたのに・・・」
中村は、目の前の私に罵声を浴びせ出しました。
私は一切、中村を無視し、
裁判長の質問のみ、答えていました。
無視されると、やはり中村でさえ腹立たしいのでしょう。
中村の声は、だんだんと大きくなり、
ヒートアップしてきました。
裁判長には、中村の本性が解ってきた様子です。
裁判長 「私があなたに聞いているんだよ。
私の聞いていることに、ちゃんと答えなさい。
何の目的があって、辞めた後、変な電話したり、
ビルに行ったりしたんだね? 
何か、目的があるから、
貴方はそんなことをしたんでしょ?」
なんと、裁判長まで声が大きくなってしまいました。
裁判長と中村との、こんなやり取りが
しばらく続きました。
今まで、ずっと議事をとり続けていた書記官は、
すでに、二人ともペンを置いていました。
法廷内では、先の見えない議論になっていました。
いや、こんなの議論でも何でもありません。
裁判長を始め、書記官の方々に、
こんなレベルの低い争いにつき合わせてしまい、
私は申し訳なく思えてきました。
裁判長の最初の言葉を聞く限り、
「判決」は出ないのでしょう。
なのに、こんな審議らしき事を続けるのには、
裁判所にも「温情」というものが
あるからなのでしょうか?

続く

Author: 夢庵壇次郎
http://www.newvel.jp/library/pso-1967.html


愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る


昨日という日は歴史、
明日という日はミステリー、
今日という日はプレゼント
(贈り物)



歌は心の走馬灯、
 歌は世につれ、世は歌につれ、
  人生、絵模様、万華鏡…


流れ流れて大利根川の
梅の花咲く春の頃
人は斬れるが
恋の未練がなぜ斬れぬ
新納鶴千代(にいのう つるちよ)
泣いて笑って 今日も行く

「侍ニッポン」
作詞:西條八十:作曲:松平信博


人を斬るのが 侍ならば
恋の未練が なぜ斬れぬ
伸びた月代(さかやき)寂しく撫でて
新納鶴千代 (にいのう つるちよ)にが笑い




時は絶えず流れ、
    今、微笑む花も、明日には枯れる


愛する事を教えてくれたあなた。
今度は忘れる事を教えて下さい。








P R

f:id:campbll:20141231124507j:plain 
”車をきれいに”
塗装表面に塗布するだけで、
極薄いガラス皮膜を形成します。 
汚れが内部まで浸透しない為、
お手入れがラクラク

1滴の奇蹟